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1.佐藤康光の封じ手の駆引き・・・一晩の長考 今回から盤外戦術ではなく盤上戦術をご紹介する。 第7期 竜王戦 第6局 ▲羽生名人 vs △佐藤竜王(当時) 七冠制覇を狙う羽生名人から、前期竜王を奪った佐藤。 ( 羽生さんが七冠制覇するのは、この2年後 ) ところが、羽生は不死鳥のごとく、今期、挑戦者となって現れた。 佐藤竜王(当時)は、出だし3連敗。 第4局、第5局と2勝を返して迎えた本局。 1日目、午後5時過ぎ。 43手目、羽生が▲5五歩と突いた局面。 【図1. 43手目▲5五歩まで】 封じ手時刻は午後6時。 まだ1時間近くある。 当然、△5五同歩の一手で、直ぐに指すものと誰もが思っていた。 ところが、佐藤は、なかなか指さない。 とうとう、指さないまま午後6時3分、佐藤は封じる意思を示した。 この時の羽生名人の談話がある。 「 同歩の一手と思っていたので、何でそんなに考えているのかな?と不思議だった 」 佐藤は、本局に勝てば、3勝3敗のタイ。 と、なれば、勢い、第7局は佐藤有利に違いない。 この2手前の局面は、第3局で、佐藤が先手を持って指していた。 佐藤は秘策を用意していたのだ。 < 続く > *----------*----------* 【解説】 開始日時:平成6(1994)年12月7-8日 棋戦:第7期 竜王戦 第6局 戦型:相矢倉▲3七銀 場所:山形県天童市「滝の湯ホテル」 先手:羽生善治 名人(当時 王位・棋聖・棋王・王座 24歳) 後手:佐藤康光 竜王(当時 25歳) 121手で羽生が勝ち、竜王奪還、史上初の六冠王となった。 *----------*----------* 【シリーズ「封じ手の駆引き」】 |
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