韓国のビールは馬のしょんべん?
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ サンケイビール
韓国も経済発展につれ世の中がソフト志向になりつつある。酒もその例で、以前はアルコール度が25度あった焼酎に今や20度を切る銘柄がある。韓国では焼酎に水割りやお湯割りはやらないため、文字通りソフト化だ。しかしビールは逆にあっさり系のライトだったところに最近、麦芽のきいたモルツ系が出て人気だ。
韓国ビールが多様化したのは輸入モノが増えたせいだ。諸外国の缶ビールだけを集めたビアホールもあって楽しい。おかげで日本系も好調だが、どういうわけか銘柄的にはアサヒビールが強く次いでサッポロ、キリンだろうか。サントリーはあまり聞かない。
韓国人との会食でも日本系ビールの注文がよく出る。すると店の方はだいたい「アサヒですがいいですか?」となる。そこですかさず「ボクはアサヒは飲まない」といって「サンケイはないの?」という。
韓国の友人たちはこのユーモアにどっと笑いがわくが、店の方は「うちはサンケイはおいていないのですが…」と恐縮する。こちらは「そう、残念だねえ、サンケイもいい味なんだがなあ…」とまじめな顔で答える。韓国での楽しみになっている。
ところで韓国人たちは普通、食事後にビールを飲む。ビアホールやビアガーデンも午後9時ごろから客がくる。メシの後ではイッキ飲みはつらいのでチビチビ飲んでいる。あれではビールの味が分からないだろうと気になる。習慣だから仕方ない。(黒田勝弘)
( 『 産経ニュース 』 2010.3.20 03:20 )
韓国へ最初に行ったとき(慶州)、夜、同僚とガーデン・レストランへ行った。ビールが飲みたかったのでウエイトレスに「ビールをください」と日本語で注文したが通じない。そこで「Tow draft beer please」と英語で頼んだが、それでも通じない。筆談よろしく「麦酒」と紙に書いてもダメ。そういえば韓国では漢字排斥運動(外国語排斥運動)というのがあって、ハングルオンリー。特に田舎へ行けば行くほど、漢字表記もなければ英語表記もない。当然、日本語や英語が通じるはずがない。日本語が分かる人がいても、分からない振りをしやがる。おそらく「親日家」のレッテルを貼られたくないからだろう。
朝鮮語でビールのことを「メクチュ」という。今にして思えば「メクチュル ジュセヨ」(ビールをください)と言えば済んだのに、最初の頃は朝鮮語のチョの字も知らなかったので、とうとうビールを目にしながら、飲むことができなかった。
もうひとつ、あるレストランでビールを注文したとき(このときは日本語が通じた)、生暖かいビールが運ばれてきた。同僚が「これは馬のしょんべんか?」と言うくらい、気色の悪いものだった。そう、韓国ではビールを冷やして飲む習慣がないのである。黒田氏の今回の記事を読んで、そんな悪夢を思い出した。
shiraty5027
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