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「ドンと言ったらスタートして下さいね。」
いらない小ネタのせいで少し進んだから誰もツッコミもせずにスタート地点に戻った。
「では・・・・ヨーイ」
その時だった。
「あー、ちょっと待ってもらえるか。」
放送が入った。
俺は誰の声か分からなかったがさっき小ネタを入れた先生が反応した。
「校長?」
「この声校長なんだ・・」
「少々予定を変更してもらう。」
「変更・・・?」
「ただ走るだけでは面白くないと思ってね。」
「この行事自体いらないと思います。」
「まぁそういわないでくれ・・・悲しくなるだろう・・・」
「・・・」
「それでだな、走ってゴールを目指す。ということに変わりはないんだが・・・少々ルールを改変させてもらう。まず、走る者を2人1組にしてくれるか。」
「まじですか・・・」
「出来るなら男女で組んでくれ。どこのクラスもなるべく勝てるように平等にしたいからな。」
どこも同じクラスからもう1人連れてきてペアを組んだ。
「うぅ・・・私・・・?」
俺は佳奈とペアになった。
「俺が他の女子と組んでみろよ・・・俺のせいかk・・・」
「それはだめ!!」
「・・・・・・?・・・まぁがんばろうな。」
「そ、そうだね。」
「そして女子の方に着けてもらう物がある。」
「代表者はこれを。」
「この野球ボール程の大きさの物は?」
俺たちは赤青2色で1組のボールのようなものを受け取った。
「まぁ早急に作ったものだが・・・名前はそうだな・・・赤を『キングボール』。青を『クイーンボール』とでも付けようか。それをまずは両足に着けてもらえるか。腰から下ならどこでも構わんよ」
代表者はみんな着け終わったようだ。
「すごく柔らかいね・・・」
「佳奈・・・それもっと上につけとけ。腰がいい。」
「へ・・・?うんわかった。」
「ではルールを説明させてもらうよ。基本的には走ってゴールを目指してもらう。おっと、コースの変更を伝え忘れたね。校内を走ってきてもらうんだが・・・私が全校内を回れるように順路表示は矢印でしてあるからそれの通りに行くように。」
(ショートカットしてもばれなさそうなんだが・・・?)
「そして、チェックポイントが3つある。距離短縮は出来ないからそこのところよろしく。始めのチェックポイントには水入りペットボトルが置いてあるからそれを取って次へ向かってくれ。もちろん飲んでくれて構わない。2つ目のチェックポイントにシールが置いてあるからそれをペットボトルに貼って次へ行ってくれ。3つ目も同じ要領だ。最後のゴール時にボトルをチェックさせてもらう。」
「そこでちゃんと回ったかチェックするんですね。」
「そうだ。で、その足に着けてもらった球体なんだが・・・それは実は簡単に割れるんだ。新しいルールというのはそれの壊し合い・守り合いだ。」
「それはまた・・・難しいことを・・・」
「その方が楽しいだろう?主に見てる私が。」
「・・・・」
そういって校長は笑った。
「その球体が2つとも割れるとその場で失格。その場合グラウンドに戻ってくるように。」
「1つだけ割れたら?」
「その場合ペナルティだ。」
「内容は?」
「割れた者がチェックポイントにつけばわかるだろう。」
「そして校内にはトラップも仕掛けさせてもらった。怪我はしないものだから安心してくれ。」
「めんどくせぇ・・・」
「らいとー・・・私やめたいよ・・・」
「名付けて『ナイトファイトレース』とでも言ったところか。男子諸君は王様と女王様、そしてお姫様を守ってあげるんだぞ?では皆の者。がんばってくれ。」
校長の放送が終わった。
「お姫様だって・・・・・・私を守ってね?」
「なんだってんだよ・・・」
「やるからには勝とうよー・・・」
「さっきまでやめたいって言ってたのに・・・」
「それはまた別でしょー」
「そうですね・・・ではお姫様。私が終わりまであなたを一生お守り致しましょう。」
「ッ!?!?」
「これでいいかな?」
「雷斗・・・お前は一回死ね。」
「・・・なんで?」
言った後からちょっとの間佳奈はこっちを向いてくれなかった。
そんなこんなで真次に言われながらスタートの時になった。
「じゃあ1週して戻ってこい。」
「簡単に言いやがって・・・」
「準備はいいか?」
「へーい」
「腰につけると動きづらいよ・・・さげていい?」
「ダメ。めっさもろいんだからそれ。勝負始まった瞬間終わっちまう。」
「・・・???」
佳奈は理解してないみたいだったがまぁ始まった瞬間わかるだろうと思い説明はしなかった。見た感じ足首につけてる人が半分。太ももにつけてる人が1人。後は腰だった。
(・・・・・けっこう残るな・・・)
「では・・・レディ・・・ゴー!」
一斉にみんな走り出した。
走りだした瞬間。
パァン!パァン!
「!?!?」
「え・・・!?」
(腰以外の人ご愁傷様・・・)
予想通り腰から下につけてた人たちは走り出した瞬間両方割れてしまった。
「なんで割れちゃったの・・・?」
「佳奈。球体のやつめっさもろいっていったろ。腰から下につけると衝撃で割れちゃうんだよ。そんぐらいもろい。つけるときに先生が聞いてきたろ?どこにつけますか?ってみんなにつけさすと始まる前に割れる恐れがあったからじゃないかと思うからそうしたんだろ。走ってる途中も妨害あるだろうし気をつけな・・・ってやべ!」
会話している途中、俺は危機を察知して佳奈の後ろに回った。
ビュン!
パシ!
「ち・・・」
「石投げるなんてな・・・体に当たったらどうすんだよ・・・」
投げられた石をキャッチして相手に向かい合った。
「へっ・・・勝つために手段は選んでらんねーな・・・」
「そうかよ・・・なら・・・返り討ちだ。」


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