将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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三段リーグは昇段率50%で、意外と間口は広く、むしろ三段になるまでが、厳しい。(注1.)

従って、

三段リーグに入った里見香奈が、女流ではなく、初の女性棋士になる可能性は、非常に高い。

と前回書いた。

それでは、三段リーグを突破する為には、18戦で何勝すればよいのだろうか?

これが今回のテーマだ。
【結論】
三段リーグは、
14勝すれば9割の確率で突破できる。
13勝なら5割の確率。
12勝なら僅か1割。
従って、13勝以上が必要である。

分析の結果導き出された法則がある。

法則1:13勝する力があれば後々でも必ず四段になれる。!


次の表を参照願う。


〔 表1. 三段リーグ突破者の勝数 (第11回〜第53回)〕

イメージ 1


過去、18戦全勝した者は一人もいない。17勝1敗もない。

これはちょっと意外だ。

棋士の順位戦での全勝は珍しくないのに。

昇段できたのは、16勝から11勝までだ。

18戦だから、指し分けは、9勝9敗。

それから考えると意外と低い突破ラインだ。


それでは、勝数別に順次、昇段との関係を見て行こう。


先ずは、最高の16勝2敗。

なんと、僅か2度しか達成されていない。(注2.)

18戦全勝者がいないことに驚くどころの騒ぎではない。


〔 表2. 最多勝者 (第11回〜第53回)〕

イメージ 2

追記:第56回で青嶋未来が16勝を達成。3人目となった。第1回からだと5人目。


勿論、リーグを突破している。

それも、2人共10期以上在籍していたのだから、面白い。

ベテランの成せる技か。

参加者数183人、延べサンプル数1273件なので、16勝できる確率は、0.2%未満である。

(以下、分母を1273件として出現率と呼ぶ。)


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次に15勝3敗だが、過去、17度あり、全員昇段している。

すなわち、15勝以上すれば、100%突破できるのだ。

しかし、15勝の出現率は、1.3%である。


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では、次の14勝4敗だが、これも僅か、31度しかない。

出現率は、2.4%である。

31度のうち27度は昇段しているので、昇段率=87%だが、

4度は、昇段できていない。

この4度、昇段できなかった気の毒な人は誰か。

第12回 田村康介
第36回 伊藤真吾
第39回 豊島将之
第39回 伊藤真吾


なんと、伊藤真吾は2度も14勝の好成績を上げながら、2度とも昇段できなかった。

第40回でも13勝5敗の好成績で、またしても頭ハネ。

次点2回の制度を使ってフリークラスへ入ったが、C級2組の資格十分である。


豊島も伊藤と同期だ。

違うのは連続2期14勝を上げたので、2回目の第40回にはリーグを突破した。

前回で気落ちすることなく、連続2期14勝は流石である。


14勝は、統計から見ると、人数枠に関係なく昇段させてやりたいような好成績に感じる。

だが、同情は要らないようだ。

後で必ず突破している。


この14勝までは、問題ない。

次の13勝からが、大きく運不運に見舞われる。


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13勝5敗は、59度あった。

13勝の白星を上げられる確率(出現率)は、4.6%である。

うち半分の31度しか昇段できていない。

昇段率=53%

これは異常だ。

14勝の87%に比べて大きく昇段率が下がっている。

65〜70%、38〜41度くらいあっても可笑しくない、と単純に推測するのだが・・・

14勝と13勝は、僅か白星1つの差だが、大きな開きがある。


それでは、この昇段できなかった28度の人たちを見てみよう。


〔 図3. 13勝して昇段できなかった人とその理由 (第11回〜第53回)〕

イメージ 3


28度の中で及川、稲葉、大石の3人が2度づつ発生しているので、25人。

この25人のうち、後に昇段したのは19人。76%。

今現在三段リーグに在籍している人は、4人。16%。(表の中の赤字)

退会した人、2人。8%。(表の中の青字)

おそらく、今在籍している4人のうち2人は、昇段するのではないか、と思う。

(追記 2017.04.01 宮本、星野、西田、杉本は、全員四段となった。)

昇段できなかった理由だが、

1.14勝以上の人が2人いた・・・・・15件 54%

2.前期の悪い成績が影響した・・・ 8件 28%

3.前々期の悪い成績が影響した・・・1件 4% 

4.初参加で順位が下位だった・・・・4件 14%

である。

14勝以上の人が2人いたり、初参加だったりした場合、これは仕方がない。

これは綺麗さっぱりと諦めがつく。

しかし、前期、前々期の成績が悪くて頭ハネを喰らったのであれば、それは後悔が残る。

だが、ここで腐らずに、もう一度頑張れるかどうかが、大きな分岐点だ。


現在順位戦C級2組8戦全勝中、勝率.706の大石直嗣六段は、3度目の13勝で三段リーグを突破したのだ。

豊島将之七段は、前述したように14勝で上がれなかったが、翌期にも14勝して、文句なく昇段した。


逆に、退会した人60名、サンプル数512件の中で、13勝を上げた履歴を探してみる。

2名の2度だけだった。(図3を参照)

サンプル数512件なので、0.4%にも満たない。

退会者60人から計算しても、3.3%だ。

これは例外として扱ってよい。

要するに、退会した者は、13勝の壁を超えられなかった。

13勝を達成できなかったので退会した。

と断言できる。


13勝の昇段率は、53%。
もし、運悪く頭ハネで昇段できなかったとしても、13勝上げる力があれば、後々昇段できる。

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さて、次の12勝6敗だが、過去105件あり、僅か10度しか昇段できていない。

昇段率=10%。

12勝で上がれると期待してはならない。

精々、三段跳びのホップ・ステップ・ジャンプのホップぐらいに考えるべきだ。

と、無責任なことを唱えたものの、12勝の出現率は、僅か8.2%である。

11人に1人の割合である。

う〜ん。

指し分けの9勝から、たった3つしか白星を加えていないのだが、難関である。

18戦12勝だから、勝率.667。

おお!!

四段以上の棋士であれば立派な勝率じゃあないか。

13勝5敗、勝率.722、出現率=4.6%、20人に1人の割合。

これが謂わば決勝戦へ駒を進められるボーダーライン!

高い!

14勝4敗になると、勝率.777!!

この勝率は、ゲームの世界では、手合い違いと呼ばれている。

なるほど、厳しい!
12勝と13勝は、僅か白星1つの差だが、天と地ほどの開きがある。

ここが分水嶺だ。

13勝なら天国、12勝なら現世でやり直し。

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さあ、最後の11勝7敗だ。

これが、過去、昇段できた最少の勝ち星だ。

11勝の成績は、156度ある。出現率= 12.2%。

なんと過去3度、昇段できている。

本来なら、ゼロだろう。

この昇段できた果報者、超ラッキーな3人を紹介しよう。

第19回 野月浩貴
第22回 伊奈祐介(次点2回)
第32回 西尾 明

もう、宝くじが当ったと歓喜して良いくらいだ。

こう見ると、第36回14勝、第39回14勝、第40回13勝の伊藤真吾こそ不運であった。


三段リーグは、11勝で突破できる人も作れば、伊藤の様に14勝を2度達成しながら、昇段できない人も生む。

僅か、1つか、2つの勝ち星の違いで、泣いたり笑ったり。

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以上、16勝から11勝まで分析してみた結果。

16勝15勝は確率的に不可能だ。

14勝も出現率 2.4%では、望めない。

11勝は、昇段できないから論外。

そういう意味では12勝も昇段率1割では対象外だ。

よって、残るは13勝だけ。

なんと、狭い!

三段リーグとは、13勝を巡る過酷な戦いである。


と定義できる。

ここで、私の予想。

里見香奈は、初参加の第55期は、三段リーグの洗礼を受けて、9勝前後。

次の第56期に13勝で上位5位までに位置し、第57期、13勝で、晴れて四段になる!!

ホップ!ステップ!ジャンプ!!

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【統計の解説】

現在、第54回を迎えているので、発足して27年目である。

統計は、第11回(1992年)〜第53回(2013年)までの43期分、約22年分である。

第1回からの統計にしなかった理由は、次の3点である。

1.第1回在籍者の在籍期間が、1期となってしまい数値として不適当になる。

2.第1回は17名、第2回は16名と少なく18戦になったのは第3回以降。

3.構成員が30名を超えるのは第11回以降。

よって、今回、統計をとるに当って第10回以前を除外した。

また、昇段、退会に関する規約が途中変更されている。(注3.)

次点2回者も同等の昇段者として扱い統計に加えた。

なお、編入試験で四段になった瀬川晶司氏は、三段リーグで退会者として扱った。

また、同じく編入試験で三段リーグへ再度参加した、今泉健司氏は、通算した。


【表1の解説】

表1の「三段リーグ突破者の勝数」は、1人の1期分の成績を1サンプルとした統計。

よって、10期在籍すれば、1人で10件のサンプル数となる。

第11期〜第53期までに三段リーグに参加した者183人のサンプル数は、1273件である。

「 昇段 」は、勝数を達成した中の四段昇段した件数。

「 昇段率 」= 四段昇段した件数÷勝数を達成した件数 × 100

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【参考】

〔 三段リーグ突破者の勝数 (発足当初を含め全て 第1回〜第53回)〕

イメージ 4

10勝で昇段しているのは、第1回17名、第2回16名しか居なかった為、18戦に足りなかったので発生した。
10勝の昇段者は、第2回の木下浩一、野田敬三の2名。

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【注解】

注1.三段リーグは昇段率50%で、意外と間口は広く・・・

 この冒頭での昇段率は、三段全員を分母としているが、以降の昇段率は、勝数を達成した件数を
 分母としている。ご勘弁願う。

注2.16勝の昇段者

 第1回からだと、小倉久史(現七段)が第3回初参加で16勝し、1期抜けしている。第4回に藤原直哉(現六段)も16勝している。
 よって、第1回〜第53回までで、16勝の昇段者は4名である。

注3.昇段、退会に関する規約が途中変更

 1997年以降次点を2度取ったものは、フリークラスの四段に昇段する権利を得る。
 奨励会発足時は年齢制限がなかったが、1968年に「満31歳の誕生日までに四段に昇段できなければ奨励会を退会」
 という規定を 設ける。その後、1982年に満26歳に引き下げられてた。1994年に次の延長規定を追加する等して現在に至る。
 満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段できなかった者は退会となる。
 ただし三段リーグで勝ち越しを続ければ満29歳を迎えるリーグ終了まで延長して在籍できる。
 年齢・勝ち越し条件に関係なく三段リーグに5期(2年半)在籍できる。


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