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このブログが『北朝鮮問題』という看板を掲げているわりには、最近、北朝鮮の話題がめっきり少なくなってきていると思われている方もきっと多いことでしょう。確かにそうなんです。理由はというと、はっきり言って「飽きた」んですw。北をこれまで注視してきましたが、ブログを開設(06年7月)して以来(そのず〜っと前から)、北に小さな事件は沢山ありましたが、ドラスティックな動きがまるでない。
しかし、だからといって看板を下ろす気もなく、おそらくこのままだとこのブログもかつての『近代映画』という雑誌のように、最初は映画や映画俳優にまつわる記事がメーンだったのに、晩年は歌手の記事で埋められつくされていたような、表題と中身が違ったものになってしまうかも知れないのです(もはやそうなりつつある?)。
そこで今回奮起して(w)、北関係のニュースを取り上げてみたいと思います。(「ですます調」終わり)
カーター訪朝と金正日訪中:木を見ず森を見よう!
カーター元大統領が、北に拘束されているゴメス氏を返してもらうために、土下座しに平壌に到着したのが26日であった。その日にゴメス氏とともに平壌を飛び立つつもりであったが、なぜか一日延長になった。
何のことはない。これは北の最初からの予定。国内向けに「カーター米元大統領は、偉大な金正日同志に拝謁を求め、帰国予定の日を一日延ばしてまで懇願したが、その希望は叶えられなかった」と宣伝に使うためである。そのころ金正日はすでに中国にいた。北朝鮮を25日に離れ、カーターが平壌に到着する前にすでに中国の地にいたのである。
メディアはおおむね、金正日の後継者と目される正雲(ジョンウン)を、祖父である金日成の足跡を見学させたり、中国に後継者(世襲)の承認を得るために訪中したのではないかと書いている。さらに、カーターの訪朝中に中国を訪れたのは、アメリカに肩透かしを食らわせ、「世間では北朝鮮が米朝二国会談を望んでいるかのように書いているが、そうではなく、ほれ、このように米国なんか眼中にないんだよ〜。中朝は蜜月関係なんだよ〜」とアピールするために、この日の訪中を選んだのではないか、との憶測が主流である。
前半の部分は眉唾もの。だが、後半の部分は当たっていると思う。要するに、北朝鮮の米国に対する優位性の誇示と、それを利用した国内向けプロパガンダ、さらに世界に向けてのアピール。カーターを呼びつけ(米国を屈服させ)ておいて、接見はまかりならん」というのは、さぞ朝鮮人たちにとって気持ちがいいものだろう。やはりアメリカはピエロだった。だが、アメリカも、この程度で人質を返してもらえるのなら、お安いご用だと思っているのかも知れない。アメリカも、朝鮮人たちと関わることがイヤなのである。なるべくもめごとは避けたい。
メディアもそうだが、こういった報道が流れると、北朝鮮のことばかりが気になり、木を見て森を見ず状態に陥る。が、はっきりいって北朝鮮の動向など本来問題ではないのである。これは長年、北朝鮮をウォッチングしてきたオラの結論(真理・正論)である。要するに、「足軽」の動きに目を奪われ、「本丸」が見えていない状態なのである。相手はいわずもがな「中国」。中国こそが問題で、今回の演出も北が主人公なのではなく、本当の主人公は「中国」なのである。彼らが絵図(シナリオ)を描き、北が踊ったに過ぎないのである。
すでに北朝鮮は、実質的に中国の領土である。通貨、物流、資源、港湾等の永久租借‥‥。だが中国は狡猾にも表向き北朝鮮を独立国にしておいて、ときにそれを国際的な戦略カードとして利用し、ときにそれを隠れ蓑として利用している。今回の「中朝蜜月アピール」も、実は北朝鮮が演出したのではなく、中国が演出させたのである。北の影に中国あり。そのことを我々は一時も忘れてはならない。
shiraty5027
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