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2009年12月に公開されかなりな興行収益をあげた「アバター」、ブルーレイで観ました。残念ながらブルーレイの映像は3Dではなく、普通の2Dでした。

映像の大半がCG。架空の星の架空の森、架空の生態系をCGにより映像化しています。架空の生物を描き出すそのCGクオリティは確かに美しいものでありました。夜の中で光る生き物達の幻想的な映像が特に印象に残っています。黒というよりも青い闇の中に光る植物たち。クリスチャン・ラッセンを思わせるような絵でありました。

パンドラという惑星で稀少資源の鉱物採掘のための開発をうかがう人類と、森を自然を守ろうとする原住知的生物ナヴィとの対立。アバターというある種の操り人形を通じてナヴィ一族との接触をはかる主人公ジェイク・サリー。ナヴィの姿をしたアバターとして彼らと生活を共にするうちに彼らとの共感を深めていくサリー。最後にはヘリや戦車で武力行使にでる人類と弓や槍で応戦するナヴィとの戦闘となる。

この構図って、アメリカに侵略し、インディアンの土地を奪ったアメリカ人の略奪そのまんま。白人とインディアンの闘う西部劇と同じだ。こういう映画を繰り返し描くのはこれがアメリカ人にとってのトラウマになっているためだと、確か精神分析学者の岸田秀が書いていた。

圧倒的な武力にものをいわせて攻め込むシーンには怒りを覚える。力ずくで土地を奪い取ろうとするそのやり方には我慢がならない。

とはいえ、ストーリーはかなりシンプルだ。おとぎ話というかファンタジーというかそんな感じ。この上なくわかりやすい。まあその方が感情移入しやすいのだけれど。

主人公ジェイクにナヴィとしての生活を教えているうちに惹かれあってゆくナヴィの女性ネイティリの表情はCGとは思えないほど豊かで繊細だ。はにかんだり笑ったり悲しんだり怒ったり威嚇したり恋に落ちたり。

しかし。やはりこの映画は映画館で観るべきであった。3Dで観るべきだった。なんといってもこの映画の最大の話題はそこだったのだから。


以前「アバター」について書いた記事
あなたもアバターしてみる?

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