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1.羽生名人の話を素直に聞こう。 (2)『羽生マジック』のウソ 『羽生マジック』という悪意の表現が一人歩きしている。 終盤の怪しい手、相手を幻惑、誤魔化して、混戦に持ち込み、倒れ込む時に体を入れ換え、上になる。 正統、本筋ではない。 ボクシングに譬えれば、クリンチ、ローブロー、肘撃ち、サミング(目潰し)。 と、云うような底意地の悪さが含まれている。 羽生名人は、「 最善手を指しているだけです 」と答えるのだが、どうもこれが広がらない。 マスコミは、インパクトのある表現を使いたがるので仕方ないだろう。 どちらかというと好意的である。 だが、同業者のプロ棋士は、皮肉や嫉妬などの悪意が感じられる。 あの温和な谷川九段が、こと羽生名人のこととなると時々敵意を顕にする。 まあ、しかし、これは、永年、天才と言われた二人にしか通じない心境なのだろう。 サリエリは、天才モーツアルトを唯一理解できたからこそ、嫉妬出来たのである。 『羽生マジック』について最も的確に語っているのは、郷田真隆九段だ。 「よく『羽生マジック』と言われるが、私はそういう印象は持っていない。 苦しくなったときに、それ以上離されないようベストの選択をしている、 ということだと思っている。」(注1.) *----------*-----------* 注1.『将棋世界』平成20年9月号 付録『プロが驚いた羽生の終盤術39』 p.40 所収
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