|
「 封じ手に駆引きはあるか? 」という質問に対するトッププロの回答に興味を惹かれます。 全員、名人または竜王のタイトル経験者です。 集計すると どっちでもいい ・・・ 1名(羽生) 封じた方が有利 ・・・ 3名(佐藤、渡辺、藤井) 相手に封じてもらった方が気楽 ・・・ 2名(谷川、森内) この結果には驚かされます。 渡辺、藤井は、明らかに「 封じた方が有利 」だと、断言しています。 断言するほど決定的な差があるなら、羽生、谷川、森内とも同意見のはず。 ところが、意見は割れています。 どうしてでしょうか。 私がこの疑問を長年考え抜き(^^)、達した結論は、 盤上の封じ手の駆引きの本質とは、”一晩、考えることが出来る”ことにある。 しかし、中には、一晩考えるのは嫌だ。 サービス残業だ!(^^) きちんと睡眠時間を取らせろ!(^^) と、叫ぶ棋士もいます。 よって、 ”一晩、考えることが出来る”と、一部の棋士は考えているが、 本当のところ実利はなさそうだ。 ただ、安心感が得られるだけである。 と、半ば強引に結論付けました。 *----------*----------* 【詳細】 羽生善治 名人・棋聖・王座・王将 「私自身はどっちでもいいんですよ。封じ手をするのもされるのも。あとの展開を考えていればどちらでも同じことですから」 「封じ手に限らず、毎回手を渡されるわけだから。封じ手だから特別な配慮をするということはないです。」 「結果的に自分で封じることの方が多い気がする。ということは、相手に封じ手番を渡されているのかもしれませんね。」 佐藤康光 九段 「これ(駆引き)はあります。例えば、相手の手を限定させるために指したり、あるいはわざと指さないで、相手に手を渡したりとか。 そういう駆け引きはよくあります。封じ手前の考慮時間はあまり考えてないことが多いですね」 「選択肢の多い局面だと相手も迷うから、ある程度難しい局面では自分で封じちゃった方がすっきりするかもしれない」 森内俊之 九段 「最初のタイトル戦のときは封じ手をするのが不安で、周りの方たちに迷惑をかけてしまいました。 今は封じるのも封じられるのも、どちらでも気になりません」 「ただ、難しい局面、決断の一手は今でも封じ手にしたくないという気持ちはあります。 どちらかというと、封じ手は相手にしてもらったほうが気楽ですね」 谷川浩司 九段 「若い頃はナーバスになって、封じ手5分くらい前に指したこともありました。 どちらかと言えば、封じ手はしてもらった方が楽ですね」 「より複雑な局面で自分が封じてやろうとは考えませんね。そんなことをすると、自分も迷うわけだから」 渡辺明 竜王 「これは当然ありますよ! 2日制においてはかなり重要なポイントです」 「封じた方が有利。数時間の差だけど、結構大きい。だから、選択肢の多い局面で封じられちゃうと結構厳しい。」 「どちらも(お互いに)なるべく選択肢の多い局面で封じようとします。それが勝敗には直結しないんですよ、そのあと山はいっぱいあるから。 でも、2日目の朝の時点で気分的にはリードしている」 藤井猛 九段 「封じ手はですね、基本的に封じる方が有利です」 「こちらは1手進んだ局面から読める。相手は無駄読みが発生する。」 「封じ手の予想が外れるときつい。難しい手だったりするとしびれる。」 「だから、自分から封じるようにします。そのために無駄な時間を使うこともあるけど、それはしょうがない」 『 将棋世界 』2008年2月号 『 イメージと読みの将棋観 』 p.108〜109より抜粋 *----------*----------* 【参照】 |
全体表示
[ リスト ]






プロはいろいろな考え方があるのですね、将棋の弱い私などどちらでもいいように思うのですが。一晩指し手を考えるのもいいかもしれませんが何も考えず熟睡がベストのように思います。
2015/3/26(木) 午前 9:07 [ 棋楽 ]
棋楽さん
おはようございます。
ええ、色々な考え方がありますね。
天才達の考え方の一端を垣間見られる我々はファン冥利につきます。
私は、野球をやらない茶の間の野球評論家と同じです。
他の棋士のファンは、きっと気分を害してると思います。
でも、時々、このブログが発端になってネット上で白熱していることや、プロ棋士や記者が明らかに引用したな、と思われることもあります。
そんな時は、嬉しいものです。
で、益々、調子に乗って、健筆をふるっている始末です。
棋楽さんも、ご気分を害されるときかあるかも知れませが、寛大な気持ちで、どうか容赦下さい。
2015/3/27(金) 午前 7:19 [ 銀桂一行 ]
> 銀桂一行さん
なんでもそうですが頭に血が上っている当事者より冷静な第3者の方の判断の方が正しい場合が多いように思います。将棋評論家としてどんどん書いてください。
2015/3/27(金) 午前 10:42 [ 棋楽 ]