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伴侶にとっては、陸上の予選はあまり面白くないらしい。
理由ははっきりしている。選手が、予選では「流す」からである。
私から見れば、水泳でも、予選では「流し」ていると思うのだが、陸上競技の場合は、確かに明らかに分かる。
100mの予選が始まったが、第1-2次予選では、有力選手は80mくらいから力を抜く・・・。
決勝まで4-5本走らなければならない大会では、決勝に全力を出し切るべく、予選での省エネ走法は止むを得ない。
100mに出場する選手は、たいてい200mにも出場する。
こちらもやはり、同じくらいの本数をこなさなければならない。
4×100mリレーもある・・・。
それに、陸上の場合はほぼ人類の限界に近づいている競技が多いし、水泳のように「世界新」や「自己新」がそうそうざらに出るものではない。
その人の「持ちタイム」がほぼその通りに出る・・・。
さらには、水泳はよく知らないのだが、陸上競技の場合は、サブトラック(練習用トラック)というのが用意されていて、選手は本番前の調整をそこで行う。
スタートやダッシュの練習、そして、アップ(体を温める)を入念に行う。
すなわち、1本の100mを走ると言っても、トータルするとかなりの距離を走っていることになる。
というようなわけで、予選では、勝利を確信した段階で、「流す」ことになる。
逆に言うと、「流せる」のは、「一流」の証明なのである。
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