将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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三段リーグ突破者(四段昇段者)90名の成績には、それぞれ特徴があって、7つのタイプに分類できる。

今回は、最後の7番目、ラッキー型(幸運型)を説明する。


【ラッキー型】

このタイプは、低い勝数で運よく卒業した者だ。

よって、実力不足だったのではないか、という不名誉な印象を負う。

しかし、実力を発揮する暇もなく幸運に恵まれた、とも考えられる。

女神の悪戯であり、彼らの責任ではない。

”ラッキー型”は、次の条件の者だ。

在籍期間、年齢に関係なく、昇段時12勝以下。

この条件に当て嵌った者が13名いる。


怒られるファンも居るだろう。

ここでの分類基準は、あくまでも三段リーグの成績に準じたもので、

10年後の彼らを知っている現在の我々の基準ではない。


今回は、その異論の出そうな3名を紹介する。

北浜健介(現八段)、田村康介(現七段)、山隆之(現八段)の3名だ。


1番手は、北浜健介(現八段)

イメージ 1


北浜は僅か2期で卒業した。

それもメンバーの数は、第13回33名、第14回29名と決して少なくなかった。

それじゃあ、天才型か、悪くても秀才型じゃあないか、と怒られるかも知れない。

私も最初はそう考えたのだが、分類基準に忠実に従った。



2番手は、田村康介(現七段)

イメージ 2


田村は、初参加した第12回で、なんと14勝を上げた。

本来なら昇段しても可笑しくないのだが、同じ初参加の川上猛(現六段)が、なんと15勝も上げたのだ。

そして、順位1位の久保利明(現九段)が14勝で田村は頭ハネを喰らった。

本来なら、天才型に分類されるところだったのだ。

しかし、その後が良くなかった。

慢心したのか、第14回第15回と負越している。


彼は、「 棋士 」と呼ぶより「 将棋指し 」と呼ぶ方が似合っており、「 最後の無頼漢 」の異名を持つ。

要するに、喧嘩早く「 呑む打つ買う 」の三拍子が揃って、昭和初期の将棋指しのような男と仄聞する。

将棋に身が入っていなかったようにも伺える。

ところが、女神様は男臭い男が好きなのか、12勝で昇段させた。



最後は、山崎隆之(現八段)

イメージ 3


「 彼こそ天才型じゃあないか!」とファンから叱られそうだ。

タイトル戦にも登場しており、一般棋戦での優勝も5回ある。

将棋大賞も数々受賞している。

中でも升田賞は、彼に似つかわしい。

一時期は、「 東の渡辺明、西の山崎隆之 」と評された時期もあったのである。


成績を見ると、初参加のときに負越しただけである。

しかし、通して平凡な成績で、通算勝率.556は、彼の才能からしたら物足りない。

彼自身の談話なのだが、この当時は熱心さが足りなかった、と。


山崎は、第67期順位戦からB級1組である。

もう6年になる。

渡辺明がA級へ上がったときは、直ぐに追いつくだろうと期待されながら、未だに上がれていない。

高い壁を前に停滞している感じだ。

今回、ラッキー型に仕訳したが、やはり間違っていた、と言わしめて欲しいものだ。


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【プロフィール】

北浜 健介(きたはま けんすけ) 八段

1975年12月28日生。38歳。神奈川県海老名市出身。佐伯昌優九段門下。
順位戦B級2組
竜王戦2組


田村 康介(たむら こうすけ) 七段

1976年3月16日生。37歳。富山県魚津市出身。大内延介九段門下。
順位戦B級2組
竜王戦3組


山崎 隆之(やまさき たかゆき) 八段

1981年2月14日生。33歳。広島県広島市出身。森信雄七段門下。
順位戦B級1組
竜王戦1組(1組−3期)

タイトル戦登場
 第57期 王座戦:1回

一般棋戦優勝
 第31回・第35回 新人王戦 :2回
 第03回 大和証券杯: 1回
 第54回 NHK杯戦: 1回
 第21回 早指し新鋭戦:1回

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【統計の解説】

現在、第54回を迎えているので、発足して27年目である。
統計は、第11回(1992年)〜第53回(2013年)までの43期分、約22年分である。
第1回からの統計にしなかった理由は、次の3点である。
1.第1回在籍者の在籍期間が、1期となってしまい数値として不適当になる。
2.第1回は17名、第2回は16名と少なく18戦になったのは第3回以降。
3.構成員が30名を超えるのは第11回以降。
よって、今回、統計をとるに当って第10回以前を除外した。
また、昇段、退会に関する規約が途中変更されている。(注1.)
次点2回者も同等の昇段者として扱い統計に加えた。
なお、編入試験で四段になった瀬川晶司氏は、三段リーグで退会者として扱った。
また、同じく編入試験で三段リーグへ再度参加した、今泉健司氏は、通算した。

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【注解】

注1.昇段、退会に関する規約が途中変更

 1997年以降次点を2度取ったものは、フリークラスの四段に昇段する権利を得る。
 奨励会発足時は年齢制限がなかったが、1968年に「満31歳の誕生日までに四段に昇段できなければ奨励会を退会」
 という規定を 設ける。その後、1982年に満26歳に引き下げられてた。1994年に次の延長規定を追加する等して現在に至る。
 満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段できなかった者は退会となる。
 ただし三段リーグで勝ち越しを続ければ満29歳を迎えるリーグ終了まで延長して在籍できる。
 年齢・勝ち越し条件に関係なく三段リーグに5期(2年半)在籍できる。

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【参考】

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