A phantom thief

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「ドンと言ったらスタートして下さいね。」
いらない小ネタのせいで少し進んだから誰もツッコミもせずにスタート地点に戻った。
「では・・・・ヨーイ」
その時だった。
「あー、ちょっと待ってもらえるか。」
放送が入った。
俺は誰の声か分からなかったがさっき小ネタを入れた先生が反応した。
「校長?」
「この声校長なんだ・・」
「少々予定を変更してもらう。」
「変更・・・?」
「ただ走るだけでは面白くないと思ってね。」
「この行事自体いらないと思います。」
「まぁそういわないでくれ・・・悲しくなるだろう・・・」
「・・・」
「それでだな、走ってゴールを目指す。ということに変わりはないんだが・・・少々ルールを改変させてもらう。まず、走る者を2人1組にしてくれるか。」
「まじですか・・・」
「出来るなら男女で組んでくれ。どこのクラスもなるべく勝てるように平等にしたいからな。」
どこも同じクラスからもう1人連れてきてペアを組んだ。
「うぅ・・・私・・・?」
俺は佳奈とペアになった。
「俺が他の女子と組んでみろよ・・・俺のせいかk・・・」
「それはだめ!!」
「・・・・・・?・・・まぁがんばろうな。」
「そ、そうだね。」
「そして女子の方に着けてもらう物がある。」
「代表者はこれを。」
「この野球ボール程の大きさの物は?」
俺たちは赤青2色で1組のボールのようなものを受け取った。
「まぁ早急に作ったものだが・・・名前はそうだな・・・赤を『キングボール』。青を『クイーンボール』とでも付けようか。それをまずは両足に着けてもらえるか。腰から下ならどこでも構わんよ」
代表者はみんな着け終わったようだ。
「すごく柔らかいね・・・」
「佳奈・・・それもっと上につけとけ。腰がいい。」
「へ・・・?うんわかった。」
「ではルールを説明させてもらうよ。基本的には走ってゴールを目指してもらう。おっと、コースの変更を伝え忘れたね。校内を走ってきてもらうんだが・・・私が全校内を回れるように順路表示は矢印でしてあるからそれの通りに行くように。」
(ショートカットしてもばれなさそうなんだが・・・?)
「そして、チェックポイントが3つある。距離短縮は出来ないからそこのところよろしく。始めのチェックポイントには水入りペットボトルが置いてあるからそれを取って次へ向かってくれ。もちろん飲んでくれて構わない。2つ目のチェックポイントにシールが置いてあるからそれをペットボトルに貼って次へ行ってくれ。3つ目も同じ要領だ。最後のゴール時にボトルをチェックさせてもらう。」
「そこでちゃんと回ったかチェックするんですね。」
「そうだ。で、その足に着けてもらった球体なんだが・・・それは実は簡単に割れるんだ。新しいルールというのはそれの壊し合い・守り合いだ。」
「それはまた・・・難しいことを・・・」
「その方が楽しいだろう?主に見てる私が。」
「・・・・」
そういって校長は笑った。
「その球体が2つとも割れるとその場で失格。その場合グラウンドに戻ってくるように。」
「1つだけ割れたら?」
「その場合ペナルティだ。」
「内容は?」
「割れた者がチェックポイントにつけばわかるだろう。」
「そして校内にはトラップも仕掛けさせてもらった。怪我はしないものだから安心してくれ。」
「めんどくせぇ・・・」
「らいとー・・・私やめたいよ・・・」
「名付けて『ナイトファイトレース』とでも言ったところか。男子諸君は王様と女王様、そしてお姫様を守ってあげるんだぞ?では皆の者。がんばってくれ。」
校長の放送が終わった。
「お姫様だって・・・・・・私を守ってね?」
「なんだってんだよ・・・」
「やるからには勝とうよー・・・」
「さっきまでやめたいって言ってたのに・・・」
「それはまた別でしょー」
「そうですね・・・ではお姫様。私が終わりまであなたを一生お守り致しましょう。」
「ッ!?!?」
「これでいいかな?」
「雷斗・・・お前は一回死ね。」
「・・・なんで?」
言った後からちょっとの間佳奈はこっちを向いてくれなかった。
そんなこんなで真次に言われながらスタートの時になった。
「じゃあ1週して戻ってこい。」
「簡単に言いやがって・・・」
「準備はいいか?」
「へーい」
「腰につけると動きづらいよ・・・さげていい?」
「ダメ。めっさもろいんだからそれ。勝負始まった瞬間終わっちまう。」
「・・・???」
佳奈は理解してないみたいだったがまぁ始まった瞬間わかるだろうと思い説明はしなかった。見た感じ足首につけてる人が半分。太ももにつけてる人が1人。後は腰だった。
(・・・・・けっこう残るな・・・)
「では・・・レディ・・・ゴー!」
一斉にみんな走り出した。
走りだした瞬間。
パァン!パァン!
「!?!?」
「え・・・!?」
(腰以外の人ご愁傷様・・・)
予想通り腰から下につけてた人たちは走り出した瞬間両方割れてしまった。
「なんで割れちゃったの・・・?」
「佳奈。球体のやつめっさもろいっていったろ。腰から下につけると衝撃で割れちゃうんだよ。そんぐらいもろい。つけるときに先生が聞いてきたろ?どこにつけますか?ってみんなにつけさすと始まる前に割れる恐れがあったからじゃないかと思うからそうしたんだろ。走ってる途中も妨害あるだろうし気をつけな・・・ってやべ!」
会話している途中、俺は危機を察知して佳奈の後ろに回った。
ビュン!
パシ!
「ち・・・」
「石投げるなんてな・・・体に当たったらどうすんだよ・・・」
投げられた石をキャッチして相手に向かい合った。
「へっ・・・勝つために手段は選んでらんねーな・・・」
「そうかよ・・・なら・・・返り討ちだ。」

チャイムが鳴ると同時に勇村が入って来た。
「また同時かよ」
「あの先生遅れたことないしな」
「えーいきなりだが、今からクラス対抗レースをすることになった。」
えぇーや何それー等の言葉が飛び交った。・・・当たり前だが。
「校長が決めたんだ。クラスから一人代表を選ぶ。」
「意味分かんねぇし。いきなりとか。なぁ可奈。」
可奈が目をそらす。
「何で可奈今目をそら・・・」
そこまで言った時
「代表は無駄話しようとした輝龍に決定だ!!」
「えぇ!?いやいや!勇村先生そんな簡単に決めちゃっていいんですか!?」
「お前足速いし大丈夫だろ。」
拍手喝采だ。
可奈は手で‘ゴメンね’としている。やっと可奈が目をそらした意味が分かった。
「・・・・・マジかよ・・・」
予感が的中した。
「災難だねぇ。」
「ホントにな。」
「そんなに怒んないでよ〜」
「怒ってねぇ。」
「ちゃんと応援するからさ。雷斗小学校から速かったし大丈夫大丈夫♪」
「てかレースって何すんだ」
「そりゃ走るんでしょ。」
「だりぃなぁ。」

話をしながら校庭にでていく。
「あ。芦谷君出るよ。」
「お。雷斗ん所お前か。こりゃ負けたな。」
「なんだよそりゃ。」
「真次本気で走る?」
「とりあえずお前が出てきたから一位か二位を」
「他のクラスに勝ちつつ?」
「そそ。俺らが1位2位いただく。」
「しかし思わぬ落とし穴が」
「誰よ?」
「いや俺のやる気。」
「何の相談かな?二人共?」
「ん?お前誰?」
「私を知らない!?私は三組代表白鳥だ!」
「真次知ってる?」
「知ってる訳ないだろ。」
「私って言ってる所にナルシストな感じが・・・」
「多分な。」
「そこぉ!何を話している!・・・ふふん。まぁいい。本番はまだだからな。せいぜい後で泣かないようにな!」
笑いながら歩いていった。
「何あいつ」
「雷斗きにすんな。」
「そだな。てか俺らの学校って全体で何クラス?」
「1年が5、2年が6、3年が6の合計17クラスだ。」
「じゃあ17人でレースか。」
「そういう事だな。・・・お。そろそろスタートっぽいぞ。」
スタート地点に17人がならんだ。
「このレースはグランドを15週する。それで速さを競う。いいな。」
係の先生が喋る。
グランド10週って普通きついぞ。
「輝龍勝たなかったら、説教だ!無制限!死んでも勝て!」
「位置について・・・ヨーイ・・・」

とある日の登校風景

「オラァ朝だ!起きろ雷斗ぉ!」
そぅ言いながら海斗兄貴は俺に容赦なく踵落としをみぞおちに入れた。
「○※◆△#・・・・・」
俺は声にならない声をあげたのかもわからない。
「呑気に寝てんな。学校だろうが。」
俺は口をパクパクさせる。
「あん?何だ?ちゃんと喋れ」
「か・・・が・・・か・・・を・・・」
「意味分からん」
「かい・・・とあに・きがかかとおとしを・・・み・・・ぞお・・・ちに・・・いれるからだ・・・」
「そうか災難だったな。それよりその二人ちゃんと起こせよ。」
「あい・・・よ・・・」
そういうと部屋を出ていった。
俺はちっちゃい声で何とか二人を起こした。
「ライ君・・・何でそんなちっちゃい声?」
「とうとう頭がおかしくなったか?」
「いろいろあってな・・・・・」
海斗兄貴はすでに食べ終わっていたので朝御飯を三人で食べ、学校の用意をしてる時だった。
「雷斗ぉ」
海斗兄貴がまた部屋に来た。
「何だよ海斗兄貴ちゃんと起こしたよ。」
「違う。お前に来客だ。」
「客?こんな朝に?」
「向かいの・・・なんつったかな。お前と同い年の娘だ。」
「あぁ。可奈?」
「その娘だ。彼女か?」
「ちげ〜よ。別にただの幼馴染みだよ。」
「ほぉどうかなぁ?」
「なんだよ・・・その笑いは・・・」
「もてるねぇ!」
「ゴフッ!!」
今度は腹に蹴りを入れて出ていった。
「あんまり待たせんなよ。」
「わかりました・・・」
「相変わらずだねぇカイ兄。」
「変わらんから無駄に俺は殴られるんだよ・・・」
「待ってるんだろ早くしろよM。」
「わかって・・・M?」
「おう。Mだろ?」
「Mじゃねぇ!」
苦しみながら、バカ話しながら用意を終わらせ玄関に向かった。

「ワリ。待たせたな。」
「ううん。全然。・・・あれ?芦谷君?・・・とどちらさま・・・?」
「僕?僕は真田涼っていいまーす。ライ君とはちっちゃい時からの友達なんだ。」
「あ。そうなんだ。はじめまして沙原可奈です。」
「この二人昨日泊まってったからさ。」
「そなんだ。」
「今日はまた何で迎えに?」
「あ。うん。前雷斗遅刻したでしょ?だから遅刻したら勇村がまたしつこいだろうから来たんだけど・・・迷惑だった・・・?」
「んなことないよ。ありがと。サンキューな。」
「そう?ならよかった・・・」
「んじゃ行こうぜ。」
「うん。あ。そうだ、さっき英語の勉強でもしてたの?」
「うん?なんで?」
「MだMじゃないって言ってたからスペルのことでもめてるのかと・・・」
「あー・・・それはライぐむぅ・・・」
「ちょっとわからなかったから聞いてたんだ!もう解決したからオッケー!」
「そうなんだ・・・わからないところあったら教えるよ?」
「おう!その時は可奈に頼むよ!」
「う・・・うん・・・」
「遅刻しちまうぞー。お前らはよいけー」
「あ。俺涼にちょっと聞くことあるから。」
「え!?そうだったの?真次君。」
「そうだったんだよ涼。という訳で行くぞ。」
「あ・・・うん。」(ちぇー。おもしろそうだったのになー・・・)
二人は先に行ってしまった。
「何だそりゃ・・・まぁいいや。二人で行こうか。」
「うん・・・そだね・・・」(芦谷君は気を利かしてくれたのかな?)
俺達は学校に向かって歩き出した。
ちょこちょこは話をするものの、可奈には怪盗の事は内緒だからあまり話が出てこない。
「ねぇ。雷斗」
「ん?何?」
「夜桜ってさ、学校にみにいくの?」
「夜桜?あぁそうだよ。」
「今度・・・さ、私も一緒に行っていい?」
「一緒に?」
「駄目ならいいよそんな無理には・・・」
「いやいや大丈夫大丈夫。いつがいい?」
「いつ?んーと・・・いつでもOK!」
「いつでもOKか。じゃあまたいけそうな時に言うわ。」
「うん。・・・出来たら二人が・・・」
「え?ごめん。最後なんて言った?聞こえなかった。」
可奈の声が最後だけ小さくて聞こえなかった。
「何でもない!楽しみにしてるよ?じゃ、先に教室行ってるからね。」
「え、あ、うんわかった。」
そういって可奈は先に行ってしまった。
「へんなやつ。もうここ校門だから後少しじゃん。」
「輝龍今日は遅刻じゃないな!よしよし。」
「おわっ!?勇村先生、びっくりしますんでいきなりデカイ声ださないで下さいよ。」
「朝から一日元気なのが俺のモットーだ!」
「あぁ・・・そうすか。」
「んー?何だその反応?いいか。朝から元気はいいことだぞ?」
「あぁはい!わかりました!遅刻したら駄目なんで行きます!」
「あ!!ちょっと待て輝龍!」
俺は聞こえないフリをして教室に行った。
「あ。雷斗遅かったね。」
「あぁ。下で勇村に捕まった・・・」
「災難だねぇ。」
「ホントに。何か嫌な予感がする・・」

あのあと俺達はあの靴、ダッシュホイール(豪以外の三人で決めた。ダッシュホイールに涼は渋々だったが………)でお金を返しにまわった。

もちろんお金は秘密で返したので俺達はバレてない。
終わったのは空が少し明るくなりはじめた頃だった。

「ん〜〜終わったぁ〜。」
「にしても不思議だ。」
「何がだ?真次」
「このスリーピングイリュージョン。」
「まだ言ってんのかよ!?」
「構造は企業秘密だよ♪」
「教えてもらっても分かんねぇんじゃね?」
「そうだろうねぇ特に頭の悪いライ君にはチンプンカンプンさ♪」
「・・・・・」
「まぁいつものことだしきにすんな。」
時々ホントに涼を殴りたくなる。

「これからライ君家で打ち上げしよーよ」
「あ〜終わったんなら俺帰るぞ。明日早いし。」
「ゴウ君てそんなノリの悪い人だったの・・・?」
「いやいやいつもいくだろ。明日が偶然早いんだよ。」
「いつも来てるならなお来るべきだよ!」
「だからって今回位見逃してくれてもいいだろ!」
それから数分がたったがいまだに言い争いは続いている。
「打ち上げってか俺ん家でのんびりするだけなのにここまで言い争いが続くのはすげぇな真次」
「そだな。しかも早いはずの豪が言い争いで時間をとってる事に気付かないのがまたすげぇ」
「もう帰るぞ!じゃな!」
そういうと豪はダッシュホイールで行ってしまった。
「まぁ早いんだったら仕方ないか。フゥ。」
「それをもっと早くに言ってやれよ……」
「さぁ行こ行こ♪」
「・・・・・。」
それから俺の家に三人で向かった。


「あ〜〜久々に仕事したら何か疲れたかも。」
「こりゃ遊びがいるなぁ。」
「と、いうわけで麻雀しよ〜」
そんな流れで面子も三人だったので三麻をすることになった。
「ロ〜ン♪だいさんげ〜ん!」
「なんだってー」
「真次今日何回振り込んでんだよ」
そんなときだった。
「三人でた〜のしそうだなぁ。」
「あ。カイ兄」
今涼がカイ兄と呼んだのは俺の兄貴で輝龍海斗という。もちろん怪盗。
主に涼の兄貴のりっくんと二人でBADEARTHと名乗り仕事をしている。日本語で悪い地球。
前に何故その名前なのか聞いてみたら、
「俺は海斗で海だ。そんで陸はまんま陸。地球は海と陸で出来てるから地球。そして仕事は怪盗で一応悪い。くっつけて名前完成だ。」
もっとあっただろうと俺は思う。ちなみに仕事量は7:3ではないらしい。理由は不公平だからと言っていた。

・・・まぁ一人でも十分な位の実力なのだが2人組の方がやっぱり何かとやりやすいんだそうだ。
「麻雀してるのかよ。渋いなぁ高校1年達が麻雀って。」
「いいだろ。別に。んで何で来たの?」
「何か楽しそうな声が聞こえてきたからだ。」
「それだけ?」
「おぅ。んで、麻雀するなら混ぜろよ。」
「無理。」
「やだ。」
「入るな。」
三人全員が即答だった。
「ちょっと待て。即答はないだろしかも全員!」
「だって海斗兄貴イカサマするし。」
「フッ。甘いなぁ。雷斗。イカサマはバレなきゃイカサマじゃないんだぜ」
「屁理屈じゃん。」
「とりあえず入れないからとっとと出てって。」
最後の涼のが効いたらしい。ちょっと悲しそうに部屋を出ていった。

その後も三麻をし続けて、結局寝たのは昼を過ぎていた。

「・・・んで?」
「んで?って何よ?真次」
「アホかお前は!場所とか何も言わずに行けるわけないだろが!」
「あ〜そうだった!」
「一回死ね。」
「そんでどこ行くの?ライ君」
「十文字って奴知ってるよな。」
「確か防犯の赤外線とかいっぱい作ってる会社の社長だろ。」
「その通り〜。」
「何で十文字なんだ?あの社長さんCMで見たぜ。いい人じゃん。」
「そりゃCMだからだろ。実際の商品とは違うシステム的にはそこまでよくないものをつけたりしてる。」
「ほぉ。」
「その金で社長の十文字は別荘やら海外旅行やら甘い汁すって贅沢してるって話だ。」
「そりゃまた典型的な贅沢だ。」
「そしてその金が会社の社長室にある」
「これまた典型的な隠し場所だ。」
「そんでその金を買わされた人達に返す。これが今夜の仕事だ。」
「典型的な仕事だな。」
「真次典型的典型的うるせぇ」
「久しぶりなんだからさぁ〜。どんな仕事でも楽しまなきゃ〜」
「・・・涼。一応悪い事するんだからな。」
「仕事なんだからしょ〜がないよゴウ君」
豪が言った事も正しいが涼が言った事も正しい。俺達は盗む事が仕事。それは変わらない
「そろそろ行こうぜ。仕事だろ仕事。」
「真次君のいうとおり!さぁみんな早くこれはいて!」
「・・・・・涼。この靴なに?」
「よくぞ聞いてくれました!これは普段は靴しかしくるぶし辺りについたボタンを押すと・・・」
小さくウィンと音がなった。
「この通りホイールが出現!しかもこれは電気で自動で走ります!なんという便利さ!これでお値段399000円!!」
「金とんのかよ!しかもたけぇ!!」
「いやしかしこれは便利だ。名前ついてるのか?」
「真次君待ってました!名前ももちろんございます!」
「ちゃんとあんのかよ。」
「その名もソーラーシューズだ○吉!!」
「涼。それモロパクりだろ」
「えー・・・しょうがないなぁ。じゃあハイブリットシューズだ○吉!」
「そこじゃないだ○吉だ!だ○吉!」
「だって名前思いつかないんだもん。」
「開き直るな」
「豪全てのツッコミはやっ」
「名前は保留にして行こうぜ。」
「色は様々ございます!」
「じゃあ俺黄色!黄色!」
「はい真次君黄色〜♪」
「早いな真次・・・」
「ライ君とゴウ君はゴールドとかレインボーとかあるけど。」
「黒」
「緑」
それを聞いた二人共は即答だった。
「ライ君黒でゴウ君緑ね。じゃあ僕は残った水色ね」
「残った?ゴールドとかレインボーとか・・・」
「あるわけないじゃん?信じてたのライ君?アハハ!バカだぁ」
「きにすんな雷斗。涼はいつものことだ。」
右手をグーにした俺を真次が落ち着かせる。
「じゃあレッツゴー♪」
そういって涼は走りかた、使い方を教えずに一人で先にいってしまった。
「・・・自力だな。」
「・・・自力だ。」
俺達三人はとりあえずホイールをだしあれこれしていたが結局わからなかった。
しばらくしたら涼が戻って来たので俺と豪は文句を言ってたが真次はいつものことだ的な感じだ。
「わかった?ちゃんと速度制御してよ?最高速度200キロだからね。」
「・・・・・」
もぅ文句を言う気力もない・・・
「改めてレッツゴー♪」
今度は四人共走り出した。
「おぉ!案外いいじゃんかこれ!」
「でしょお!レボリューションだよ。」
「そこ英語じゃなくてよくね?」
「静かだしバレにくいしね。」
「今まで走って目的地まで行ってたのになぁ。」
「こりゃ楽だわ。レボリューションだわ。」
「真次もか。」

そんな会話が途切れる事なく続き時々前方不注意で事故りそうになりながらも目的地に予定よりも一時間早くついた。

「いやぁ我ながら傑作だよこのだ○吉。」
「名前以外は完璧だな。」
「んでこのビルの何階よ?社長室は・・・ってかビルちっちゃい・・・?」
「え〜と・・・・全7階だとさ。社長室は・・・何で?意味分からん。」
「何が意味分からん?」
「普通一番上の階とかに社長室あるじゃん?」
「まぁそうだな。」
「社長室は真ん中の4階・・・」
「・・・」
しばし沈黙が続いた・・・
「まぁ・・・早く仕事終わりそうじゃん。」
「涼あれだせよ。ゴーグルゴーグル」
「ゴーグルじゃなくて名前でいってよ〜もう・・・はい。」
「だって意味分かんねぇもん。グルグルゴーグルの」
このゴーグルは赤外線が見える、暗い場所でも明るく普通に見える、煙の中でも見える等といい機能満載なのだが名前がやはりおかしい。

「まぁいいけどね。ライ君がケチつけるのいつものことだし。」
「・・・・・」
もうほっとこう・・・・本気で思った。
「もうさっさと侵入しようぜ」
「雷斗ー。もう豪一人で裏口開けに行ったぜ。」
「涼との会話で時間とったじゃんか。」
「僕のせいじゃないし。」
「いいから行こうぜ。・・・って真次もいないし。」
俺と涼がついた頃には裏口はとっくに豪が開けていた。
「ではここからは真面目にいくぞ。」
一階。
「警備員多いなぁ。」
ざっと警備員が30人ほどいた。
「ここで役にたつのはこの開発道具心地よい眠りをあなたに・・・スリーピングイリュージョン!」
「いいから早く。」
「任せて!これをここに置いて、スイッチオン!」
いきなり音も無くピンク色した煙が瞬く間に一階全体を覆った。
「何・・・だ」
言い切る前に警備員は全員眠りについた。
「すげ・・・」
「僕達四人には無害です。」
「そうじゃなきゃ困るだろ。」
「仕事終わったらそれみしてくれな。涼」
「OK!わかった真次君」
そんな話をしながら二階へ。
「ここには警備員なし・・・と。」
このゴーグルには人がいるか等もわかる。
「そのかわり赤外線いっぱいだねぇ。」
「消火器ねぇか?」
「向こうにあるじゃん。」
「真次よろしく。」
「ん。任せろ。」
そう言うと真次は赤外線をスルスルかいくぐる。
「真次君一番細いもんねぇ。」
すぐに向こうに真次はついた。
「撒くぞ。」
ブシュワァァァァ・・・
消火器の粉をまく。
普通に歩いて奥に進む。粉をまいたら赤外線にはひっかからなくなる。
これは昔とうさんに教えてもらったことだ
ここまでは簡単だった。
三階。問題はここにあった。
「何・・・あれ。」
「見たことねぇょ。」
「・・・新しい防犯?」
「かっこいい〜♪」
そこには、小型の移動するロボみたいな物がそこらじゅうに動き回っていた。
「予定外だ・・・」
「どうしよっか?」
「涼楽しそうだな・・・」
「小型ロボだよ?そりゃテンション上がるよ?」
「・・・中にカメラとかがあるだろうな。」
「・・・やっぱり?」
しばらく四人で考え込んだ。
涼が道具入れをあさっていると・・・
「閃いたぁ!!これだぁ!」
「それ・・・・ネンチャクン?」
「そ!これをロボにバン!!と。そんで動き止めア〜ンドカメラ潰し!」
「いけそうだな。」
「よし。早速・・・」
俺は壁から少しだけ体を出して、銃を撃った。すると・・・
「ピピッ。アマイ。」
ギュン!!
「・・・今小型ロボ避けたぞ・・・?しかもアマイって・・・」
「貸してみろ。」
真次が三発撃った。しかし、やはり避けられる。
「きかないじゃん。」
「じゃああれ出すしかないなぁ。」
涼はそういうと鞄から何か取り出した。
「ポイッ。」
そういうと同時にその何かを投げた。
・・・・・3秒後。パチュッっという音がした。
覗いてみるとロボが粘着まみれだ。
「涼・・・今の何?」
「ネンチャクン手榴弾タイプ♪粘着の量は2倍弱!」
なんにせよこれで進めるそう思った時だった。
「・・・何か聞こえねぇ?」
豪が言った途端みんなが黙った。
すると、ピピッ。ピピッ。ピピッ。ピピッ。ピピッ。
と電子音聞こえる。
壁から覗いてみると、小型ロボが一斉に向かって来た。
「ヤベェすごい量が来た。」
「任せて。」
涼が前に出て銃をうちはじめた。
「全てネンチャクンの餌食さ!」
「助かった・・・けど今のは?」
「ネンチャクンマシンガンタイプ♪」
「あ・・・そうすか。」
もう侵入じゃ無くなってるなぁと思いながらも仕事なので進む。
「やっとよんか・・・い・・」
そこで俺はまた止まった。
そこには、さっきの小型ロボをでかくして、足をつけたみたいな物がいたからだ。
「そろそろ十文字本人を殴りてぇ・・・」
「ここはすぐに決めちゃってOK?」
「ん?いいけど・・・決めれんの?」
「お決まりのネンチャクンで!」
そういうとでっかいネンチャクンを取り出した。
「スリー・・・ツー・・・ワン・・・ファイアー!!」
ボシュン!・・・ドビチャ!!
「うっわ・・・量えげつない・・・」
「ネンチャクンバズーカタイプ♪ちなみにマシンガンタイプもこれもコンパクトに折り畳める!しかし強度は落とさず、軽さは軽く!」
「ピピッ・・・ナニカクラクナリマシタ。ウゴケマセン。コショウカモシレマセン。テイシシマス・・・」
・・・おおきなソレは止まった。
「やっと社長室だ・・・」
「久々の仕事中々大変だったな。」
「んー強盗だな。」
「これがその金か。」
「てか、十文字のやつ金を机の引き出しの中に入れてんのかよ。ここだけ不用心過ぎだろ・・・」
俺達はお金をアタッシュケースに入れていく。
「しっかし何円あるのかねぇ。」
「さぁな。俺達は1円も貰えねぇしな。」

その時。警報が鳴り響いた。
「お。バレた。」
「じゃあお決まりのアレだしま〜す。」
そういって涼は鞄から簡易気球を取り出した。
「さぁみんな乗った乗った。」
「いつも思うけどこれに乗るの怖いんだよなぁ。」
そう言いながらも乗り込む。
「レッツゴー!プカプカ!」
気球はプカプカどころじゃなくヒューーンって感じでとびはじめる。
「ミッションコンプリート・・・かな。雷斗」
「そうだな。後はお金を返すだけだな。」

こうして久々の仕事は終わった。

「てかさぁ・・・」
「ん?何?豪」
「ロボを潰しながら進むアクション映画みたいな事して俺達怪盗?」
「怪盗でいいじゃん。俺らがそう思ってたら怪盗だよ。」
「じゃあお金を皆様に返しに行きますかぁ。」

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