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小樽自転車日記

MADONE SLR9 DISC インプレ

4月末にMADONE SLR9 DISCを購入した。
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スペックなどの紹介はこちら。
1か月半ほどで1000km乗ったので、購入動機、インプレなどをまとめてみる。

【なぜMADONE SLR DISCなのか】
自分が好きなのはロングライドで、バイクに求めたい要素は以下の通り。
・巡航能力
・快適性
・デザインなども含め、自分がそのバイクを好きであること

速度ならANDEANが最高水準なので、そこだけを追い求める必要は無い。そこで上の3つの要素を考えた時に、MADONE SLRがベストだった。

もともとロングには2013年モデルのPROTOSを主力として使っていたが、巡航で有利なエアロロードを使ってみたい気持ちは強かった。
ただ、エアロロードに対しては自分の中で2点マイナスポイントがあった。
一つ目は、乗り心地が必ずしも良くない事だ。
カーボンの積層などでフィーリングが調整できる時代ではあるが、ガチのエアロロードは硬いといわれているものが多かった。
二つ目は、あくまでも個人的な好みだが、デザイン的に惹かれるものが少なかった事だ。
どれも小さめのリア三角にあまり色気を感じないライン。デザインも似たものが多いように思った。
Cerveloの新型S5と(エアロ度では若干劣るだろうが)BianchiのOLTRE XR4には惹かれたが、空力、快適性、デザインを総合して考えた時に多額の出費をしてまで買おうと思うところまでは行かなかった。

こういう感じで考えていたところ、何のきっかけかは覚えていないがMADONE SLRが候補に入ってきた。
空力的にはより優れたバイクもあるが、MADONEも空力的に上位の機種だし、快適性はエアロロードの中では最高。存在感あるデザインにも惹かれたし、Project Oneでカラーなどを細かく指定できる。
逆に、なぜこれを候補として考えていなかったのか不思議なくらいだった。まさに自分向けのバイクだ。

【ディスクブレーキ搭載ロードバイクについて】
自分はもともとロードバイクにディスクブレーキは不要だという考えで、今もそれはあまり変わっていない。

先日夜間に雨の峠を下ってみて改めて感じたが、制動力がリムブレーキよりも高くなることは無い。ブレーキのストッピングパワーよりもタイヤのグリップ限界が先に来てしまうので、結局制動力は変わらないのだ。
ブレーキの引きは軽くなるし、コンディションによって制動力の立ち上がり方が大きく変わることもない。そういう意味では使いやすいし、疲労困憊した状態等では特に楽に感じるだろう。

とはいえ、使ってみて初めて解ったメリットも複数あった。
ただしこれらの中にはディスクブレーキそれ自体によるものではなく、ディスクブレーキを搭載する上での構造によるものも含まれる。

まず最大の利点は、足回りのセッティングの選択肢が拡がる事だ。
自分は今MADONEに乗る時HEDのVANQUISH8にGP5000の28Cを付け、ディスクブレーキ専用の超軽量チューブであるTubolito Sを合わせている。
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VANQUISH8のリム幅は30mmと超ワイドなディスク専用のものだが、快適性を高めるために28Cのタイヤを使いつつ、空力もなるべく悪化させないためにこのホイールを使い、チューブに超薄手のTubolito Sを使うことでエアボリュームをさらに稼ぐのが狙いだ。
リムブレーキモデルではこういう足回りは採用できない。リムもそうだが、ブレーキング時の熱にTubolito Sのような特殊なチューブが耐えられないのだ。

スルーアクスルによる脚周りの安心感も利点といえる。
「剛性感」や「安定感」ではなく「安心感」と言ったのは、リムブレーキのPROTOSがダウンヒルも含め既に文句のつけようのない位安定していたので、それを超えた状況をまだ体感できていないからだ。
とはいえ、細いクイックが何かの衝撃で折れたり外れたりするんじゃないか(と自分は常にどこかで感じていた)といったような不安感を一切感じないというのはメリットだ。

洗車がしやすいのも良い。
車体形状がスッキリしているので簡単にピカピカに出来る。


逆に、デメリットもいくつかある。
まず、ブレーキ周りのメンテナンスが難しいと思われる。リムブレーキモデルならワイヤーを簡単に交換できるが、ディスクブレーキ(油圧)だとそうはいかない。
全部をショップに任せているので良くわからないが、難しさはアップしているだろう。
ANDEANも同じだが、ケーブルなどを完全内装しているので、交換も大変だと思う。

車重が重いのも登りではデメリットだろう。写真の状態(ライトやサイコン込み)で8.6kg程ある。
ただこれは平坦の巡航ではあまり関係ないし、自分の体重が増えてしまっている状況で考えるようなことではない。

輪行は慣れれば大きな問題はないが、逆さにしてブレーキの効きがおかしくなったことがあるので、この点もリムブレーキでは考える必要のなかったリスクと言える。


【コーティングについて】
これはMADONEがどうこうとは別の話だが、あまりにも塗装が美しいのでフレームにガラスコーティングを施工した。
アルティメットピカピカレインの2度塗りで、セットになっていたシリコン系のメンテナンス剤、ナノピカピカレインで磨き上げるといい艶が出る。
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Project Oneで選んだChrome Tourというカラーは、見る角度によってピンク系の艶があるパールホワイトとクロームレッドで、自分が一番好きな花である染井吉野を思わせる色合いだ。これを活かすためにコーティングはしっかりやった。
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VANQUSH8はガラスコーティングから時間があいてしまったのでWAKO'Sのバリアスコートを塗ってある。
マット塗装かと思いきやBORAのようなピカピカなグロス仕上げだったので、高級感がある。

【走行インプレ】
VANQUISH8、GP5000、Tubolito Sとセットでのインプレになる。
これらの足回りの走行感に対する影響がかなり大きいと思われるので、予め記しておく。
調整式のIsoSpeedは最も柔らかい位置にしている。
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・快適性
速度に関わらず、乗ってすぐに快適性の高さを感じる。
舗装の継ぎ目や舗装が剥がれたりして出来るギャップ(北海道では非常に多い)からの衝撃がかなり和らげられている。絨毯の上を走っているかのような感覚だ。
IsoSpeedの効果とエアボリュームが増えた足回りによる効果が両方あってのことだが、特に夜間に郊外の暗い道を走る時などの負担感がかなり軽くなる。自分が良く走る小樽から函館の道は特に荒れた道が多く、バイクによってはかなり走りにくさを感じるのだが、道中ずっと楽しく走ることが出来た。
フォークには特別な機構は無いのだがハンドルバーが手も少し楽に感じた。足回りのセッティングと、ハンドルバーが少ししなっているためだろう。
安定した走行感と快適性の高さという意味では、今まで乗ってきたバイクが在来線だとすると、新幹線に乗り換えたような感じがした。

・空力
トレーニング不足で脚力が落ちているので、PROTOSで全開で踏めていた頃と出力や速度を比較する事はデータ的にも感覚的にも出来ない。そのためかなり思い込みなども入った感想だとは思う。
それでも、風が吹いた時のバイクの安定性は強く感じる。特に向かい風の時など、ウェアがバタついていてもバイクの挙動は全くぶれない。今年2度走った長万部から森町の区間などの向かい風基調の区間でもスムーズに巡航できるのは嬉しい。
ヘルメットをエアロヘルメットに変えた時の様に、音や挙動から風の流れがスムーズになっているのを感じる。
ホイールも含め横から見た面積がかなり広いバイクなので風のある状況での下りが怖いかなと思ったが、実際走ってみるとそんなことは無く安定している。

・踏み心地
BB周りがしっかり硬いのだと思うが、力が逃げる感じは全く無い。緩い登りでは重量を感じさせずスムーズに登る。
PROTOSもそういう性格だが、PROTOSの硬さと安定感に695のバネ感というか各パイプがそれぞれしっかり仕事をしている感じと言うか、そういう部分を足して良いとこ取りしたような感じがある。言葉にしにくいが。
IsoSpeedを搭載しているものの、車体がよれるような感じは無く、1000Wを超えるダッシュをかけても問題なし。
ワールドツアーでプロが使っているバイクなので、出力に対する許容量は非常に大きいだろう。空力性能も相まって、脚があれば相当速いバイクだと思う。

走行感についてはこういう感じで、快適で空力が良く、なおかつしっかり硬いバイクだ。
ガンガン踏めるようになった状態でTTなどすればまたわかることがあると思うが、現時点でこれ以上に言う事は特に無い。


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以上、自分個人の感覚による部分が大きいが、非常に満足度の高いバイクだ。
性能面でも、平坦中心のロングライドには最適だと思う。
ただし、エアロバイクはどれもそうだとは思うが、車体にバッグ等を多く搭載する使い方には向いていないと思う。
フレーム形状が特殊で使えないマウント等が多いからだ。
それも踏まえると、車体に付ける荷物はツール缶1つといった様な軽装のロングライドにドンピシャなバイクだ。
ロングライダーの皆さんにぜひオススメしたい。

前日の自走入りに続き、5月5日は函館200に参加。
腰痛が出て走れなくなるんじゃないかという気もしたが、無事完走できた。時間は7時間33分。

朝は4時半頃に起きて先日に引き続き山岡家でエネルギー充填。この日は朝ラーメン。
朝ラーメンは食べたことのある人が少ないかもしれないが、豚骨スープに塩だれ、麺は加水率低めのやや粉っぽいもので九州豚骨に近いものがある。同じではない。あくまでも「近い」だが。

スタート地点に向かう時点で結構な雨で嫌になった。
走っていれば大丈夫なのだが停まると震えるような状況だ。
スタート地点の北斗市運動公園までの10km強が長く感じた。

北斗市運動公園では函館でご一緒している皆さんやスタッフの皆さん、札幌エリアでご一緒する皆さん、見送りに来ていたAさんとお話しした。チームメイトのIさんも参加されていて、お話しした。
その間も寒いし雨は強いしで「どうしよっかな…」という気も出てきた。

札幌から遠征されているFさんとAさんともご一緒するのを楽しみにしていたのだが、二人は車で移動中八雲でガス欠になり、夜中3時頃から自走で北斗まで来る途中に雨にあたり、特にFさんはショートのレーパンだったため既にガタガタ震えている状態。
「DNSともう表明しました」と言っていたのを最初ギャグだと思ったのだが、本当にDNSだった。2人とも何故かちょっと楽しそうにも見えた。

【スタート〜PC1知内】36.5km、Ave33.2km、181W
スタートはゆっくり後ろの方から行った。明らかに向かい風だとわかっていたので、単独で飛び出すのは厳しいと思ったからだ。
巡航体制に入って先行するトレインをいくつか追い抜いて行く。一気に追い抜くために2回ダッシュしたのだが、1回目の方で最大893W、48.2km/h出ていた。

2回目のダッシュ後先頭だったDさんとSさんに合流した。
Dさんはブルべでもそうだが、チャレンジランや函館でのサイクリングで何度となくご一緒している。190cm近くある外国人の方で、強い。加えて、Raphaのサイクリングウェアが日本人ではありえないレベルで良く似合うカッコいい方だ。
Sさんもチャレンジランや函館でのサイクリングで良くご一緒している。この方も背が高くパワフルで、巡航速度が速くて強い方だ。

2人と合流してからは向かい風ながら35km/h前後で回した。PC1で買い物をした時点でオープン時刻ちょうどだった。

【PC1知内〜PC2松前】44.6km、Ave27.9km、182W
知内からは登り基調。福島町の市街地手前のトンネルがピークだ。
何度かある登りでSさんとDさんがペースアップしたので、自分は離脱した。
自分の場合登りも巡航と大きく出力が変わらないようにパワーメーターで管理しているのだが、二人はかなり踏んでいた。今の自分がそれをやると後半ガタがきてしまう可能性が高いので、ギリギリ視界内に捉えるくらいまで離れて250Wは超えないようにマイペースで行った。

下りからは自分が重量的にも空力的にも有利なのでポイントポイントで踏んで行った。
最後追いつく瞬間には400W以上出てしまっているが、これは福島市街地を抜けた後暴風の向かい風になるような気がしてその前に追いつきたくて信号で分断されないようにした時のものだ。

予想通り、合流して少したって白神岬が近付くと暴風に。全く速度が出ない。ソロでこれは確実に辛い。
ただ、真横が直で海なので、津軽海峡、北海道の外れ、荒々しい日本海、と雰囲気は抜群だった。海水もきれいなので荒れた波が青く透き通って岩場とのコントラストが美しい。

三人で何とか回しているうちにPCにチェックイン。

【PC2松前〜PC3上ノ国】58.3km、Ave27.9km/h、160W
ここからはSさんと2人で行った。この日地形的には一番キツいアップダウン区間だ。
お互い向かい風で疲れていたので無理なくマイペースで。自分は体重と空力を活かして下りで速度を付けて登りはそれを落とさない範囲で無理せず行った。
登りでも出力が250Wを超えているのは速度を保つために瞬間的にクルクル回している場面位で、それ以外ではほとんどなかった。
下りは長めのところで66.6km/hを記録。

風も向かい風から横風、上ノ国手前では追い風とだんだんいい感じになった。
スタッフのPさんが途中何度か写真を撮ってくださって、元気をもらうことが出来た。

辛い区間でも最後追い風になるのは気持ちがいい。

【PC3上ノ国〜ゴール】67.3km、Ave32.6km、168W
上ノ国を出てからは追い風基調で湯ノ岱を通って山を抜け、木古内からは海沿いを北斗に向かう。
湯ノ岱が山のピークなのかと思っていたので、そこまでとりあえずTTだ、ということでやってみた。ここからは単独走行になった。

下ハンを握り、しっかり吐くことを意識。呼吸を整えて脚に来ないギリギリで回す。
瞬間的にスイッチが入って、メンタルと体に一本軸が出来てピシっと合う感覚。これがロングのTTだというのを思い出した。宗谷岬TT、特に最後の95kmはこの状態を維持する。

ただこの日は悲しいことに全くパワーが出ない。
体感としては良いペースで汗もかきながら行ったのだが、湯ノ岱までの14.83kmで平均220W。ローラーで流しているときの力だ。それでも速度は登り基調で35.2km/hだったので追い風の力は大きい。
1つ良かったのは、下ハンで空力的にピシっとハマるフォームを感じることが出来たことだ。これは使える場面が多い。

湯ノ岱に着いたものの、登りはまだまだ続く様子。ここでもうTTはやめた。
停車してゼリーを補給してゆっくり走り出す。
山の中は山菜取り?の車がたまにいるくらいでとても走りやすかった。下りも快適。

木古内からは海岸線を30km弱、北斗市まで走るだけなのだが、路面が致命的に悪い。
ボコボコで何も知らずに突っ込んだらリム打ちパンクするか落車するかという場所が結構ある上に、雪が解けてから間もないせいか、舗装が粉々に砕けて砂利状になったものが路肩にゴロゴロ転がっているのだ。「パンクを避けるために、路肩の砂は避ける」というのが基本だと思うのだが、常に砂利をかすりながら走っている状態で「意外とパンクしないものだな」と変な発見をした気になった。
暗い時間にここを走る人はかなり辛いと思う。

腰も痛くなってきていたので、無理せずゆっくり進んだ。この日はこの区間が一番体感時間が長かった。
セメント工場から会場プラットフォームまでのパイプラインが見えてきて、やっと戻ってきたと実感した。
何とか無事ゴール。

スタッフのKさん、Pさん、早朝雨の降る大変な状況から運営して下さり有難うございました。




ゴールではスタッフのKさんや他の参加者の方と話してしばらく休んでから五稜郭の宿に向かった。
函館市街地までは函館の練習会などでご一緒するFさんとNと一緒に。調子に乗って良いペースで巡航して登りでも速度を維持しようとしたら力を使い切ったのか手がしびれてきた。
五稜郭では一旦休んで深夜にOさんとラーメンを食べ、就寝。



弘前への遠征から1週間の間に
弘前で花見→松前、五稜郭で花見→小樽に戻る→自走函館入り→函館200
と盛りだくさんで楽しんだ1週間だった。
3週間連続で週末を函館で過ごしたことになる。
なかなかこういうチャンスは少ないが、また遊びに来たいと思う。

自分のコンディションとしては、最近腰痛がひどくてまずい。電気が走った様にピシっとなることが何度かあった。
5月末のフレッシュに向け、何とか完走できるように体調を調えていきたいのだが今回はどうなるか解らない。

5月4日 函館200自走入り

5月4日と5日、函館に自走入りして函館200を完走した。
その週の日月と弘前〜松前〜五稜郭と花見ライドをしていて、それに引き続くGW遠征の締めになった。

自走入りのログはこちら。

七飯の道の駅で一度ログを切ったが、合計260km程。
七飯まででみると走行時の平均27.6km/h、出力は166Wと、半年ほどほぼ何もしていなかった割に普通に近い値だった。


小樽出発は2時前で、朝里の山岡家でにんにくたっぷりのえび味噌ラーメンを食べて2時半頃に走行開始。
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塩谷〜余市の恐怖のトンネル4連続区間は余市側の2つのトンネルが1本の新トンネルになっていて広い歩道もついているので安心して走行できた。小林峠下のトンネルによく似ている。
前の2つも新しくなるそうなので、早くそうなって欲しい。そうなれば不安感無く5号線で余市まで行ける。

余市を過ぎて仁木のあたりで空が白み始めた。
稲穂峠を真っ暗で通過するか山の輪郭が見える状態で走れるか、気分の違いは大きい。この日は月も比較的明るかったのでリラックスできた。

稲穂峠の下りでは、フィッティングでハンドルバーがコンパクトなものに変わったことで前と感覚が全く違った。前は深く遠いハンドルの下を握って、深く遠い位置に体重をかけてラインを作って曲がっていた。スキーでエッジに荷重して切っていく感覚に近かったのだが、今は浅く近くなったので以前ほどエッジに思い切り荷重して切り込んで行く感覚が得られていない。
これは慣れて行った方がいいだろう。

倶知安峠が長く感じ、倶知安市街で休憩。
倶知安で補給と言えば駅を少しこえたところにある異常にお酒の豊富なサンクスと決めていたのだが、閉店していた。これにはショック。
活気があるように感じたし、ベンチやゆったり広いトイレなど自転車での休憩に最適だったのだ。

仕方がないのでその少し先のセイコーマートで休憩。コーラとプリンを摂取。
朝で気温が低く、休憩で体温が下がっていたので走り始めは震えが出た。

毎年走りは始めの時期に色々とライドの辛い部分を思い出すのだが、これもその一つ。雨天続きや道北の山中の夜間走行などでは、走っているときはまだ良いのだが一旦体温が下がって風にさらされるとガタガタ震えるくらい寒い。
雄武400、大雪600の初参加時や台風で中止になった北海道1200での寒さは今でも覚えている。

山岡家でがっちり食べていたので補給は少なめでいいだろうということで、あとは適当に疲れて来たらジュースでも飲みながら行くことにした。

倶知安から黒松内の区間はアップダウンがあるが道自体は走りやすい。夜間は少しさみしいが、のどかな田園地帯だと判っていれば怖くはない。
函館への別ルートである岩内経由の日本海岸沿いは、特に夜間は何ともいえない寂しさがある。月が明るい時は海に反射した光の帯がきれいでまだ良いのだが。

蘭越をこえて黒松内に向かうあたりでAJHスタッフのHさんに車から声をかけていただいた。登りで自分はひどい表情だったと思うのだが、お話しして気持ちが上向いてきた。
Hさんは車で恵山まで行ってトレッキングをされるらしい。
お互い完走まで安全に行きましょうということで別れ、走行再開。

少し走って黒松内の道の駅でジュースを1本飲んだ。
ここはピザが美味いことで有名なのだがまだ食べたことがない。変な時間にとおることが多いから仕方がない。

黒松内からは下り基調で長万部。普段はここで補給するのだが今回はパスしてもう少し走ることに。

長万部からの海沿いは向かい風基調で少しきつい。まともに補給を取っていなくて疲れてきたのと腰痛が出始めたことがあって、1時間おきくらいに休憩しながらゆっくり行くことにした。
まずは黒岩のあたりでジュース休憩。
再び走り出して落部でカレーまん+ジュースの休憩。
森をこえて大沼の少し手前でピザまん+モンスターの休憩。
この間は特に印象に残っていることは無いが、雨がパラついて輪行しようかという気になった。結局路面が濡れるレベルにはならなかったのでそのまま走った。

大沼でのモンスター摂取後、6kmで登りが終わり、トンネルを抜けて下ってすぐ七飯の道の駅だった。
これならモンスターは要らなかった。

七飯ではそれまでにも増して風が強く、腰も痛かったのでここで一旦ログを切った。
この後は歩くようなペースでしか走る気がしなかったし、そのログを続けてしまうと巡航の平均出力などがわかりにくくなるからだ。
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走行全体でみると、(記事の分量を見てもそうだが)長万部以降、海沿いに出て平坦になってからの印象が薄かった。このルートはよく走るのだが、夜間に走るとタイミングによってはイカ釣り船の灯りがきれいで印象に残ることもあるのだが、今回はそんなこともなかった。
夜間〜早朝でアップダウンもある状況の方が集中力が求められるし内容も濃くなるのだろうか。

道の駅で適当に休憩した後はゆっくり駅前まで行ってホテルにチェックイン。
途中スピード商会とチルノワでボトルなどを買った。
チルノワで見つけたSURLYのゴム製のタンブラーは面白かった。
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前から気になっていたまるきんの焼きそばを食べた。独特のパキパキした触感のある麺で美味しかった。
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腰が既にバキバキで、翌日はDNSか…と少し心配になったのでとりあえず大人しく寝ることにした。

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2月27日と28日、幌加内〜朱鞠内でサイクリングをしてきた。
このブログでは初登場となるCANYONのDUDE CF 9.0 EXだ。
去年までは冬場はローラーだけで一切自転車に乗れなかったのだが、今年は普段の移動含めちょくちょく乗っている。ちょうど仕事で休みを作ることが出来たのでちょっと遠征にという事で行ってきた。

なぜ幌加内〜朱鞠内なのかというと、それはここがある意味での極地だからだ。
冬場に異常に冷え込む上、雪が深い。特に今年は積雪量の史上最大値を更新して、2月25日時点で幌加内が324cm。この状況を見てみたいという事で行ってきた。
3月1日からは気温がプラスになっていたので、自分が言ったのがまさに最善のタイミングだったことになる。

まず小樽から深川まで輪行。そこからさらに幌加内まで輪行した。
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夏場なら確実に自走するのだが、今年は冬トレが全くと言っていい程出来ず、ファットバイクでの雪上サイクリングでの遠征はフィジカル的に難しいだろうという事で目的地まで輪行することにした。
深川からはバスで幌加内まで行こうとしたところ、自転車を見て運転手さんから

「それ乗るつもりなの?お兄さん見たいな甘い考えで自転車で行く奴がたまにいるけど、みんな警察に検挙されてる。想像してるような路面状況じゃないからやめろ。」(原文ママ)

と言われてしまった。
自分の中では、
「いや、何をどう考えても行けるでしょ。」
というのと、
「そこまで言うっていう事は本当に視界が無い迷路レベルの切り立った壁が続いて全カーブがブラインドになっていて対向車や後続車にフルスピードで突っ込んでこられるような状況なのか?」
という想像が入り混じった何とも言えない感じになった。とはいえ、とりあえず無理そうなら朱鞠内まで輪行して宿泊だけしようという事でバスに乗った。
乗客は自分と神奈川から来たというバス好きっぽい学生さんの2人のみ。共に最前列。学生さんは名寄まで行くらしい。

第一印象で運転手さんは話の通じない頑固者なのかと思ったのだが、そんなことは無かった。口調はぶっきらぼうだがとても親切で、色々な話をしてくれた。
今年は雪が特別多くて排雪も間に合わず、道路が狭くなっている箇所があるとのこと。路面状況としては凍結〜積雪の路面で、そこを問題なく走れるのならまあ大丈夫かなという感じらしい。
DILLINGER5をはいているので路面状況としては全く問題はない。道幅も夏場よりは狭いがもともと広いので特に問題は無い。ただ、雪山の高さは想像を超えている。
運転手さんは自分のことを北海道の冬の状況を知らない旅行者か何かかと思っていたのかもしれない。小樽で普段自転車で走っていると言ったら少し安心してくれたようだった。
幌加内が近くなると、「あとはお兄さんの判断で、大丈夫なら頑張ってきな。」ということでバスを降りてサイクリング開始。
暴走トラックがいるからスペースが無い場所で後ろから来たら停車した方が良いという言葉を頂いたので、そうすることにした。

バスはこちら。JR開業当時からのもので、走行距離2,600,000kmらしい…
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幌加内のバスターミナルはもともと深名線の幌加内駅だったとのことで、2回には常設の展示コーナーが。
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幌加内市街地の状況はこういう感じ。
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史上最高積雪なので当たり前だが、雪の深さは見たことのないレベルだ。
住民の皆さんは大変だと思う。それを考えるとこんなことを言うのは申し訳ないのだが、ただ遊びに行くのなら最高に面白い。下手な観光地よりも見ごたえと驚きがあるし、テンションが上がる。
路面の状態は良好で非常に走りやすい。しかも快晴だ。
交通量は殆ど無く、黒基調で車からも見えやすい色なのでまあ普段と比べて特段危険もなさそうだった。

この辺りは夏場も非常にのどかで景色のスケールも大きく美しい場所なのだが、冬は冬で全く違った面白さがある。

幌加内を出たのは午前9時過ぎだった。
ここから添牛内の蕎麦屋、霧立亭まではおよそ25kmほどで、霧立亭でそばを食べながら休憩し、母子里辺りまで行って朱鞠内に引き返そうかというプランだったので、添牛内まではそこそこの巡行ペースで走った。
緩い登り基調で、ベースの速度は20km/h程の様だ。ロードからは想像できないレベルで遅い。ファットバイク自体スピードを出すのに向いていないのもあると思うだ、雪道の抵抗が大きいというのが決定的なんだと思う。
走り馴れたはずの幌加内〜鷹泊〜政和〜添牛内ルートだが、走った感じはそれまでと全く違って新鮮だった。
夏場は一面の緑や白い花の咲いた蕎麦畑の印象が強いが、この日は真っ白な雪で閉ざされた世界で、2倍以上の距離があるように感じた。

添牛内では除雪車やブルドーザーが数台がかりで片側交互通行の大規模な排雪作業をしていた。
お目当ての霧立亭は定休日。仕方がないので自販機でジュースだけ補給して朱鞠内まで行くことにした。

添牛内〜朱鞠内は12km程だったと思う。
途中工事をしている場所があり、その近辺で運転手さんの言っていた暴走トラックが出没。確かにハイスピードで追い抜いていく。
途中「!」マークが。場所柄、幽霊でも出るんだろうか。
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朱鞠内では商店で買い物でもしようかと思ったが、そこも閉まっていた。
この地域特有の待合室付きの豪華バス停で一服しようとして、汗で上半身がビショビショになっていることに気づいた。
この日はゴアテックスのALPHA SVジャケットではなくスキー用のソフトシェルを着ていたので、湿気が逃げなかったのだろう。
ALPHA SVは転倒して破れでもしたら立ち直れない精神的ダメージを負うことになるのでスキー用にしていたのだ。
多分もう少し走れるが、下手をすると低体温症になりかねない。
加えて、フィジカルが弱っているので疲れている。
こういう時の諦めの早さは自分の持ち味といったところで、この日もここでサイクリングは切り上げ、3km程先のレークハウスしゅまりないでゴロゴロすることにした。
着いたのは昼頃。

レークハウスしゅまりないは売店も何も無く町中のホテルに比べて利便性は低いが、従業員の方のホスピタリティもあって気持ちのいい宿だった。
朱鞠内湖を少し走ってみようかとも思ったが、雪が深く足跡の形に(寒さのため?)固まった状態になっていて走るのは難しい状態だった。
少し湖面に降りて引き返したのだが、すぐ近くのテントでサイクルプラザのKさんが釣りをされていたらしい。
湖面で会った人も「自転車!今まで1回も冬に自転車出来た人はいなかったのに今日一気に2人も来るなんて!」というようなことを言っていたので、ご挨拶だけでも…という感じで訪ねておけばよかった。後悔だ。
下の写真の左側の黄色いテントにKさんがいたようだ。
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夕食はダッチオーブン料理と朱鞠内湖周辺で採れた食材のプレート。
ダッチオーブンで焼いた肉とソーセージはボリュームがあって特に美味かった。
一緒に写っている玉ねぎやニンジンを参照頂きたい。
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夜9時頃に湖面に降りて写真でも撮ろうと思ったが、特に何も移すものが無いうえ、夜間の湖面をきれいに撮る技術もないのでやめた。
ただ、湖面に降りたのは良かった。今まで体験したことの無いような静寂とピンと張り詰めた乾いた寒さだった。

朝の朱鞠内は美しかった。
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朝食はおひつでご飯が出てきたが、完食した。
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NHKの朝のニュース番組を見たらアナウンサーとは思えないほど色っぽい人が出ていてびっくりした。

確か9時ころに宿を出て朱鞠内湖の西側を北上する道道528号線を通行止めゲートまで走って引き返し、朱鞠内から深川まで輪行して帰った。
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運転手はもちろん昨日と同じ方。Eさんという方で、最前列に座れと言われて色々なはしながら深川に向かった。
霧立亭が休みだった話、幌加内町内でも蕎麦屋ごとに十割と二八があること、ルオントとの蕎麦屋に夫婦で行った人がいて、奥さんがそば粉の配合が気に入らず帰りのバスの中でけんかしていた話、小樽に行ったという話、若手運転手は路面の怖さを知らないという話、夏場も来るならバスから手を振るよという話。
ぶっきらぼうな話し方だが、また乗ってお話したいと思う方だった。
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この日は前日からの降雪でまた道が少し狭くなっていたように感じた。この狭さだと交通量によっては怖いかもしれない。

深川駅前で旭川ラーメンの糸末さんというお店でラーメンを食べて輪行して帰宅した。美味しかった。
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冬場のサイクリングは初めてだったが、快晴の中最大積雪の世界を経験出来て思い出深いものとなった。
あの運転手さんともまたお会いしたいものだ。

最終形態

愛車が最終形態に至った。
https://www.hedcycling.com/jet-plus-disc/
もうこれ以上機材で平坦を早くする術は無い。ポジションの最適化を除けば、世界中のどの機材を持ってきてもここから大きく変わることは無いだろう。
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ディスクホイールでなおかつディスクブレーキ仕様となると品数は相当少ない。
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よく見ると解るが、エグザリット的な陽極酸化処理?が施され黒くなったリムブレーキ用のブレーキ面がある。
ディスクブレーキ用なんだから無くてもいいのだが。とはいえこういう所で価格が爆騰するのを防いでくれるのは自分としては嬉しい。

フロントのJet 9 Plusもそうなのだが、外周部がアルミでその上にカーボンのカウルがかぶせてある構造なので、乗り心地は普通だ。縦に硬いという感じではないのでロングでもホイール自体は問題ない。

車重はこの状態で10.3kg。思っていたよりも軽い。
ホイールで前後2kg以上はあるしディスクブレーキ関連でまた重くなっている。フレーム重量も2〜3kgあるだろう。一つ一つ見るとえらく重いが、それ以外のパーツ自体は普通なのでこんなものなんだろう。
よく比較されるサーベロのP5Xも前後90mm、同じモデルのディスクブレーキ装備で10kg程度だから同じような感じだ。

フレーム形状も考えると相当横風には煽られるのだろう。実走で感触を確かめるのは雪が解けてからになるが、独りで走る分にはあまり問題ない気がする。90mmで問題なかったから。密集して走る場面ではさすがに使えないと思う。

リアは2種類になったので、横風が強い時はJet 9 Plus、問題無い時はJet Plus Diskで北海道を爆走していく事にする。

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