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15.羽生名人を理解する7つのポイント (1)”天恵”である根拠 イチローは、”スーパースター”を超えた”天恵”です。 私の”天恵”の基準は何か? それは、実績だけではなく、日本の文化を大切にしている点。 これが最大のポイントです。 例えば、道具を大切にする姿勢。 寡黙に孤独に耐え、努力する姿。 第1回WBC(ワールドベースボールクラッシック)での言動。 などなど、イチローは、”天恵”と称するに相応しい。 日本の宝です。 さて、我らが羽生さん。 実績面を超えて評した言葉で、最も適切だと思えるのは、梅田氏の王座就位式での祝辞です。(注1) 「 羽生さんは、日本最高の知性。 将棋を通して表現しようとしていることは、現代社会の情報についての最先端の在り方。」 これを最初読んだときは、羽生ファンの私でさえ、歯が浮いた。(笑) しかし、日を経るごとに、決して大袈裟ではないと認識をあらためている。 そして、この羽生さんを内側から支持しているのは、故・米長邦雄永世棋聖の評価です。(注2) 「 必ず意見を持ち、決断する羽生善治は、私にとって最大の相談相手である 」 日本文化を大切にすると云う視点と異なるようですが、全く問題ありません。 なぜなら、米長邦雄がベタ誉めするのですから、最高の担保です。 *----------*----------* 【補足】 長島茂雄、王貞治は、”スーパースター”です。 野球界全体の発展に大きく貢献した。 スポーツ界ならば、”スーパースター”が頂点です。 日本ハムの大谷翔平は、言わずと知れた日本野球界のスターです。 実力、話題性、容姿など、野球人としては申し分ない。 これから十年、期待通りの実績を示せば”スーパースター”と称されるでしょう。 逆に、野村克也(元楽天監督)は、実績面ではスター級でも、人間的に”害虫”です。 野中広務と共著の『 憎まれ役 』(文藝春秋 2007年10月発売)に害虫度が表れています。 清原和博は、たとえ麻薬所持の件がなくても、ダメです。 悪い意味での服装や言動など、マスコミ受けしても、品性と知性に欠けた。 *----------*----------* 【注解】 注1.梅田氏の祝辞 羽生善治王座の『第56期王座就位式』での梅田望夫氏の祝辞。 平成20年11月18日(火)、東京都千代田区『帝国ホテル』 「グーグルに対抗できる日本最高の知性というのは、実は産業界にいるのではなくて、ここいる羽生さんなのでしょう。 そして羽生さんだけでなく将棋界の棋士の方々の、毎日の切磋琢磨の中で行われている研究と勝負の蓄積が結果として表現しているものは、 グーグルが挑戦していることと、本質的にまったく一緒なのです。 将棋界でこれから起こることは、私たちの社会の未来を考えるヒントに満ちています。 羽生さんが将棋を通して表現しようとしていることの重要なひとつは、まさにこのことだと思います。 羽生さんはは、そういった現代社会の情報についての最先端の在り方を表現してきた。 私たちも、そろそろそのことに気づかなければ、羽生さんに申し訳ないのではないか。そう私は強く思うのです」 典拠:『シリコンバレーから将棋を観る』 梅田望夫著 p.211〜212 注2.故・米長邦雄永世棋聖の評価 彼にも判断材料が少ないなどの理由で「分からない」ということがある。 彼は「私はその件について、会長の直感が正しいと思います。ですから、何があろうと支持します」 結果を見て意見を言う人は沢山います。 たとえば、この本を出すか出さないか決めたいときに、肝心なときには決断しないで、出して売れたら 「私は賛成だった」と言う人は多い。しかしそれでは何も決断していない。 その点、羽生は必ず決断します。 人間というのは、考え、政策が違うとどうしてもそこに感情をいれてしまいがちになるのですが、 羽生の場合にはそれがありません。 トッププロの中には、羽生と同じ様に自分の意見と根拠をハッキリ示すことができる人がいます。 しかし、ほとんどの棋士は、直接自分と関る以外のことに無関心です。 この差は歴然としています。 『別冊宝島1666 羽生善治 考える力』 宝島社 2009年12月24日発行 p.48〜53 4つの戦略 (1)はじめに 第1の戦略『 早指し戦略 』とは。パート1 第2の戦略『 新感覚戦略 』とは。パート1 『 ポセイドンの一手 』 『 ヘラクレスの一手 』 第3の戦略『 大山戦略 』とは。実戦例1 第4の戦略『 中原戦略 』とは。実戦例1 中終盤の技術『カオスの一手』 |
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