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鴻上尚史氏の
著作「不死身の特
攻兵」がベストセ
ラーになってい
る。
1944年、
陸軍の第一回特攻のパイロットとして出撃するが、9回生還した人がいる。鴻上氏はその佐々木友次氏に直接会って話を聞いている▼一回で終わる、次がないという効率が悪い特攻というシステムに抵抗しているのだが、飛行場に帰っても上官に叱られるだけという当時のフィリピンの最前線の雰囲気が意外と鴻上氏は感じ、筆者もそう感じる。当時は国内の日本人は熱狂的な愛国心に包まれていたが、戦場はリアリズムが勝っていたのだ
▼しかし、陸軍は、最初の特攻で佐々木氏が戦死した「軍神」と発表したため、何度も特攻を命じる。鴻上氏はここで日本人論を展開するが、これは官僚組織が真実と外部への報告にずれが生じた時にどのように迷走するかという一つの例であろう。森友学園の問題をめぐって国税庁長官が辞任する騒ぎもそうだ
▼鴻上氏によると南スーダンへの駆け付け警護の参加者を自衛隊が選抜する方法は特攻隊を募るのと同じやり方だ。変わらないものだ。 (W) ――――――――――― |
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