なるほど 北の主張に一理あり!
昨夜、BS11で『 IN side OUT 』という番組を見た。タイトルは「緊迫する朝鮮半島情勢 日本の対応は?」。コメンテーターは政策研究大学院大学准教授・道下徳成氏。この番組を見て、オラが『北朝鮮問題』などという大そうなタイトルを掲げている割には、いかに基本的な知識に欠けているかが思い知らされた。
それはNLL(北方限界線)についてである。オラはこの線が、てっきり国連軍側の一方的な線引きとはいえ、南北を分ける海上での「境界線」だと思っていた。ところが実際は違うのだそうである。箇条書きにまとめると
(1)NLLは、1953年7月の休戦協定署名後の8月に、連合軍最高司令官総司令部が一方的に宣言した境界線であり、法的根拠がないこと。
(2)この境界線(NLL)は連合軍が韓国の漁船に向かって「この線より北に行くと北朝鮮に近づきすぎて危険ですから、ここより北へ行かないでください」と呼びかけたもので、国境線を示したものではないこと。つまり、この線はあくまで「Northern Limit Line」(北方限界線)であって「Southern Limit Line」(南方限界線)ではないこと。
(3)従って、この線(NLL)を北朝鮮が超えて来ても「休戦協定違反」ではないこと。
(4)ところが途中から韓国はこのラインを「国境線」だと言いだしたこと。
(5)NLLを北朝鮮が超えてきた場合、韓国政府は「休戦協定違反」だというが、米国は「休戦協定違反」だとはみなしていないこと。その証拠に、米国は北がNLLを超えて来ても抗議をしたことがない。また、公開された米国機密文書を見ても「北がNLLを超えて来ても米国はこれを休戦協定違反とはみなさないし、韓国の立場を支持するつもりはない」とはっきりと明言していること。
北朝鮮は韓国の一方的な「国境線」に反発して、1973年に独自の「境界線」(国境線ではない)を言いだし、1999年に正式に『海上軍事境界線』を打ち出した。(4)でも分かるように、韓国が途中からNLLを「国境線」だと言いだしたのは、戦後どさくさに紛れて一方的に我が国に対し「李承晩ライン」を宣言したようなもので、どう考えても北の主張に分があるように思えてならない。
北朝鮮はこの法的不備や米韓の認識の違いを突いて、米韓に対し「休戦協定」に替わる「平和協定」を迫っている。その目的達成のために北が手段として行っているのが、この海域での韓国に対する挑発であり、揺さぶりなのである。休戦協定の際、海上での軍事境界線を明確に定めなかった連合軍にも責任があるが、やはり北に対して挑発の口実を与えているのは韓国。「休戦協定」をボイコットし、連合軍が定めた「NLL(警告線)」をいつの間にか勝手に「国境線」に歪曲‥‥。種をまいているのは、やはり韓国なのである。ざま〜、もとい。
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