帰国した藤本健二氏が本音をポロリ
最近北朝鮮から帰国した金正日の元料理人藤本健二氏が、『ひるおび!』(TBS:8/23)と『金スマ』(TBS:8/24)という番組に生出演していた。いずれも、藤本氏が金正恩に招待され訪朝に至った経緯を、前者は写真を主に、後者はドラマ仕立てを主に放送していた。
特に『金スマ』で気になったところは、藤本氏が訪朝して家族に再会した場面である。平壌には、元喜び組の歌手であった妻の正女(ジョンニョ)と、長男の正雄(ジョンウン)、長女の正美(ジョンミ)の三人が暮らしているはずであった。ところが長男の正雄が、藤本氏の訪朝直前、7月6日(藤本氏の訪朝は7月22日)に突然、心臓発作で亡くなっていたというのである。
これは怪しい。丁度、死亡とされた日本人拉致被害者が、ほとんど20代から30代の若さで「ガス中毒」、「交通事故」、「心臓麻痺」、「自殺」で死んだとされ、どれも死因が不自然で信憑性に欠けるものであったように、この藤本氏の長男の死亡もきわめて不自然極まりないものである。
長男の突然の死を妻から知らされ、愕然とする再現ドラマが終わると、藤本氏が一言。
「誰が考えたんでしょうね、このストリー‥‥。」
持病もなく心臓が悪かったわけでもない長男の突然死‥‥。誰がどう考えても不自然である。つまり、この長男は北当局によって殺されたか、どこかに幽閉されている可能性が高いのである。藤本氏がことあるたびに言っているように、彼は北朝鮮からみれば「裏切り者」である。北朝鮮の最高機密である金正日ファミリーの実態を世界に発信した張本人である。表面的には歓迎を装っても、おそらくその恨みは計り知れないはずである。したがって、甘言で藤本氏を北へ呼び寄せ、家族を人質に取っていることを再認識させ、恫喝し、再び北朝鮮の広告塔として日本へ返したとみるのが妥当である。
その証拠に、図らずも安住アナが番組の最後に藤本氏に向かって「あなたは、北の広告塔になっているのでは?」と水を向けると、
「それでもいいんじゃないですか。うん、私はね‥‥。」
と、自分に言い聞かせるように、静かに答えていた。藤本氏は来月にも再び訪朝する予定だという。今後は彼の言動に見え隠れする建前と本音、虚偽と真実を、冷静に読み解いていかなければならない。
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