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ANDEAN初期インプレ

DIAMONDBACKのANDEANというトライアスロンバイクを入手した。
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去年のアイアンマン世界選手権直前からその界隈では話題になっていたバイクで、UCIのレギュレーションを無視した造りになっているので出られるレースはかなり限られる。
英国のトライアスロン雑誌では同時期に発売したサーベロのP5Xよりも高いなかなかの評価。
自分は車体にストレージが多く搭載され、北海道で身軽にロングを乗るのに最適なのでは、と思い入手した。

今日6月16日、100km程の初ライドをしたので初期インプレとして感じたことなどを記してみる。印象の大きかったことから順に書いていく。

【速さ】
化物並みに速い。
石狩の高岡周回という周回コースでTTをしてみたところ、2か月前にDE ROSAのPROTOSにエアロバーを装着したロング最速仕様で全力アタックした26分00秒を1分43秒更新し、24分17秒というタイムが出た。平均出力291Wなので練習が進めばまだ踏めると思う。

今日のログ
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4月21日のログ
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4月のログは出力をパワーメーターで測らなかったので、298Wというのは推定値。今日のと比べると実際はもう少し低い気がする。コースは1周16.7km、獲得標高150m弱の平坦基調のコース。コースには2か所登りがある。
PROTOSにエアロバーを付けた車重が約8kg、ANDEANが約10.5kg。バイオリズム的に(?)今日はデブ期だったので体重と合わせると4kg程今日の方が重かった。

まずマシン性能とは別にフィジカルについて考えると、4月21日と比較すると4kg重いにもかかわらず2か所の登り共に今日の方が速い。これは朝練で走りこんだりして2分程度のペースアップに体が慣れてきたせいだと思われる。
恐らく平坦部も平均すると少し踏めているのだろう。これはタイム短縮要因だ。
これとは別にマイナス要因もある。ANDEANは自分にとって初のトライアスロンバイクでロードとポジションがだいぶ違う。今日も高岡に着く前に4回ポジションを直した。恐らく今日のポジションは自分にとってのベストではなく、体の使い方ももっとANDEANに適応して力を出し切れるようになるだろう。

これらのプラス要因とマイナス要因を比べると、恐らくちょうど相殺し合うくらいなんじゃないかと思う。
とりあえず便宜上そう考えると、4月21日と今日のタイム差が概ねマシンの能力差だと考えることが出来そうだ。
ログを比較してみる。
最初の登りに入るまでの平坦部は、4月は40km/h台から入り30km/h台後半で登りに入っている。今日はこの区間は向かい風だったが登りに入るまで40km/h台をキープ。ポジションが違うせいか、空力が圧倒的に良いのを感じた。
登りは数秒今日の方が速い。
下りは4月が50km/h台前半が多かったのに対して今日は60km/h前後出ている部分が多い。
そのあとの平坦は4月が40km/h台前半なのに対し今日は50km/h強。追い風だったのが大きいと思うが…
2度目の登りも今日が数秒速い。
ゴールまでは4月も今日も40km/h台をキープしているが、今日の方が2km/h程速いようだ。

書いていてフィジカルが上がった部分が結構ある気もしてきたが、空力の良さは圧倒的だ。これは体感で解る。速度が乗るまでPROTOSよりも時間がかかるが、乗ってしまえばキープは楽だ。

全体通して、平坦部は圧倒的にANDEANが速い。登りはフィジカルを除けばPROTOS。加速もPROTOS。
北海道で延々巡航するのならANDEANが速いだろう。

【風耐性】
ANDEANは側面投影面積が巨大なので横風にデリケートですぐ煽られるのではないかと思っていたが、ほぼPROTOSと変わらなかった。
風洞実験などでその辺りもしっかり考えられているのだと思うが、横風の中でも非常に安定している。

向かい風耐性は最強。36km/h程度なら200W台前半で出ていたと思う。
無風なら40km/hキープも220W程度だったと思う。

【乗り心地】
良い。硬いと言われるPROTOSを乗り心地良いと感じる自分が鈍感なのもあると思うが、硬そうな見た目とは違いロングでも問題なさそうな乗り心地。実際に試してみないと本当のところは解らないが。

ただ、ISMのサドルはまだ自分には合わない気がする。PROTOSのアリオネR1が最高になじんでいるので、それと取り換えたい気分だ。
ただ問題があって、サドルの固定がボルト1本でレールを横から挟み込むタイプで、R1の様なカーボン製の幅広のレールに対応していないのだ。ー本ボルト用のアダプターなどあれば話が速いのだが。

ハンドルはHEDのCorsairというモデルで、この手のベースバーを握るのが初めてなのもあってはじめはダンシングなどしにくかったが、慣れれば普通にこなせるようになった。

【ストレージ】
クランク前のカウル状の部分のスペースは巨大。
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蓋を開けるとフレーム内の空洞がそのまま全部ストレージになっているという何とも言えない造りなので、チューブ2本、空気入れ(レザインのROAD DRIVEの長い方)を入れてもまだまだ余裕アリ。軽量輪行袋なら上の方に押し込めば入ると思う。
トップチューブ〜ステムの部分のボックスもモバイルバッテリーや工具、補給食や錠剤一式は問題なく収納できる容量。
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シートポストの後ろのリアタイヤを覆うように伸びている部分もストレージになっているので、ここにも何か入れられる。
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600km位までならバックポケットさえほとんど使わずに走り切れると思う。

【eTap】
無音でスムーズに変速して気持ちいい。操作にはまだ慣れが必要だが、慣れれば問題ないと思う。
ハンドル周りとディレーラーでケーブルが一切つながっていないので、組立やメンテナンスが異常に楽。

【ディスクブレーキ】
TRPのHY/RDというワイヤー引きでキャリパーが油圧で動くタイプのもの。
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制動力に不満は無い。初走行でタイヤが一皮むけていないせいか、タイヤがロックして滑ってしまう位まですぐ効いた。
ただこれはディスクじゃなくてもそうなると思う。
ディスクブレーキのラインナップしか無かったから仕方ないが、出来れば普通のブレーキが良かった。
見た目がカッコいいのは良いのだが。

【見た目】
前から解っていたことだが、半端じゃなくいかつい。
ホイールが前後90mmなのも大きい。インパクトがすごい。
PROTOSもロードバイクとしては破格のボリューム感だが、さすが別ジャンルのバイク。世界が違う。
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Corsair搭載の米国艦なのにヤマト風のシルエットなのがまた良い。恐らく拡散波動砲が2門搭載される。
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ロングでの実際の使い心地等はこれから解っていくと思う。
今はまだポジションも探り探りだが、長時間乗っていられて力をしっかりかけられる位置を探すため、どんどん乗っていこうと思う。
PROTOSと比較すると、ジャンルそのものが違うというのを強く感じる。初めての体験だが、さすが専用のトライアスロンバイクだ。
平坦基調の巡行ならANDEANがずっと早いが、登りが入ったり加減速が入ったりする場面では間違いなくPROTOSの勝ちだろう。


乗っていて最高に楽しいので、これから末永くどんどん使い込んでいこうと思う。レースの練習そっちのけで乗り込んでしまいそうだ。というよりも、確実にそうなる。

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5月28日、74回になる函館チャレンジランに参加してきた。
自分としては3回目の参加だ。エアロバーは無し。
結果は2時間55分59秒での完走。前回よりも4分程短縮できた。

前日は夜行バスで札幌から。当日朝5時ころに新函館北斗駅前につき、そのまま参加した。

出発は7時35分の最終グループ。
元北海道選抜の方々やPBP完走者、エリートクラスの上位レーサーの方など、錚々たるメンバーと一緒のグループだった。

【往路】
往路はスタートの北斗市市ノ渡児童公園から渡島中山峠を越えて厚沢部を通り江差に向かう55kmの道のりだ。
天候は雨。風向きはほぼ全区間向かい風。

自分はトレーニング目的で追い込むために参加していたので、他の方には迷惑かもしれないと思いつつ、渡島中山峠の登りで先頭に出た時はFTPペースで牽きまくった。一緒に走っていたMさんの話だと、350W程は珍しくない感じで進んでいたようだ。
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峠ピークまでの15.1kmは平均31.9km/hで28分27秒だった。
この道は見た目平坦に見えるのでついつい頑張る気になって踏んでしまうが、一応300m弱登っているのでスピードを保つと負担がかかる。
アウターでケイデンスを維持していったらガシガシ脚の筋肉を使って脚がきしむような感覚があった。
本来往路でこんな負荷をかけるべきではないのだろうが、トレーニングと自分の限界を探る目的があったので、続けてみた。
今年の長距離TTでの経験などから、この位ならまだ大丈夫だし後で持ち直すかなという感覚はあった。

この無茶なペースのせいでそれまで10人位にまで膨らんだグループが崩壊し、自分と超人Aさんの2人だけに。ピークの数km手前で先行する別の2人と合流してしばらく4人でのペース走となった。
合流した2人のうち1人は高校生レーサーで気合が入っていた。

雨風があったのでダウンヒルは抑えめで。それでも核心部で平均56.2km/hは出ていた。去年の9月は平均66.2km/hだったので、今思うとかなりのペースだったようだ。

下り終わって平坦をペース走していると、登りで遅れた方がトレインを組んでサクッと自分たちをぶち抜いていった。
向かい風の中これに乗らない手はないので、ご一緒させて頂いた。
ここからは先頭交代しながらガシガシ進んだ。
先頭に出た時は40km/h位はキープしたと思う。風があってここも負荷がかかったが、まだ脚が終わるような状況ではない。
下ハンを握って前乗りになり、脇を絞ってコンパクトな姿勢で踏んでいった。
この踏み方は今までやったことが無かったが、先頭や独走では役立ちそうだ。良いものを見つけた。
走り終わった後にMさんと話していると、姿勢が低いから後ろについても結構風が来るという事だった。グループライドではあまりやらない方が良いかもしれないが、レースでは良いだろう。

江差に入ってからは風がますます強くなりスピードダウン。出力は保てたと思う。
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折り返し地点でスタッフの方に番号札を渡して折り返し。

【復路】
復路は追い風。ゴールはスタート地点より少し手前で、50kmの道のりだ。
5名ほどで折り返し、追い風の中ハイペースで峠へのアプローチに入った。
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緩やかな登り基調だがペースは良い。自分は脚が回復してきていたので、先頭に出た時はFTPペースで回しまくった。脚を使い切るつもりだったので、支障が出るギリギリ手前まで先頭交代せずガンガン牽いていった。キツくはあったが、楽しかった。
中山峠アプローチは22.3kmを37分58秒。平均36.7km/hだった。
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峠手前でMさんと離れAさんと2人になり、峠直下ではオールアウトするために自分がさらにペースアップして単独になった。トレーニング目的で走っているのだから最後まで出し切らなければもったいない。

峠の下りは平均2%の緩いものだったが、踏めるだけ踏んでいった。13.2kmを16分44秒、平均47.7km/hだった。
最後の数kmは腰の痛みが出てまともにトルクをかけられなかった。レースでこれが出たら終わりだろう。

ゴール地点ではバナナを頂き、すぐ後にゴールされたAさん、Nさん、Pさん、Mさんと自転車談義。
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今回も参加してよかった。ここまで目的を絞ってオールアウト狙いで走ったのは初めてだったが、エキサイティングだった。自分の体力も少しわかった。

走行中はソフトフラスクにエナジージェルを入れて500kcal程摂った。

スタッフの皆さま、今回も楽しませて頂きました。有難うございます。
また参加させて頂きます。

【帰路】
帰りは北斗から黒松内まで走り、黒松内で一泊。走行中は腰と背中の張りがひどかった。
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翌日蘭越まで回復走し、電車で帰った。
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蘭越の辺りでは、残雪の山並みが美しかった。雪の白と新緑のコントラストを楽しむことが出来る5月後半までが、実は北海道のベストシーズンなのかもしれない。

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眠気について

最近数年ぶりに自転車走行中の眠気について考える機会があったのだが、結局以前達したのと同じ結論になった。

【眠気に対処すべきではない】
自分は600を初めて走った時、夜中の北見峠から上川町へのエリアで幻覚というか見間違いというか、そういうのに遭遇したことがある。
仮設のガードレールを支えるカエルの形の枠が休憩している自転車乗りグループに見えたのだ。恐らく睡眠不足が原因として絡んでいる。
こういう経験をしたことがある人は自分だけではないと思う。夜中自転車で走ることのない人に対してエクストリーム系体験談として話すのなら一定のインパクトがあるかもしれないが、冷静に考えるとここまでの状況はアウトだ。

ただでさえ路面状況が昼間よりも見えにくい夜間に、ベストな集中ではない状態で走っているのだから、落車の危険も高まっている。
その危険が現実化した場合、自転車は一発で全損、自分の体は良くて全治数か月悪ければ死亡、家族に深い悲しみを与え、人を巻き込んだ場合はその人の人生も壊しかねない。落車というのはそういうものだろう。レースなどで周りの状況の影響もあって避けられずにということもあるだろうが、状況を自分でコントロールできるサイクリングでは危険が高まった時点で走行はやめるべきだ。
だから、眠気が出た状態でそれに対処するということ自体自分は間違っていると思う。

パフォーマンスも眠気が出ると下がる。仮に何らかの理由で先を急ぎたい状況だとしても、眠気が出てしまうと踏めなくなって明らかにペースが落ちる。そうなった時点でマネジメントのミスだ。
結局眠気が出てしまったらその場で寝るしかない。


【予兆の予兆の段階で対処する】
発生してしまったら諦めて寝るしかないが、その前の段階での対処はあり得る。
眠気に敏感でいようとすると、早い段階で予兆を感じることが出来るようになると思う。自分も少しそうなった。
眠気の予兆の予兆みたいなものを感じるようになるのだ。普段よりも瞬きが少し多くなる、何か景色の見え方が違う気がする、目線の動きがいつもより少しバラつくなど、普段と若干違った挙動が出てくる。

走行を継続するにしても、その時点でカフェインを摂ったりガムを噛んで口を動かしたり、頭を覚醒させるための手を打てば集中力が下がらずに済む場合がある。
長距離走る人はそのあたりについて、それぞれのノウハウを持っていると思う。

それでも基本的には予兆の予兆の段階で休憩して走行をやめるのが良いと思う。




結局、眠気が発生した時点で諦め、走行はやめるべきだ。

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5月20日、AJ北海道主催のブルべ、増毛300に参加し、無事完走した。
9時間47分で、自分の中での目標を達成することが出来た。自分のこれまでのリザルトの10時間35分を更新したい、そして可能であれば10時間を切りたいと思っていたのだ。
ログは下の通り。なぜか260km地点で途切れているが、これは恐らく最終区間で熱中症気味になり途中PC外のコンビニに駆け込み水とレッドブルを補給した時に切れているのだろう。
朝はスタート地点の前田森林公園まで自走で向かった。25km程あるが、札幌市街地を通らないのでえらく近く感じた。
朝食はおにぎりとドーナツ。800kcal程か。
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【スタート前田森林公園〜PC1月形 区間51.9km】
この区間、新篠津までの337は完全向かい風であることが最初からわかっていた。28kmあるが、ここは函館のPさんと一緒に走った。スタート直後なので向かい風も特に辛くくなく、速度としては30km/h台前半が中心。
新篠津の農道?に入ってからは追い風基調で20km程で月形のセブンイレブンに到着。速度は30km/h台後半。
ほとんど書くこともないくらいにスムーズに走ることが出来た。

PCオープンは7時32分なのだが、到着は7時24分頃。オープン待ちだったが、自分は待ちの間にプリンとシュークリームとエネルギーゼリーを補給。トイレも済ませた状態で7時32分になった瞬間にうまい棒を1本だけ購入。それを食べてPCを出た。
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Pさんはそこまでされていなかったので、これ以降はソロライドに。

【PC1〜PC2増毛 区間97.2km】
走り始めてすぐに国道から外れ、農村地帯という感じの道を走る。だんだん山の中に入っていき少し上って少し下り、10km程走ると湖沿いに。湖沿いを走って20km強で青山の分岐で浜益に向かう道に入る。
青山までの30km程は追い風基調でまたしても走りやすかった。ここで走行中に蜂か何かに刺された。痛みはあったが、(良いのかどうか解らないが)こういうのは運動を続けて血を巡らせているうちに散っていくイメージがある。実際、最初は腫れてペダリングの邪魔になったがそのうち気にならなくなった。
強度を上げることはせず、淡々とペダルを回した。
ここでさアップダウンがあるので速度が一定しないが、平坦で30km/h台後半で行ったようだ。
天気が良かったので、湖沿いも山の中も非常に気持ちよく走ることが出来た。
天候により難易度も雰囲気も大きく変わるのはサイクリングの常。特に北海道はそれが顕著な気がするが、この日は最高だった。

青山分岐から少し入り、あとは浜益までゆるゆる下るだけというところから、延々向かい風に。ご丁寧にこちらと正対する方向に風向きを調整してくる始末。
平坦になってからは速度がのらず損をした気分だった。
進行方向が変わる浜益からも向かい風の歓迎。
アップダウンの登りが特にキツかったが、仕方がないので無理せず。
浜益から増毛までは40km強。うち後半は大部分がトンネル区間だ。このトンネル区間で向かい風になると相当しんどいことになると思って怖かったのだが、トンネル区間からは追い風基調に。
この日は風が渦巻いてころころ変わる状況だったが、ここは救われた。
2度の宗谷岬TTに続いて今年3度目になるこの区間は楽に走ることが出来た。
増毛のチェックは10時37分。オープンが10時23分なので14分遅れているが、向かい風区間を考えると仕方がない。あの状況下でペースを維持するのは今の自分のフィジカルでは無理だ。
この区間ではHIGH5のエナジージェルを2本投入した。アップダウンと向かい風で消耗したのだ。カフェインも入っているので気付けにいい。

増毛ではプリンとエネルギーゼリー、緑モンスターを補給。
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【PC2〜PC3奈井江 区間85.3km】
増毛を出てからは留萌に向かう道を7km程走り、内陸に入る。北竜町までの御陵峠を通るルートだ。ここは完全追い風。
御陵峠は追い風になることが解っていたというのもあって、楽しみだった。実際走ってみると気持ちいい。
開放的な道に青空。新緑がまぶしく、暑寒別岳の残雪が美しい。最高の景色だ。ヨーロッパにいるような気分になった。
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ここはまた天気のいい日に個人サイクリングでも走ってみたい。増毛のラーメンと蕎麦は気になっているのでランチライドもいいだろう。

御陵峠を下ってからは北竜町まで緩やかに下る。
追い風基調だが、途中北竜町の10km程手前から横風に。これも事前にわかっていたことだ。北風だったので北竜町からの275では追い風になる。これもわかっていた通り。
そういう感じで、PC3の奈井江町までは追い風基調だった。
江部乙からは国道12号線の信号が多い区間で減速必至だったが、それでもPC3のチェックは13時13分だった。オープンが12時57分だったので、増毛の通過時刻を考えるとこの区間はほぼオープン待ちとイーブンのペースで走ることが出来た。
85.3kmを2時間39分なのでグロス32.8km/hだ。
オープン待ちのペースはもっと速いと思っていたが、よくわからない。

奈井江では緑モンスターとエネルギーゼリー2つを補給。
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これまでの補給、うまい棒めんたい味以外は流動物のみだ。
水も足さなかった。
300kmだし何とかなるっしょ、というこのなめ切った補給により後で地獄を見ることになる。

【PC3〜ゴール前田森林公園 区間77.9km】
ここはこれまでと打って変わって向かい風基調。しかも強い。かなり厳しかった。
前述のとおりこの日は風が渦巻いていて、特に空知〜石狩では短時間でコロコロと向きが変わる。よって最終区間での風向き予測は困難だと思っていたのだが、よりによって開けた平野の信号も何もない区間でこういう歓迎に会うとは。
13時13分にチェックした時点で、あと2時間47分でゴールすれば10時間は切る。平均30km/hでおつりが来るペースなので、無風ならばトラブルでもない限りは全く問題ない。
とはいえ恐らくゴールまで向かい風基調。ケイデンスを上げて運動強度を高めて速度を維持しようとするとふざけた補給内容のせいか気持ち悪くなってきた。これはウェア選択ミスによるものだった。この日は朝スタートに向かうときに寒いのが嫌だったので黒の長袖スキンスーツに長袖インナーだったのだ。場所によっては暑さがニュースになっていたこの日に運動強度を上げた状態でこの服装はまずかった。
自分はほかの人に比べて暑さに弱いと思うのだが、それもあって気持ち悪くなってきた。
思わずPC3を出発して25km程のサンクスにかけこみ、水をボトルに足し、残りは全身にかぶった。
甘いもの中毒で気持ち悪いのは解っていたが、カフェインをぶち込みたくてレッドブルを補給。

ここからは往路を逆向きにトレースする形なのだが、月形でミスコースした。幸いルートを外れて300m程で気づくことが出来たが、あまり下手を打つと10時間を切ることが出来なくなる。
残り距離は48km程で、時間は1時間30〜40分。向かい風でも強度を上げれば乗り切れるか、体力を考えると瀬戸際という感じだったが、月形の農道では向かい風ではなく横風に。ここで救われ、33〜35km/h程で進む。
あとは向かい風と思われる337に合流して28.3km進むというところで、合流直前にコースをロスト。立ち止まって位置を検索した。

337合流後は再び完全向かい風に。エナジージェルは残り1本だったが、7km走った時点で投入した。アップダウンというほどでもない道のうねりや陸橋がかなりキツい。交通量の多い道だったので、横を走るトラックや乗用車の風圧に助けられた。

計算上何とか10時間を切れると思い、あいの里を過ぎたあたりからは脚を使い切る前提でトルクも使っての速度維持を開始。何とかなりそうだ。

淡々と諦めず回し続けたのが良かったのだろう、最後の7〜8kmはまた風向きが変わって追い風基調に。今までの経験によると、ロングでキツい状況になっても、諦めなければそれなりの結果は出る。脚がきつくても、キツさを無視しさえすれば動きはすることが多い。
風が良くなってからは30km/h台後半〜40km/hほどでゴールに向かい、15時47分にゴール。所要時間は9時間47分だった。
グロス平均31.9km/hだった。
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宗谷岬TTでもフィジカル的には追い込むことが出来たが、この日は暑さと補給のまずさで気持ち悪くなっていたので、それによるキツさが強かった。
何度もやっているが、この時期にこれを体験できて良かった。8月頭の宗谷岬に向けた反省が得られた。



ゴール後はスタッフの方にチェック頂き、しばしお話した後17時過ぎに帰路に就いた。

家までの25km程はゆっくり走った。
出し切った後に緩いペースで流すのは悪くない。
ただこの日は、家に着く少し前で体力がかなり削られているのを感じた。呼吸が弱弱しいのだ。浅いというか何というか、ずっとこれで走り続けたらロクなことにはならないだろうという感じだった。

食欲もわかない状況で、普段はお酒を飲めば食欲もわくのだが、この日はお酒自体あまり飲めなかった。


消耗したが、充実感は強い。宗谷岬TTで去年までとは速度が違ってきている予感がしていたのだが、この日の所要時間を考えると、予感ではなく実際にそうなっているようだ。
冬トレ後半は時間が取れず体力もなく全く強度をかけられなかったのだが、コーチに前から聞いていた通り、一度ついた力はそうそう落ちないという事か。
ロングでのペーシングが上手くなったとか実走で負荷をかける量が去年までよりも多いとか減量で登りが楽になったとか、色々あるのかもしれないが、平坦を含め速度が維持できるようになっているのは想像していなかった。AERO HEAD MIPSもかなり性能が高いと感じるから、それのおかげもあるのか。
行動範囲も広がると思うので、幌加内蕎麦ライド、増毛ラーメン&蕎麦ライドなど、色々やってみようと思う。



スタッフの皆さま、今回も素晴らしいコースと運営、有難うございました。
満喫させて頂きました。

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5月7日、前の週に引き続き小樽〜宗谷岬のTTをした。
結果は10時間を一気に大きく切って9時間8分47秒。1週間で力が大きく変わるはずはないので、風と、少しはペーシングとエアロ向上の工夫のおかげだと思う。
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https://www.strava.com/activities/974240120

この日初めて新ヘルメットのAEROHEAD MIPSを投入した。
風の音が静かで、首の角度を適切にキープしていると空気がスムーズに流れているのが解る。重さも感じず、非常にいい。

STRAVAログの平均速度は38.5km/hで、今までで最高の値だ。時間がたってしまったが、走行記録として残しておかないわけにはいかない。

【朝里〜増毛 区間120km】
増毛までの所要時間は3時間30分。グロス平均34.3km/h。
この区間、4月30日は後半に脚力を残すために抑えめで行ったが、この日は序盤から踏んでいった。とはいってもトルクをかけたという事ではなく、トルクが抜ける瞬間をなくしていった。
登りも下りも平坦も、脚が止まる瞬間はほぼ無かったと思う。
風は横風か追い風。まとまった向かい風区間は無かったと思う。

朝里を出たのが0時40分頃だったので、望来も厚田も浜益も真っ暗だった。
確か浜益〜雄冬あたりで夜が明け始めた。
雄冬のトンネルゾーンでは海岸の絶壁沿いでたまに地上に出るが、その時に見える鉛色の海が印象的だった。
この辺りから北は海底の砂なのか石なのかが黒いので、海の色が暗い。曇った空がわずかに白み始めた中で見える海は鉛そのもののメタリックな色だった。
重く暗いけれども美しい景色だ。
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増毛ではウィダーインゼリーとシュークリームとプリンを補給。4月30日とほぼ同じ内容だ。700kcal程か。

【増毛〜天塩 区間135km】
所要時間3時間30分。グロス平均38.6km/h。
増毛で補給し出発したのが4時16分ころ。夜が明けて白い空の中走り出した。
留萌市街地の車もまだ少なく、スムーズに通過できた。
海岸線に出てからは淡々と小平、鬼鹿と通過。
苫前の5km程手前からのアップダウン区間ももう慣れたものだ。加えてこの区間は追い風で、登りの苦労は全然なかった。走りは一定強度を維持。
羽幌を過ぎる辺りから雰囲気が少し変わり、だんだん最果て感が出てくる。
羽幌市街地を抜けて最初の上り坂で見る遠別まで18kmの青看板。この辺りから原野を走っている感じになる。
この辺りから初山別辺りまでのエリアで、この日最大の反省が。序盤からトルクを抜かずに走り続け疲れが出てきたために、踏み方が少し雑になってしまった。
疲れて変速のタイミングが適当になり、重いギアを漫然と踏みながら登る感じになってしまった。気づいて改善しようとしても、しっかりペース管理するにはそれなりに集中力もいるので即座に最適化できるわけでもなく、結局アップダウン区間が終わるまでは雑な踏み方が続いてしまった気がする。600km走るときなどは絶対にやってはいけない行為だろう。

初山別市街地を抜けて豊岬までの長めの登り(登坂車線1200mの看板が地味に嫌だ)でエナジージェルを1本投入。

アップダウン区間が終わるのは遠別市街地まであと9kmというあたり。そこから天塩までは27km。ここはきれいに完全追い風で、ペーシングもしやすくなった。
40km/h台半ば前後をキープして天塩着。
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天塩ではモンスターエナジー(緑)とエネルギーゼリー2個を投入。500kcal程か。これで後はエナジージェルとカフェイン錠だけで行けそうだ。

【天塩〜宗谷岬 区間93km】
所要時間2時間8分。グロス平均43.7km/h。
稚内市街地の信号停止などもすべて含めてのグロス平均がとんでもない数字に。
これはサロベツ原野と宗谷岬手前の追い風によるもの。
立っていても明らかに感じられるほどの追い風で、天塩大橋〜坂の下の55.5kmを1時間10分で通過し、平均速度は46.9km/h。普通の状態では経験できない速度だ。
羽幌〜初山別での雑な踏み込みでトルクがかけられる状態ではなかったので、脚の筋肉を使わずに重さでトルクをかけ、ケイデンスで速度を支えた。
コーチに教わったしっかり吐く呼吸で、1回吸って1回吐くハイペース時のリズムを維持。呼吸のリズムを変えたらケイデンスを維持できなかったので、この時のケイデンスは呼吸も含めて成り立つ、自分にとってギリギリのラインだったのかもしれない。
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さすがにペース維持は楽ではなく、始めは天塩大橋から稚咲内の19kmまで頑張ろうというつもりで維持し、そこからはおよそ22km先のこうほねの家まで何とか…そのあとは14km程先の坂の下まで…という形で踏みとどまった。
7時間走ってきた後に出せる強度なので結局トレーニング的には中程度の強度なのだろうが、頑張った。

坂の下からは住宅地、市街地を通って宗谷岬へ。声問からは信号もなく最後の区間を頑張った。
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ここでも平均46.9km/hが出ているが、稚内空港辺りまでは横風で30km/h台後半程度の速度だったが、道が北に向かうにつれ追い風に。そうなってからは50km/h程度を維持した。
トルクの限界で踏みまくること等は出来ず、ここでも呼吸とケイデンスで速度を維持した。岬手前は回せるだけ回して60km/hを超える瞬間もあった。
岬に到着してログを止めた瞬間、想定したよりもはるかに短い時間で到着していたことに驚いた。
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追い風が大きいが、ほぼ40km/h以上で走り切ることが出来たのは貴重な経験だった。この速度域での手の抜き方を勉強するきっかけになった気がする。
これ以上のタイムは追い風の時以外出せそうにないが、またトレーニング兼サイクリングとしてこの最高のコースを満喫していこうと思う。



これをやって改めて感じたのだが、いわゆる日本で言われているファストライドとTTは全く別だ。言葉の意味どおりにFast Rideを捉えるとTTになるとは思うが。
ファストライドは、「24時間で〇〇km」、「グロス平均25km/h」等、一定の基準を指標とするものが多い。そこで採られる手法は主にペーシングと休憩短縮だ。フィジカルがダイレクトに効く、という議論までは日本では(ある意味残酷だからか)避けられている気がする。脚じゃない、工夫だという方向だ。ただそうは言っても、速さと短時間をしっかり追求するとそれでは済まない。
TTライドはその時その時で可能な限りの短時間を目指すので、ペーシングと休憩短縮をやったうえで、自分の脚で出せる速度というのがダイレクトに効いてくる。トライアスロン等がそういう方向なのだろうか?
要するに何が言いたいのかというと、脚が欲しい、という事だ。
ロングを走っていると自分の弱さというものを本当に強く感じる。
強度を上げられる時間は限られているし、長時間となると結局無理のないペースになる。
プロやアマチュア強豪レーサーがレースで逃げて勝ったという話などを思い浮かべながら、自分はまだまだだ、脚力もスタミナも全然足りない、少しでもエンデュランス走を積み上げて脚を作ることが出来れば何かの役には立つだろう、と考えながら走っている。
未熟さを感じはするが、これはこれで進歩につながりそうで楽しくもある。実際、幌加内に蕎麦を食べに行くときに役にもたった。

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