将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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真実は、畢竟、凡人には分らないのかも知れない。

もし、同僚にモーツァルトのような男が居たら、大嫌いである。


『アマデウス』は私が好きな映画の一つだ。

これはモーツアルトを宮廷作曲家のサリエリが嫉妬のあまり謀殺した、という話だ。

私は出だしの三十分間が大好きだ。

傑作である証拠だと思う。

実際のところモーツアルトは、殺されたのか、病死なのか、今もって不明である。

ただ、亡くなった時、貧民集合墓地で多くの死体と一緒に人知れず埋葬されたことは事実である。

彼の音楽が広く認められ、愛されるようになったのは、それから百年後のことである。

以下は、棋士青野照市九段の 『サリエリに見る天才の嫉妬』 より抜粋。(注)
サリエリは当時欧州随一の作曲家で絶頂期だった。
このサリエリの前に卑猥で浅ましく、女好きの若きモーツアルトが登場する。
しかし、その音楽は人物とは裏腹に崇高で清らかで美しかった。

この映画は一般に凡人が天才を妬む恐ろしさを強調するかのように捉えられているが、
本質はそうではない。

サリエリは私が愕然とする言葉を吐く。
 「私の役目は、彼の天分を認識するだけのことだけだった」
 「神よ、あんたは不公平で冷たい」

サリエリは凡才ではない。二十四歳の若さで宮廷作曲家となり数々の名曲を作曲した天才、
名人である。

しかし、彼は分ってしまったのである。
自身が天才ゆえに、モーツアルトが百年に一人の天才、いや二百年後の人々にも愛されるような
素晴しい才能の持ち主であることを。
そしてそれが分るのは、自分一人だけだということも。

私は先のセリフを聞いた瞬間、背筋に冷たいもが走った。
(私はサリエリの域になれるだろうか)

だいたいにおいて、凡才は天才に対して嫉妬などしないものだ。
凡才が思うのは単なる羨望であって、天才に対して嫉妬できるのは、限りなく同じレベルに近い
天才だけなのである。

[映画「アマデウス」タイトルバック]
イメージ 1

[晩年のサリエリ。映画の出だし30分の一場面]
イメージ 2 俳優:F・マーリー・エイブラハム

[アマデウス・モ−ツアルト]
イメージ 3 俳優:トム・ハルス

[往年のサリエリ。宮廷作曲家時代]
イメージ 4 俳優:F・マーリー・エイブラハム

[皇帝ヨーゼフ2世(中央)とモーツアルト(右)]
イメージ 5 皇帝 俳優:ジェフリー・ジョーンズ

*----------*----------*
【注解】『サリエリに見る天才の嫉妬』

 『 勝負の視点 』青野照市著 毎日コミュニケーションズ 1995年10月27日発行 p.98〜99

閉じる コメント(8)

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こんにちは、履歴から伺いました。
アマデウスは私も大好きな映画です。
この記事に書かれているサリエリの分析、私も同じように感じます。

私の記事はつたない文章で恥ずかしいですが、この記事をトラックバックさせてください!!

2008/6/28(土) 午後 8:09 ろこたん

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こんばんわ。
もし、アマデウスみたいな奴が同僚で居たら、我慢出来ないかも。
でも、出来る限りサリエリにもなりたくない。
モーツアルトの曲を心安らかに聴ける、今の時代に生まれて良かった。

2008/6/28(土) 午後 8:57 [ 銀桂一行 ]

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天才は 人によって 支えられ・・人によって 潰されるもの・・・でも棋士は 後世に残せる棋譜が すべてを語るものですね・・・♪(^0^)

2008/7/1(火) 午後 7:01 soroban77

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そうですね。将棋のルールは、江戸時代から千日手の部分を除いて全く変わっていませんからね。

2008/7/2(水) 午前 0:08 [ 銀桂一行 ]

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アマデウスは原作で脚本のピーター・シェイファーの経験が込められている。経験したものにしか分からない事実がある。だから言葉では頑として聞き入れない思考と音楽では感動して聴き入れる感受性を別けている。ああ、両者の歪み、この両方の歪みって本当に悲しすぎる…。最近は何処の国の一般市民だってそうだ。僕も何故なんだって問いかけたい。それが常で、長く生きてきてその原因はやっと解ったよ。でもどうする…どうやったらこの歪みが無くせる?神様だってこれは見落としていたんじゃないかな…神様だってこれは難しすぎる課題になってた筈だよ。この作中のサリエリがそうで、モーツァルトがそうで、これは天才に限らない人間の真実だ。見落としがちなのは、サリエリはその天才性を策略と陰謀に発揮してしまった事…。でもこれは、現在人に透写できる信実であったのが凄すぎる。地球環境の変化なのか、イライラヒステリックに他者を傷付ける集団と、鬱に引きこもる隠者の様な集団の両極端に現代人はなっている…そしてその両極端の末端は本当に悲劇そのものだ。だからまたアマデウス…観る価値ってありますね。人間って本当に何なのだろうって。永遠の最高傑作。

2014/10/31(金) 午後 3:08 [ 天才ピーター・シェイファーについて ]

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もう6年も前に書いた「アマデウス」記事について、ご投稿下さり有難うございます。

しかし、難解すぎて私には理解できません。

ただ、映画「アマデウス」は、やはり傑作だったんだなあ、と嬉しく思いました。

2014/11/1(土) 午後 11:16 [ 銀桂一行 ]

嫉妬してる辞典で天才でもなんでもない
ただのエゴイスト

2017/5/11(木) 午後 7:32 [ tak***** ]

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tak*****さん

嫉妬は人間の本能の一つで、悪い面ばかりだとは思いませんが、自分が劣っていることを認めたことになりますね。

2017/5/12(金) 午前 10:35 [ 銀桂一行 ]

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