地震情報 2019年12月5日 23時56分 気象庁発表
12月5日23時54分ごろ地震がありました。
[震源地] 大隅半島東方沖  [最大震度] 3 今後の情報にご注意ください。詳細
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将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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13.4つの戦略 (注5.)

  (6)中終盤の技術・・・『 カオスの一手 』 その1。〜 成功編 〜


羽生三冠のお茶目な性格は、よく知られている。

女性に人気があるのも、これが一因だろう。

終盤で指が震えることについての質問の中で、インタビュアーが

「 対戦相手は、羽生さんの指が震えると投了を覚悟するようですけど 」

と話を振ると、これに対する羽生さんの一言が、茶目っ気たっぷりだ。

「 フフ、じゃあ今度は勝ちを読み切っていないときでも、わざと震えてみようかな(笑)」

こんなときの笑顔と悪戯な目が、昔から変らない魅力だ。(注1.)


ここ数年、羽生さんは、この茶目っ気が動機となる手を時々実験しているんじゃあないか、と思う。

表情こそ真顔だが、内心、笑いを噛み殺しているに違いない、と私は推測している。

語弊を恐れずに一言で表現すると、「 遊んでいる 」。


実験とは、前述の「 わざと指を震わせて・・・」ではない。

大山康晴十五世名人の技術を実験しているのだ。

「 将棋は悪い手を指せば指すほど、局面が複雑になる 」

「 だから、大山先生が意図的に悪手を指していた 」(注2.)

すなわち、中終盤の大山技術の一つ
不利な状況のときに、意図的に悪手を指して混沌とした局面に引き摺り込む『 カオスの一手 』
(注3.) これを羽生さんは実験しているのだ。

これは非常に高度な技術で、ヘタをすると、単に負けを早めるだけになる。

その上、失敗すると観戦記で謗りを免れない。

それを羽生さんは、真剣に試している、としか理解できないのだ。


それでは、その成功した実戦譜を。

皆さんも、ご記憶に新しいだろう、今期A級順位戦の対谷川戦だ。(注4.)


先手谷川九段が、91手目▲7六桂 と指した局面(図1.)


【図1. 91手目▲7六桂まで】
イメージ 1


これは、決め手に近い位、急所の手。

この時点で、先手谷川の銀得の上に、2二と金も在る。

次に▲6四歩と打てれば、目を瞑っていても、先手が勝てそうな局面だ。

谷川も必勝と信じていただろう。


ところが、これに対する後手羽生さんの指し手は、△6四桂

そして、▲5八金に、なんと、△7六桂!

▲7六同銀となった図は、先手がゼロ手で▲7六銀を指した計算になる。

棋理(将棋の理論)から言うと、有り得ない手だ。


更に、次の手が驚愕の一手だ。

96手目 △4六桂 !!  (図2.)


【図2. 96手目△4六桂まで】
イメージ 2


これも、棋理に無い手。

プロの感覚では、先手の3八銀を相手にしない。

この手は、アマ初級者でも指さない。

アマ初級者は、ノータイムで△6六桂だ。

控え室も、そう指すだろうと予想していた。


局後の羽生さんの感想は、「 他に代る手もないので・・・ 」とだけだ。

93手目「 ▲5八金に痺れました 」と嘆いている。

要するに、
▲7六桂の辺りは、後手必敗の局面。

そこで、前々から試してみたかったのが『 カオスの一手 』だ。

△6四桂、△7六桂、△4六桂がそれだ。

いずれも、間違いなく悪手だ。

『 羽生マジック 』とは違う。

『 羽生マジック 』と称される手に悪手はない。

少なくとも、羽生さん自身に悪手の認識はない。

しかし、この大山流『 カオスの一手 』は、悪手と認識して、意図的に指しているのだ。

ここが『 羽生マジック 』との決定的な違いだ。
この手を境に、谷川九段が間違って行く。

恐らく3回、勝ちを逃したと思う。

谷川は、通算タイトル獲得数27期、十七世永世名人の資格を持ち、「高速の寄せ」と恐れられた棋士だ。

その谷川をもってして、終盤で間違ったのだ。

実験成功!

*----------*----------*
【注解】
注1.「 わざと震えてみようかな(笑)」

 Q.「対戦相手からすると、羽生さんが震えると投了を覚悟するという”必殺技”ようですけど」
 羽生「フフ、じゃあ今度は勝ちを読み切っていないときでも、わざと震えてみましょうかね。
    読み切ったフリをして。やってみようかなあ(笑)」

  『別冊宝島1666 羽生善治 考える力』 2009年12月24日発行 宝島社 p.28

注2.「 大山先生が意図的に悪手を指していた 」

   「将棋ってすごい面白い性質があって、悪い手を指せば指すほど、局面が複雑になるんです。」
   「だから大山先生が意図的に悪手を指していたというのは、たぶん同じことなんだと思います。
    自分が不利でも、より複雑性の高い混沌とした状況に持ち込めばなんとかなるっていう。」

  『別冊宝島1666 羽生善治 考える力』 2009年12月24日発行 宝島社 p.24

注3.『 カオスの一手 』は、私が命名した。混沌とした局面に引き摺り込むという意味。

注4.第71期 A級順位戦 3回戦 2012年9月14日
   谷川浩司九段(50歳) 対 羽生善治二冠(王位・棋聖 41歳)
   後手羽生二冠が136手で勝った。

注5.「3つの戦略」から「4つの戦略」へ変更

 2013年10月18日より「3つの戦略」から「4つの戦略」へ変更した。
 具体的内容は、「4つの戦略 (1)はじめに」を参照願います。


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 【次の羽生善治の分析】

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2012/12/15(土) 午前 2:52 [ kse2o2o49zb8z34 ]

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2012/12/15(土) 午前 5:15 [ oqi2o2o4bbzb3zb2 ]


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