日本政府、北への輸出禁制品スルー
日本人料理人が金正恩に振る舞った料理、禁輸品目に該当
先月、北朝鮮を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に会った金正日(キム・ジョンイル)の元専属料理人、藤本健二氏。藤本氏は本マグロを持ち込んで寿司を振る舞ったという。ところがこの本マグロは、日本が定めた禁輸品目に該当し、問題になっていると、JTBCが報じた。
先月21日から2週間、平壌(ピョンヤン)を訪問した藤本健二氏。藤本氏は久しぶりに金正恩第1書記に寿司を振る舞おうとして、本マグロを持って平壌へ行った。ある外交消息筋は「藤本氏がぜいたく品に該当する大トロを金正恩第1書記に振る舞って問題になっている」と説明した。日本の税関は藤本氏の実名を知らず、特別物品検査なしに通過させたと釈明したという。
日本は06年の北朝鮮の最初の核実験の後、対北朝鮮制裁措置として高価な本マグロ、キャビア、牛肉、自動車、カメラなどを輸出規制品目に含めた。藤本氏は北朝鮮で働いていた当時も、時々、日本に来て本マグロを買って帰った。北朝鮮では本マグロが捕れないからだ。美食家の金正日総書記は刺し身と寿司で本マグロを楽しんだ。
北朝鮮の外交官はこうした金正日総書記の食道楽のために、イラン産のキャビア、デンマークの豚肉、チェコの生ビール、仏ブルゴーニュワインなどを購入するのが重要な業務だったという。
( 『 中央日報 』 2012年08月28日17時41分 )
とにかく政府は口先ばかりでやる気がない。藤本氏は訪朝前から「金正恩へのお土産に本マグロを持参つもりだ」とメディアを通じて公言していた。にもかかわらず、政府はそれをスルー。政府は「現在、藤本氏しか確度の高い情報をもたらしてくれるルートがないから、この件は目をつぶっておこう」とでも考えていたのであろうか。もしそうだとしても、それはそれで情けない話である。
そもそも問題は、北制裁といって「ぜいたく品」だけを規制しようという愚かな政策にある。以前このブログで二度にわたり取り上げたが、「カローラよりベンツの方が高級だろう」、「赤身よりトロの方が上等だろう」といった先入観や幻想に基づいて「ぜいたく品」を選定してみても、ぜいたく品などという概念はきわめて個人的・主観的な問題であり、それをリスト化するなどというのは最初からナンセンス、愚の骨頂だったのである。つまり「ぜいたく品輸出規制」などというものは、はじめからあってないような、いい加減なもの。それが今回の藤本氏の訪朝で改めて露呈しただけのことなのである。
本当にやる気なら「全面輸出禁止」以外にはない。それでも支那はそんな国際的な取り決めを無視して、北との貿易を拡大しているのが現状なのである。だからといって、日本もこのことをいい加減にしておいていいというものではない。
こうした政府のその場しのぎ、非現実的なやる気のない姑息な政策が、国民の不信を招き、何より拉致被害者家族の落胆を生む結果になっているのである。性懲りもなく党利党略、私利私欲に明け暮れている我が国の政治屋たちが、真に国政に取り組む日は果たして来るのであろうか‥‥。
shiraty5027
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