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ジリリリリリリ!!
目覚ましがなる。俺は止めてまた布団に潜り込み二度寝をする。
・・・しばらくたったその時
「ヤベェ!忘れてた・・・今日集会だ・・・遅刻したら勇村に殺される・・・」
飛び起き慌てて着替え家を飛び出る。
この遅刻しそうな少年は輝龍雷斗(きりゅうらいと)。桜咲(さくらざき)高校1年生。
この名字は遥か昔代々から輝龍で家業も変わってない。代々受け継がれてるその家業は・・・
「集会に遅刻するとはいい度胸だなぁ。なぁ輝龍。」
・・・俺は案の定遅刻したのだった。
「勇村・・・先生30秒ですよ」
「30秒でも遅刻は遅刻じゃい!たるんでるんじゃないのか?まずお前は普段から・・・」
この熱い体育会系の先生は勇村(いさむら)先生。担任だ。何故かこの性格で数学教師をしている。
(これで数学の意味わかんねーよ・・・竹刀持ってるし・・・)
「・・・コラァ!!聞いてんのか輝龍!?」
「あい。聞いてます」
その後俺は集会に出れずに勇村の説教を延々と受け一時間目を迎えようとしている・・・
「・・・なんてこった。一時間目も勇村かよ・・・」
「おっはよ雷斗!確かに一時間目からはキツイよね」
そういって話しかけてきたのは沙原可奈(さはらかな)。俺の幼馴染みだ。女の人が苦手な俺が今現在まともに話せる唯一の女子だ。
「おー。おはよー。可奈は遅刻しなかったのかよ」
「当たり前じゃん。遅刻したら勇村に説教だからねぇ。雷斗みたいに」
「ちぇっ。いい笑いもんじゃん。・・・お。真次〜〜」
「んおぅ。雷斗じゃん。説教お疲れさん」
こいつは芦谷真次(あしたにしんじ)。クラスは違うけど中学からの友達だ。
「真次の所一時間目何ー?」
「英語。お前んとこは?」
「勇村の数学・・・」
「ハハハハハハ!最高だな。まぁ頑張れ〜」
笑いながら自分のクラスへ向かう真次に伝え忘れた事があるのを思い出した。
「あ、そうだ真次。夜桜見よーぜ。」
「………今夜か?」
「今夜だ。」
「りょ〜かい。んじゃ。」
「また夜遊び?」
「うぉい!焦ったぁ・・・。可奈いつからそこに・・?」
「今。そろそろ勇村来るよ。」
「ん。サンキュ。」
(ふー・・・・・あぶねぇ。あぶねぇ。バレたら困るしな・・・)
「ん〜〜・・・・・終わったぁ。」
「雷斗寝てただけじゃない。」
そんなこんなで今日の授業は全て終わった。
「さ〜て・・・帰るかな。」
「あ。雷斗一緒に帰ろうよ。」
「あ・・・・ワリ。行くとこあるから。」
「そっか・・・ならいいよ。」
「ゴメンな。んじゃまた明日」
俺は走りながら携帯で電話をかける。
プルルルル・・・プルルルル・・・
「はい。もしもし。」
「あ。豪?俺だけど。」
「雷斗か。何だ?」
「今夜夜桜見よーぜ。」
「今夜・・・な。まぁいいか。わかった行く。」
「んじゃな」
(さて・・・と。あと一人かぁ。あいつ携帯持ってないもんなぁ。めんどくせーー・・・)
そう思いながらも走ってこの町の近くの甲虎山(かこざん)に向かう。
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