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将棋界の歴史上最高の名言。第1位は、米長邦雄永世棋聖・会長の言葉だ。 「 棋士の存在そのものが文化だ 」 これは、今から14年前に、米長が若手棋士を前に挨拶したときの言葉だ。(注1.) 私の独断だが、将棋史上、燦然と輝く永久不滅の名言中の名言だと思う。 宗桂、宗看、看寿、皆んな、文句無く、揃って拍手を送るだろう。(注2.) ぶっちぎりで第1位だ! 「 棋士 」を「 日本人 」に置き換えて考えれば、すぐに解ることだ。 意味は、次のようなことではないかと推察する。 将棋は、日本の素晴しい伝統文化だ。 それを絶やさない様に継承していくのが我々棋士の役目だ。 しかし、将棋文化は将棋そのものに在るのではなく、我々棋士存在そのものにある。 我々棋士が文化なんだ。 活躍し、良い棋譜を残すことも大切だが、人間的に社会から尊敬されることも重要だ。 将棋を学べば、集中力や考える力が養われる。 それだけでなく、礼儀作法から精神力の鍛錬、相手を思い遣る心も身につく。 将棋は、奥深い。 将棋だけでなく、人生も奥深い。 と、言うことが、なんとなく解るようになる。 将棋の強いプロは、あのように立派な人間だ。 だから、学校で、家庭で、将棋を学ぼう。 と、そういう風に棋士が社会から認められることが、本当の普及であり、将棋への恩返しだ。 追記 なぜ、突然、こんな記事を書いたかと言うと、この名言が、ネット上で全く見当たらないからだ。 残念なことだ。 *----------*----------* 【注解】 注1.「 皆さんの存在そのものが文化 」の出典 NHK『 ドキュメントにっぽん 瀬戸際の一手 〜棋士 米長邦雄 54歳の闘い〜 』 放送日:1998年3月27日 第56期 A級順位戦(1997年6月6日〜1998年3月13日) で陥落のかかった米長が、 如何に闘ったかを追っかけたドキュメンタリー。 当時の名人は谷川浩司(35歳)、A級1位 羽生善治四冠(27歳)。 米長九段はA級8位だった。 結果、米長と9位の高橋道雄九段(37歳)が陥落し、佐藤康光八段(28歳)が名人挑戦者となった。 米長のA級陥落が決定してから数日後の3月11日。米長道場の閉校の日。 道場には、若手棋士40人が集まった。 その中には、弟子の伊藤、中川は勿論のこと、羽生、森内、森下など羽生世代が勢揃いしていた。 彼らを前に挨拶をした米長の言葉が、将棋史上、燦然と輝く永久不滅の名言中の名言だった。 「 私をここまで育てて下さった若い皆さん方に感謝すると共に、 今日は忙しい中、本当に有難うございました。 これからの皆さんのご健闘をお祈りして、そして、 日本の文化を絶やさないよう、皆さんの存在そのものが文化なんだと、 これを肝に銘じて、毎日頑張って頂きたい。 どうも皆さん、長い間、有難うございました。 」 注2.宗桂、宗看、看寿 *----------*----------* 【参考】 将棋史上最高の名言ベスト5 将棋の名言 第6位以下。将棋史上の名言 将棋の名言 番外編その1。将棋史上の名言 将棋の名言 番外編その2。将棋史上の名言 将棋の名言 番外編その3。将棋史上の名言 |
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