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「将棋ソフトによる研究」を標榜している千田六段との対戦。 恒例の対局前のインタビューで千田は、 「 前期はベスト8で破れてしまったので、今期はそれを越えたい 」 と、答えた。 「 聡太新四段など眼中になし、今日は、100%勝ちます! 」と宣言したような口振り。 本気ですね。 私は、先輩棋士達が、本気になればなるほど、拍手を送っています。 生半可に聡太四段を勝たせないで欲しいですからね。 先手千田六段が▲4五銀と出た局面。 【図1. 39手目▲4五銀まで】 局後の話し振りから察すると、千田六段は事前研究で自信を持っていた。 そして、更に▲1五歩、▲9五歩と突き捨てた。 【図2. 51手目▲9五歩まで】 無茶苦茶に手が広く、複雑な局面を作りました。 右側も左側も、どちらにも火の手が上って、どちらかに馬かと金が出来るのは必定。 私のような素人には、先手優勢にしか映りません。 後手側に座った棋士が、この時点で、殆ど戦意喪失するんじゃあないでしょうか。 ( うわ〜っ!研究範囲に嵌ってしまった!) と。 本当のところは、互角かも知れませんが、疑心暗鬼に陥る。 この精神状態が、疑問手を引き出し、その疑問手が更に悪手を誘う。 断っておきますが、私は、千田六段の研究を軽んじているのでは有りません。 どんな研究方法も、同程度の効果しか無いと思っているのです。 これが千田六段の、と云うより、研究している側の通常の勝ちパターンだと思います。 更に、10手進んで、▲6四歩の局面。 【図3. 61手目▲6四歩まで】 感想戦で、千田六段が「 自信がない 」と吐露した局面です。 聡太四段が、相手の土俵で、見事に指し回した証拠です。 どう思います? 聡太君はここ1年間、将棋ソフトを研究に取り入れたと、書いています。しかし、相手の千田六段は数年前から開始しています。しかも、聡太君は学業と並行していて、1日の研究に割ける時間は、千田六段に劣ります。【結論】 聡太四段は、相手の如何なる研究も懼れない、自信を持っている。 さて、その自信は、どこから来るものなのでしょうか? *---------*----------* 第67回 NHK杯戦 1回戦第7局 放映日:平成29年5月14日(日) ▲千田翔太 六段 vs △藤井聡太 四段 結果:90手で後手藤井の勝ち。 解説:杉本昌隆 七段(48歳) 聞き手:藤田綾 女流初段(29歳) 持時間:10分切れたら1手30秒未満・他に各10分の考慮時間あり(チェスクロック使用) *----------*----------* 【「藤井聡太四段の強さとその背景」過去の記事】 その1「強い人に教われ」 その2「詰将棋を解け」 その3「沢山指せ」part1 その4「沢山指せ」part2 その5「有利に導くコツ」 その6「将棋ソフトを活用」part1 「補足」強さの度合い その7「将棋ソフトを活用」part2 【歴代連勝記録分析の記事】 |
棋士の分析
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記事を待っていましたよ。
今回の記事は、プロ棋士のみなさんの「読み逃げ」もかなり
あると思いますよ。
プロ棋士のみなさんは、一局一局に明日の生活が懸かっていますからね。
どうやったら相手に勝てるか日々研究していると思います。
千田vs藤井戦から少しでも多くのことを学びたいと思っているはず。
となると、この銀桂さんの記事もさらっと読んでいるのではないか
と推察するわけです。
「プロ棋士も読む銀桂さんのブログ」な〜んてね。
面白い記事です。
ありがとうございます。
21局目はどうなるでしょうか?
楽しみですね〜。
2017/6/4(日) 午後 8:43
トリトンさん
お褒め預かり有難うございます。
私のブログは、将棋界に疎い人が、奨励会と将棋ソフトのニュースを読むとき、参照されている感じです。
アクセス数が跳ね上がったときと、当日のニュースが一致しますので。
ここ二三ケ月、記事を書けず、もう閉鎖しようかと悩んでいました。
トリトンさんのお申し出と、アクセス数が全く落ちていないので、気を取り直しました。
今後とも、宜しくお願いします。
2017/6/6(火) 午前 1:37 [ 銀桂一行 ]