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三段リーグ突破者(四段昇段者)90名の成績には、それぞれ特徴があって、7つのタイプに分類できる。 今回は、晩成型を見て頂こう。 【晩成型】 晩成型というのは、秀才型の基準に惜しくも外れた者だ。 年齢がもう少し若ければ、秀才型だったと言う人だ。 過去の晩成型の代表は、藤井猛九段だろう。 20歳を過ぎてから四段になり、タイトル奪取した棋士は、藤井ただ一人なのだ。(注1.) 晩成型は、次の条件の者だ。 5期以内で21歳以上、通算勝率.510以上、昇段時13勝以上。この条件に当て嵌った者が5名いる。 典型的なのが西川和宏(現四段)だ。 彼の師匠は、実父の西川慶二八段
親子で現役棋士というのは、史上初めて。 彼が四段になったときは、話題になった。 それでは、西川の三段リーグでの成績をご覧願おう。 彼はリーグを僅か4期、2年、それも、負越しなしで卒業した。 苦労というものを知らない様な、サラブレッド的卒業の仕方だ。 通算勝率も.597、で、まずまずだ。 しかし、三段になった年齢が20歳と遅かった。 第2の藤井猛に成れるか! 私は、彼に指導対局を受けたことがあり、応援している棋士の一人だ。 今後の活躍を期待している。 *----------*----------* 【晩成型メンバー 5名】 佐々木 慎 千葉幸生 吉田正和 西川和宏 上野裕和 <年齢勝率順> *----------*----------* 【プロフィール】 西川 和宏(にしかわ かずひろ) 四段 1986年4月2日生。27歳。兵庫県神戸市出身。西川慶二七段門下。 順位戦C級2組。竜王戦5組 師匠の西川慶二は実父。 *----------*----------* 【統計の解説】 現在、第54回を迎えているので、発足して27年目である。 統計は、第11回(1992年)〜第53回(2013年)までの43期分、約22年分である。 第1回からの統計にしなかった理由は、次の3点である。 1.第1回在籍者の在籍期間が、1期となってしまい数値として不適当になる。 2.第1回は17名、第2回は16名と少なく18戦になったのは第3回以降。 3.構成員が30名を超えるのは第11回以降。 よって、今回、統計をとるに当って第10回以前を除外した。 また、昇段、退会に関する規約が途中変更されている。(注2.) 次点2回者も同等の昇段者として扱い統計に加えた。 なお、編入試験で四段になった瀬川晶司氏は、三段リーグで退会者として扱った。 また、同じく編入試験で三段リーグへ再度参加した、今泉健司氏は、通算した。 *----------*----------* 【注解】 注1.四段昇段が20歳を過ぎた者のタイトル奪取記録 藤井猛九段は、1970年9月29日生、1991年4月1日付、20歳6カ月の四段。 第11〜13期の3期間、竜王だった。他にも一般棋戦で7回優勝している。 第1回三段リーグ以降、20歳を過ぎて棋士になった者がタイトルを奪取したのは、彼のみ。 谷川世代にまで遡ると、高橋道雄九段がいる。 高橋は、1960年4月23日生、1980年6月4日付、20歳1カ月の四段。 十段、王位、棋王など計5期、一般棋戦で3回優勝している。 20歳を過ぎて棋士になった者の中に、一般棋戦での優勝は、この2人以外にもいるが、七大タイトルでは 高橋と藤井だけだ。 注2.昇段、退会に関する規約が途中変更 1997年以降次点を2度取ったものは、フリークラスの四段に昇段する権利を得る。 奨励会発足時は年齢制限がなかったが、1968年に「満31歳の誕生日までに四段に昇段できなければ奨励会を退会」 という規定を 設ける。その後、1982年に満26歳に引き下げられてた。1994年に次の延長規定を追加する等して現在に至る。 満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段できなかった者は退会となる。 ただし三段リーグで勝ち越しを続ければ満29歳を迎えるリーグ終了まで延長して在籍できる。 年齢・勝ち越し条件に関係なく三段リーグに5期(2年半)在籍できる。 *----------*----------* 【参考】 |
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