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[臨床像]lichen(ギリシャ語leichen)はコケを意味し、手関節・四肢の屈曲側、脚、体幹、陰茎、口腔、腟粘膜に灰青色〜紫紅色のかゆみを伴う丘疹ないし局面を認め表面は蝋様光沢を示す。まれに水疱ができることがある(bullous LP)。30-60歳に発症しやすいが小児例も数%ある。30-70%に口腔粘膜疹を合併し頬粘膜に網状に配列する白色線条を認める。口唇粘膜の皮疹は有棘細胞癌へ移行する(0.3-3%と報告されている)こともある(特に男性)ので注意する。10%に爪病変を認める。丘疹が皮膚の損傷部位にみられることがある(ケブネル現症)。多くの人は18ヶ月以内に治癒する。オリーブ油などを皮疹にたらすと細い白色線条が観察できる(Wickham線条)。病因は不明であるが、薬剤(扁平苔癬型薬疹)、金属アレルギー(歯科金属が接している部分に病変があるときはパッチテストを行ったほうが良い)、原発性胆汁性肝硬変、アルコール性肝硬変、膠原病、糖代謝異常、HCVとの合併が報告されている。以前はカラーフィルム現像液中のパラフェニルジアミンにより誘発された症例が多かったが、現在は機械化されたためほとんどみられない。
[病理]表皮顆粒層の肥厚(wedge-shaped hypergranulosis Wickham striaeに相当)、表皮突起の鋸歯状延長(sawtooth-shape rete ridge)、壊死ケラチノサイト(Civatte body)を認める。真皮上層には帯状のリンパ球浸潤(band-like lymphocytic infiltration)。基底層の空胞変性を認め、時に表皮・真皮境界部の裂隙形成(Max-Joseph space)を生じる。 |
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2006年03月22日
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