将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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 1.羽生名人の話を素直に聞こう。
   (1)「対戦相手によって指し手は変えない」「読み筋を外すようなことは考えない」

羽生名人は、ライバルである佐藤棋王のことを次のように語っている。
 「昔の佐藤さんと指していると、将棋の神様と指しているんじゃないかと思うことがよくあった。
  盤上の最善手を追求するあまり、僕の姿が目に入っていないんじゃあないかという感じ」
  (注1.)
佐藤棋王も次のように話している。
「こちらは勝つためにどうするべきか、それが分っていなかった。
 強くなるための勉強はしていたけど、勝つための勉強をしていなかった。」(注2.)

これは、聞きようによっては、盤上の最善手ではなく、対戦相手によって指し手を変え、読み筋を外し、
場合によっては、番外戦術をも使うように誤解する人もいるだろうが、それは間違いである。

羽生名人に限っては全く無いのである。

羽生世代より上の先輩棋士連中に、この誤解が多い。
恐らく自分自身がそんな手を使ってきたからだろうし、一種の「僻みや妬み」も混じっているのである。
特に、この「僻みや妬み」が入るので、同業者、同世代は冷静、正確に分析が出来ないのだ。

 
その証拠に、羽生名人は、
 「私は、対戦相手によって指し手を変えるようなことはしない」 (注3.)
そして、相手の読み筋を外すことは考えるか?の質問に
 「考えたことないですねえ。強い相手の読み筋は外せないでしょう」 (注4.)
と答えている。

羽生名人は、全くウソ偽り無く答えているのである。

ところが、どういう訳か、同業棋士達は、これを素直に聞かないのである。

ここにもプロ棋士の羽生分析に歪が生じる原因がある。

*----------*----------*

注1.『将棋世界』平成19年10月号 付録『将棋ライバル物語4 羽生善治VS佐藤康光』p.42 所収

注2. 同上 p.44 所収

注3. 出典不明、筆者の記憶に因る。後に渡辺明に対してだけは、戦略を変えた。

注4. 同上 p.70 所収


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