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運命の一品 ケータイ投稿記事

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chieさん、クッキーさんから思いがけずバトンを受け取って。。。

「運命の一品」…

う〜ん。。。

非常に悩んでしまった。


わたしの運命を変えた人や物があまりに多すぎて、一つになどしぼれないのだ。


散々迷った挙げ句



「マザー・テレサ」


強いて品物にするなら、彼女の生写真か。




彼女を知ったのはいつだったろう?

きっと小学生の頃、雑誌の記事を見たのが初めてだったと思う。

彼女の生き方に子供ながらに感銘を受け、いつかコルコタ(当時はカルカッタとよんでいた)に行って彼女のもとで働きたいと思ったものである。


その後、私はキリスト教に興味を持ち、高校の近くにあるカトリック教会に出入りするようになった。

洗礼を本気で考え、何度か聖書の勉強会や御ミサにも参加させていただいた。


当時、私は成績の事、クラブ活動の事、進路の事、担任の事で悩んでいた。

高校は楽しかったけれど、学校の中ではストレスばかりが溜まっていった。


クリスマスがきっかけで、教会に足を運び、神父様方や信者の方々といろんな話をするうちに、

ここだけが私の居場所のような気がした。

カトリックは執拗な勧誘活動はしない。

誰も私に入信を勧める事もなかった。


しかし、みなさんとっても親切にして下さった。まるで、家族のように。

クリスマス、イースター、何か行事があれば必ず声をかけて下さり、一緒に準備を手伝わせて頂いた事もある。


ある日、マザーテレサの映画の上映会があった。

制作はカトリックのメディア部門、女子パウロ会。

シスター白井さんという方が中心になって作られた、千葉茂樹さんが監督のドキュメンタリー映画である。


そして、その上映会にはシスター白井さんもいらっしゃった。


その後、私はシスター白井さんと手紙をやり取りするようになる。

シスター白井さんは、マザーが来日中はずっと通訳兼マネージャーとして行動を共にしていた。

多忙にもかかわらず、手紙の返事は必ず届いた。

そして、封筒の中には、新幹線の中で談笑するシスター白井さんとマザーテレサの生写真が入っていた。



その後、私は浪人し、仙台の予備校に通う事になる。

近くには古いカトリック教会があった。

教会の売店にふらっと立ち寄ったら、マザーテレサの講演会の整理券があった。

なんと、マザーテレサが仙台に来るのだ。

なんという幸運。

友人と当時尊敬していた英語のおばあちゃん先生の分、3枚をいただく。

あとで、別の友人も行きたいというので、またもらいにいったら、もうすでに整理券はなかった。

もちろん、講演会には授業をさぼって出かけた。


信者でない一般の人は遠くの方からしかマザーを見る事はできなかった。

でも、演題に向かうマザーを間近で見る事ができただけで私は満足だった。


青い線の入った真っ白なサリーにグレーのカーディガン。

マザーはいつもこのスタイルだ。

決して特別な日の為に新品のサリーとカーディガンは準備しないそうだ。

コルコタでゴミ同然に道ばたに横たわる人に接する時も、外国からのゲストや国の要人に会う時も。

洗い替えのサリーがあるだけだという。


写真で見るマザーのサリーは真っ白でまぶしい位に見えるが、近くで見るとかなり着古されているのがわかる。

サリーの輝きは、きっとマザーの内面から出てくものなのだろう。

講演の内容は、それまでの記録とほぼ同じような内容だった。

命あるすべてのものに注ぐ惜しみない愛。


一番印象に残ったのは、絶対に堕胎をしないで欲しいと繰り返し訴えた事だった。

もし、若い女性が望まない妊娠をしてしまっても絶対にその命を絶やさないで欲しいと。

母親、医療従事者、みんなで妊娠してしまった女性を守り、赤ちゃんを守って欲しいと。

その為に、マザーは東京に孤児院を作っていた。

もし、育てられなければ、その子を私達の孤児院に連れて来て欲しいとも。

先日話題になった赤ちゃんポストと考え方は一緒だ。


この世に誕生した生命はすべて神様の意志によるもの。

神様が創ったこんなに美しいものを破壊してしまうのは大きな罪。


また、マザーは世の中で最も恐ろしいのは飢えでも貧困でもなく無関心であると語った。

望まれず、愛されず、大切にされず、人に知られず、数として死んで行く事の悲惨さ。

それらこそ最大の貧困であり飢えであり、癌よりもずっとおそろしい病であると。


コルコタの道ばたで、誰に看取られるともなく死んでゆく人達の手を握り、愛を注ぐマザー。


しかし、真の貧困とは、コルコタではなく、実はこの日本にこそはびこっているのではないか。。。


過去の記憶をひもとき、20年も前の講演がなんだか現在の日本への警告だったように思えてならない。




つい最近、アマゾンの山口氏の奥さんがその会場にいらした事を知った。

当時はまだ私達は面識がなかった。

なんだかこれは偶然なんかではなく、神様の意思による必然のように感じる。



翌年、私は東京の看護学校に入った。

真っ先に、シスター白井さんと連絡をとり、何度か女子パウロ会を訪れた。

その年のクリスマス、記念講演があるとのことで、クリスチャンの友人と二人で出席した。

その会場で、なんと、その友人の先輩だった方でシスターをされてる方とばったり出会った。

お互い、思いがけない再会にびっくりしていた。


東京在住中に、マザー再来日の計画があったが、マザーの体調不良の為、中止となった。


その後、私は札幌へ。

何度かシスターと手紙のやりとりをしていたら、突然の電話。

札幌で、私の企画するコンサートがあるからどうぞ、とのご案内。


世界的リュート奏者、つのだたかし氏率いる「アンサンブル エクレジア」の古楽の演奏だった。

波多野睦美さんのメゾソプラノが彩りを添え、とても素晴らしい演奏会だった。


以来、私はクリスマスの時期が近づくと、この時に買ったイギリスの古いキャロルのCDを毎日繰り返し聞いている。



時々思い出したように私はシスターに手紙を書いた。

世界中を駆け回っている人だから、すぐには返事の来ない事もあったが、

必ず、返事が届いた。


1997年9月5日
マザーテレサ 帰天


マザーの元で働きたいと思いつつ、コルコタに行くより結婚を選んでしまった私。。。

一つの夢が、成就されぬまま消えてしまった。


以来、シスターとは疎遠になってしまった、

シスターは必ず返事を下さる方だったので、多分私が手紙を出すのを辞めてしまったのだ。



時々思い出す、シスター白井さん。





私がPCをいじれるようになり、真っ先に「シスター白井詔子」で検索してみた。



トップに出たのは、彼女の帰天の記事であった。

彼女の誕生日は私と同じ、聖母マリアの誕生日、9月8日。


そして、私がシスターにいただいた写真と同じものが女子パウロ会のHPに載っていた。




シスターとマザーが新幹線の中で談笑する写真。

私の青春であり、生きる目標であり、思い出であり。。。


たとえ、それと出会っていなくても。。。。どこかで出会っていた気がするな〜。。。







こんなもんで。。。


で、次は。。。。どなたか勝手に持っていってくださいませんか?


こむぎさん、マーシャさん、山奥の狸さんあたり、いかがでしょ?

閉じる コメント(28)

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クッキーさん、ホントホント、20年以上の講演なのに、今の私に語りかけられてるようでこわくなります。

2007/3/15(木) 午前 4:11 しろかに

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こむぎさんよろしくお願いします。改めてGBにお願いにあがりますので。。。。

2007/3/15(木) 午前 4:15 しろかに

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期待どころか。目頭が熱くなりました。まだ営業中なのにコッソリ見てみたら・・。すばらしいバトンの内容、ありがとうございます!!

2007/3/15(木) 午後 5:43 [ - ]

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恐れ入りまする。。。

2007/3/15(木) 午後 10:32 しろかに

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大きなことはできませんが、まずは身近な人を望み、愛し、大切にすることからはじめます。。。とても素晴らしい記事をありがとうございます。

2007/3/15(木) 午後 10:52 [ ika**tichi* ]

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chieさん、たとえ大きな事ができなくても、ひとりひとりがそういう心がけを持つ事が大切なんですね。

2007/3/16(金) 午後 11:26 しろかに

素敵なお話をありがとうございます。白かにさん、すごい。。ごめんなさい、こんな陳腐な言葉しか出てきません。私も本を読んで、自分を省みることが多かったです。最大の病は、愛に飢えていること。なんだか身につまされる話でした。傑作ぽちっさせてくださいね(*^-^)

2007/3/18(日) 午前 8:00 ふまふま

「世の中で最も恐ろしいのは飢えでも貧困でもなく無関心」本当にそうだと思います。こむぎさんと同じ頃に 岡崎の教会で マザーテレサの映画 見ました(あのころ日本中をフィルムが回っていたのかな?)。「たのむから そのまま そっと逝かせてください」という マザーの意思とはうらはらに 随分長い 延命処置を施されていたのが 残念でなりません。どんなにマザーの近くにいる人でも マザーの意志をしっかりと理解している人は 少ないのかなぁ・・・なんて 生意気にも思った覚えがあります。ワシも若かったねぇ〈笑〉

2007/3/18(日) 午前 11:44 へろよん

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ふまさん、人は誰かに必要とされているからこそ生きて行けるんだと思います。自分を必要としてくれる人、場所、事を探し、自分にできる事を見つけるのが生きるってことのような気がします。日本中の子供達が自分は愛されていると思う事ができれば、いじめも自殺もなくなるでしょう。愛に飢える。。。今の日本が抱える致命傷かもしれません。

2007/3/18(日) 午後 3:15 しろかに

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へろさん、ちょうど10年くらい前、マザーの帰天をうけて、確か映画が教会を中心に各地で上映されていたと思います。テレビでもドキュメンタリー番組がありましたし。本当に最後はごく限られた人にしか面会は許されなかったようで、日本人で唯一面会が許された方は写真家の沖守弘さんです。その面会の模様を音声だけテレビで放映されたのが印象深く残っています。

2007/3/18(日) 午後 3:24 しろかに

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私が高校生の頃、学校にマザーテレサが来られました。だけど私達の学年は修学旅行だったんで、お会いする事が出来ず・・・(-_-)後から聞いた話ではシスター達が「きゃ〜マザ〜!!」っと大騒ぎしていたそうです。・・・カトリックの学校に通っていました。小中高と。

2007/3/20(火) 午前 3:04 Lucas

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お〜それは残念でしたね〜。。。仙台でもその教会に隣接するミッション系高校を訪問していました。講演も最前列でしたね。混じってもわからなかった?

2007/3/20(火) 午後 10:44 しろかに

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書庫名を見た瞬間から早く読みたくて。
お読みする途中から涙が…。
白カニさん、素晴しい時間を共にされたのですね。
看護を学ばれたのですか?
まだ白カニさんのこと不勉強ですみません。
ムームーさんが貴女のことを、
「温かくて芯の通った気持ちの良い方」と教えてくださいました。
まさにその通りですね。
実は私もマザーテレサに感銘を受け、少し方向は違うのですが、
「海外青年協力隊」に応募しました。試験もパスしたのですが、
準備中に親の病気で断念した経験があります。
その後は全く違う道を歩みましたが、今も心に大きく残っています。

2007/7/17(火) 午後 5:55 へんじん

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青年海外協力隊は私も行ってみたかったな〜。。。でも、暑いのがメチャクチャ苦手なんで(暑い地方が多いですよね)申し込む勇気ありませんでした。語学も得意じゃないし。。。
でも、やっぱりこういうのって「必然」なんだと思う。あれこれしたい事はいっぱいあったけど、同時にはできなかったしね。
こうしてブログで会えたのもご縁であり必然であり。。。
これからもよろしくね!

2007/7/17(火) 午後 10:07 しろかに

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はじめまして。「イギリスの古いキャロル」検索から参りました。TBもさせてください。良いアルバムですよね。

2009/1/4(日) 午後 6:02 くにたち蟄居日記

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くにたちさん、ご訪問、コメント、TBありがとうございます。

2009/1/7(水) 午後 7:59 しろかに

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こんにちわ。少し、見ました。しろかにさんの人生、本当に、優しさが、にじみ出てて、もう、あの時も、そうだったけど、細くて、バイタリテェですよね。マザーテレサさんは、日本に来てらしゃるんですね。出逢いって、不思議じゃない。
出会える環境を、つくってるんだよ。眼に見えないけど、
しろかにさんの、優しさが、届いてるんだね。
私も、出会えた事に、感謝します。眼がショボショボするので、又、見させて、戴きますね。

2012/2/24(金) 午後 6:42 [ yuudai ]

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yuudaiさん、古い記事にコメントありがとうございます。
すべての出会いに感謝!

2012/2/27(月) 午後 8:48 しろかに

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題 : マザー・テレサさんのこと

マザー・テレサさんが、初めて、インドの社会に入って行っ
た時は大変でした。
彼女にあったのは自分の志(こころざし)だけ。
彼女を受け入れたのは、インドの「ヒンズー教の方たち」で
した。
彼女の活動のための家を貸し、彼女の活動のための手助けの
人達が駆け付けました。
元々、マザー・テレサさんのやりたい志の事は「ヒンズー教
の方達はしていました」。
だから、正確に言えば、「マザー・テレサさんが、志を同じ
くする人たちの中に入って行った」なのです。
ヒンズー教の方達は、多神教。
イエス・キリストやマリアもヒンズー教の神々の一人として
いる宗教。
この様な宗教教義の面からも、マザー・テレサさんもスムー
ズに受け入れられました。
一神教のキリスト教には「異教徒を殺せ」の教義がある様に、
異教徒を忌む宗教ですので、この様なスムーズ
参考URL: http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009 /
URL: http://32983602.at.webry.info/

2012/7/30(月) 午前 2:03 [ けいせん ]

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おどるponpokoりんさん、古い記事にコメントありがとうございました。

マザーも最初は地元の人たちに受け入れられるまで、苦労したようですが、やはりこれが逆で、マザーがヒンズー教徒でコルコタの人たちがキリスト教徒だったらありえなかったかもしれませんね。
また、どちらかがイスラム教徒でも然りだったと思います。

2012/7/31(火) 午後 9:56 しろかに

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