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本音を吐露すると、私は、『 城の崎にて 』を初めて読んだとき、鳥肌が立った。 私のこの感覚は、正しいのだろうか? 平凡なのだろうか? それとも、異常なのだろうか? これが『 城の崎にて 』に取組んだ動機である。 イモリが尻尾を上げ、手を前についた場面が圧巻だった。 この時、イモリが喋ったのを、私は聞いた。 「 なんで・・・俺が・・・ 」 と、志賀を睨みつけて、間違いなく、人間の言葉で絶句した。 明日、結婚式だったのに・・・ 愛する妻と家庭を持ちたかった。 子供と遊んでみたかった。 お前に、俺の気持ちが解るか? なんで、俺を狙って石を投げた? なんで、俺なんだ? と、無念を叫んだ。 私は、志賀直哉が、脊椎カリエスになればヨカッたのに、と涙した。 *----------*-----------* 【城の崎にて】 *----------*-----------* 【参照】 『 小僧の神様・城の崎にて 』 志賀直哉著 新潮文庫 平成25年2月25日 80刷 |
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