将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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先崎学八段は、中卒なのだが、著書も多く博学で文章家であることは知られている。

その彼が、大学に進学する人生もあったかなあ、と数年前に、やや自嘲とも、憧れとも思える

心境をコラムに書いていた。(注1.)


山崎隆之八段は、糸谷、豊島などの若手を見て、三四段時代、もう少し真面目に将棋に取組んでいれば

良かったと後悔していた。(注2.)

それは、将棋だけではなく、学校の勉強も頑張れば良かったという反省もあったようだ。

関西将棋界では、辛口で知られる実直な阿部隆八段でさえ、若手を「 先生 」と呼んでいた。

最初は、皮肉かと思ったが、久保利明九段も同じように「教えて貰っている」と尊敬の念を隠さなかったので

本気だと解った。


将棋界の大卒棋士はどれくらいいるか。(注3.)

最近の大卒の棋士は次の表の通り。


イメージ 1


私の知る限り、ここ20年で12名いた。

その内訳は、

大学入学前に四段 4名
大学在学中に四段 4名
大学卒業後に四段 4名


この中で、特に入学前に四段になった北浜と広瀬は、高校3年生時の三段リーグを突破しているのだ。

大学入試勉強と並行している時期だ。

糸谷と中村は、高校2年生後半の三段リーグを突破して、3年生の時、初のC級2組を戦っている。

糸谷六段は、翌年、大阪大学(国立)の入試に合格。

現役棋士が、国立大学に入学したのは、初めてでニュースになった。

そして、現在、糸谷は大学院へ進学、在籍中だ。

片上六段は、東京大学(国立)在学中に四段となり、これもニュースになった。

中村は、在学中、論文コンクールで優秀な成績を収め、政経スカラシップを授与されている。(注4.)

秀才とかのレベルではない。

本当の天才達だ。


昔、故・米長邦雄永世棋聖が、高校進学を師匠に告げると怒鳴られたそうである。

昭和35年頃の話である。

高校進学である。大学進学ではない。

大学入試より難しい四段昇段と勉学を両立なんて到底不可能だというのが理由だ。

だから昭和40年代以前の棋士は、大抵、中卒である。


今、人間国宝の落語家・桂米朝も大卒であるが、当時は、「 学士さん 」と軽んじられた。

職人、芸人は、学校の勉強を必要としない、むしろ邪魔だという空気があった。

当時は、将棋界も同じ考え方があったようだ。


しかし、両立することを今の棋士は立証している。
現代の奨励会の棋力レベルは、昔より遥かに高い。

にも拘わらず、将棋と大学入試勉強を両立させられる本当の天才が将棋界へ入って来ているのだ。
そんな彼らの中で勝ち抜こうと思えば、同じ様に大学進学を目指さなければならない。(強引かな?)

将棋と勉学の両方を克服できない様であれば、所詮、三段リーグを突破することは叶わない。

よしんば、棋士に成ったとしても、その後の活躍は覚束ない。

従って、棋士に成れなかった保険として、また、自分の能力を試す為にも、

棋士を目指す者は、大学進学を考えるべきではないか、と、半ばこじつけ気味に思う。

さて、ここで幸せとは何かを考える。

名人を夢見て奨励会に入り、18歳までに四段に成れれば良い。幸せだ。

しかし、20歳を過ぎて四段ならタイトル奪取は無理。

21歳を過ぎたら、もうA級は望めない。

26歳とか29歳で、やっと四段昇段して、それで満足なのか?

幸せなのか?


何歳だろうと棋士に成りさえすれば幸せだと怒る人は、勿論、それで良い。

あるいは、その後のビジョンをきちんと描いていると反論する人も、全く問題ない。


余計なお世話かも知れないが、夢破れたとき、大きな挫折だけはしないで欲しいと願う。

否、挫折も、また、人生の醍醐味か・・・


*----------*----------*
【追記 2014.3.23】


大卒・中退棋士は他にも居た。

 伊藤真吾  亜細亜大学卒
 瀬川晶司  神奈川大学卒


*----------*----------*
【注解】

注1.コラムで書いていた。

 『先ちゃんの浮いたり沈んだり』「東大生のノートは〜」 文:先崎学八段 『週刊文春』2009年9月3日号

注2.山崎隆之八段は・・・後悔していた。



注3.将棋界の大卒棋士

 大卒棋士第1号は、故・加藤治郎名誉九段である。(早稲田大学卒)
(かとう じろう、1910年6月1日 - 1996年11月3日、86歳没)

 彼の観戦記は名文として坂口安吾から激賞され、将棋の理論的分析は菊池寛から高い評価を受けたらしい。

 次が早稲田大学中退の加藤一二三九段、中央大学中退の故・米長邦雄永世棋聖だろうか。

注4.中村は、・・・政経スカラシップを授与された。

 中村太地は、2007年、早稲田大学政治経済学部に進学。在学中、論文コンクールで優秀な成績を収め、 2010年3月25日、同大学の政治経済学術院奨学金(政経スカラシップ)を授与される。
 論文名は、『無党派層の政党好感度 政策と業績評価からのアプローチ』。

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【参照】

閉じる コメント(3)

こんばんは〜銀桂一行さん
里見香奈女流三冠、半年休養になりましたね、一期抜けが消えました

2014/2/27(木) 午後 5:59 [ kemumakikun ] 返信する

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こんばんは〜。

ご連絡有難うございます。

心配ですよねえ。

kemumakikunさんの1期抜け予想は、まだ有効ですよ。

休場は、負けではありませんから。

第56期が里見さんの1期目です。

2014/2/27(木) 午後 10:09 [ 銀桂一行 ] 返信する

そうでしたか わかりました、ありがとうございました(__)

2014/2/27(木) 午後 11:24 [ kemumakikun ] 返信する

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