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前回、聡太四段が強くなった背景に「コンピューターは無い!」と断言した。 もし、将棋ソフトと練習対局を積むだけで強くなれるなら、 電王戦に出場した棋士、ほぼ全員が、瞠目すべき活躍をしている筈ではないか。 だが、現実は、必ずしも目覚しい成績とは言えない。 と云う訳で、将棋ソフトと聡太四段について、何回かに分けて、考察してみる。 比較対象者は、将棋ソフトを研究に使っていると公言している棋士。 加えて、電王戦出場棋士。 では、今回は、コンピュータのハードとソフトについて。 まず、ハード面。 聡太君は、どんなパソコンを使っているか? AbemaTVで垣間見る限り、居間に在る市販のデスクトップ・パソコンであろう。 電王戦に出場した棋士が、ドワンゴから提供された様な高性能のパソコンではない。 次にソフト面。 恐らくweb上でダウンロード出来る『 技巧 』『 ボナンザ(Bonanza) 』または、 市販の『 激指14 』ではないか、と、思う。 電王戦に出場した棋士に事前提供された様な対戦相手のソフトではない。 【 結論 】 聡太四段の将棋ソフトで研究する環境は、先輩棋士以下である。 *---------*----------* 【電王戦に出場した棋士】 第1回 将棋電王戦『 Puella α 』vs 米長邦雄 永世棋聖 対局日:2012年1月14日 持時間:3時間、1分未満の考慮時間は計測せず、途中に1時間の昼食休憩を挟む。 場所:日本将棋連盟 将棋会館 結果:113手で先手の『 Puella α 』の勝ち。 なお、『 Puella α 』は、2011年世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフト『ボンクラーズ』が名称を変えたもの。 第2回 将棋電王戦2013年3月から4月にかけて開催された。 対局ソフトは2012年の世界コンピュータ将棋選手権の上位5ソフト。 第1局 阿部光瑠 四段 ○ vs 『 習甦 』(開発者:竹内章) 113手で阿部の勝利。 第2局 佐藤慎一 四段 ● vs 『 ponanza 』(開発者:山本一成) 141手でponanzaの勝利。 第3局 船江恒平 五段 ● vs 『 ツツカナ 』(開発者:一丸貴則) 184手でツツカナの勝利。 第4局 塚田泰明 九段 △ vs 『 Puella α 』(開発者:伊藤英紀) 230手で持将棋・引分け。 第5局 三浦弘行 八段 ● vs 『 GPS将棋 』(開発チーム:Team GPS(東京大学大学院総合文化研究科)) 102手でGPS将棋の勝利。 第3回 将棋電王戦2014年の3月から4月にかけて開催された。対局ソフトは第1回将棋電王トーナメントの上位5ソフト。 第1局 菅井竜也 五段 ● vs 『 習甦 』(開発者:竹内章) 98手で習甦の勝利。 第2局 佐藤紳哉 六段 ● vs 『 やねうら王 』(開発者:磯崎元洋) 95手でやねうら王の勝利。 第3局 豊島将之 七段 ○ vs 『 YSS 』(開発者:山下宏) 83手で豊島の勝利。 第4局 森下卓 九段 ● vs 『 ツツカナ 』(開発者:一丸貴則) 135手でツツカナの勝利。 第5局 屋敷伸之 九段 ● vs 『 ponanza 』(開発者:山本一成、下山晃) 130手でponanzaの勝利。 第4回 将棋電王戦FINAL2015年の3月から4月にかけて開催。持時間は各5時間・秒読み1分。昼食・夕食休憩(合計1時間30分)がある。 また、出場棋士は、本番と同じソフトおよびハード(Intel Core i7 Extreme5960X EE 3.0GHz 8コア)で練習対局が行なえる。 第1局 斎藤慎太郎 五段 ○ vs『 Apery 』(開発者:平岡拓也、杉田歩、山本修平) 115手で斎藤の完勝。 第2局 永瀬拓矢 六段 ○ vs『 Selene 』(開発者:西海枝昌彦) 89手で永瀬の勝利。 第3局 稲葉陽 七段 ● vs『 やねうら王 』(開発者:磯崎元洋) 116手でやねうら王の勝利。 第4局 村山慈明 七段 ● vs『 ponanza 』(開発者:山本一成、下山晃) 97手でponanzaの勝利。 第5局 阿久津主税 八段 ○ vs 『 AWAKE 』(開発者:巨瀬亮一) 阿久津の勝利。21手で開発者の巨瀬が投了した。 *----------*----------* 【「藤井聡太四段の強さとその背景」過去の記事】 【歴代連勝記録分析の記事】 |
棋士の分析
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藤井4段の強さは、A級棋士&TOP棋士並みですね。
いったい誰が彼を倒すのでしょう。
炎の7番勝負の収録でびっくりしたことがあります。
何と、第5戦の深浦9段戦と第6戦の佐藤永世棋聖戦は
同じ日に収録したそうです。
ということは、第1試合で深浦選手を破り、少し休んで佐藤9段を
破ったということです。
とても不利な条件だったにも関わらず、連勝しているんです。
中学生で、土日しか使えないとう事情もあったでしょうが、
永瀬6段にしか負けなかったとう事実が一層彼の強さを際立たせる
結果になりました。
PCについての分析もお書きの通りだと思います。
◎センスがいい。
◎将棋が大好き。
◎負けず嫌いで努力家
そんな将棋の申し子のような彼の存在が将棋界を揺るがしています。
羽生さんを超えるかもしれない逸材・・・。
今後の活躍&成長が楽しみにですね。
2017/5/28(日) 午後 11:26
トリトンさん
アベマTVが無料だと教えて下さり、有難うございました。危うく見逃すところでした。
炎の七番勝負の解説者をみると、第1局、第2局が師匠の杉本八段。
第3局、第4局が鈴木八段。
第5局、第6局が橋本八段。
第7局は、阿久津八段と天彦名人で、持時間が2倍の2時間で秒読み60秒でした。
きっと、第6局まで1日で2局収録。
最終局の羽生三冠戦は、1局だけだったので、持時間を2倍にしたのでしょう。
それにしても、アベマTV、この企画は、大当たりですね。
2017/5/30(火) 午後 3:04 [ 銀桂一行 ]