|
聡太君が7月15日付の新聞で、約1面分を割いて、大きく取り上げられていた。(注1) ブログ友達のトリトンさんから連絡を頂、早速、図書館で読んだ。 残念ながら、当日の新聞は複写できないので、今日に至る。 私の推測と、大きく違う。 なぜなら、この程度のこと、殆どの棋士がやっているからである。 聡太君がソフトを使い始める前から。 これで強くなれるのなら、皆、20連勝以上していても可笑しくない! でしょう? えっ?! 他の棋士とは、知能指数が違う? いえ、いえ、他の棋士も相当知能指数は高いんですよ〜(笑) と言うより、それを理由にしちゃあ、駄目です。 フフフ 聡太君の観点と他の棋士の観点の相違は、幾つかあり、 その内の1つは、解っている。 実際の実力はどうであれ、 将棋ソフトは、「 名人竜王より強い 」と、素直に認めている点である。だから、自分がソフトに負けても、当然と思っている。先輩棋士は、どこかで、そう認めることに生理的嫌悪がある。しかし、聡太君には、そうした柵(しがらみ)は皆無である。従って、将棋ソフトの示す最善手や形勢判断(評価値)を素直に受け入れている。この点が大いに違う、と、思う。 ?吸(口+卒)啄同時(そったくどうじ)と云う言葉ある。(注2) 聡太君が、卵の内側の雛。 将棋ソフトが、親鳥。 将棋ソフトは、数年前のレベルだと親鳥として力不足だった。 内側から殻を突いて出ようとする雛(聡太君)と、殻の外側から突く親鳥(ソフト)が、将に絶好のタイミングだった。 だが、これだけが、聡太君の強さの要因ではないだろう。 *----------*----------* 【新聞記事の要点】 私が注目した点を抜粋。 1.聡太君の研究の場は、リンビング。 学校からの帰宅後、スマートフォンのアプリで中継される対局をチェック。 2.研究時間は約3時間。 先輩棋士に比べて、多いとは言えない。 3.三段になったとき(平成27年10月時点)は、自分の実力が三段の中以上にあるとは思わなかった。 ただ、三段リーグ最終日(平成28年9月時点)の段階では、四段に昇段してもおかしくない力になっていたと思う。 4.研究に将棋ソフトを使い始めたのは、昨年(平成28年)5月頃、千田六段に使い方を教わってから。 局面の優劣が点数化(評価値)されるのが革新的だと思った。 5.将棋ソフトの使い方は、自分が指した将棋を検討させることが多い。 これで序中盤が強くなったと思う。 6.ソフトとの対戦成績は、初めの頃は、家のパソコンの性能が貧弱だったので、勝つ時もあったが、新しく出たソフトは 以前より強い。 7.十代後半から二十代前半でタイトルを獲らないと、三十代では落ち目になる。 *----------*----------* 【注釈】 注1.朝日新聞 平成29年7月15日(土) 朝刊 注2.?吸(口+卒)啄同時(そったく-どうじ)とは 「?吸(口+卒)」は、卵の内側から雛が声を発して殻から抜け出ることを告げる意味。 「啄」は、親鳥が殻をつついて雛の出るのを助けることを意味する。 禪宗において、今まさに、悟りを得ようとしている弟子に、師匠がすかさず教示を与えて悟りの境地に導くことを云う。 一般的には、何かをするのに絶好のタイミングを表す言葉として用いる。 *----------*----------* 【「藤井聡太四段の強さとその背景」過去の記事】 その1「強い人に教われ」 その2「詰将棋を解け」 その3「沢山指せ」part1 その4「沢山指せ」part2 その5「有利に導くコツ」 その6「将棋ソフトを活用」part1 「補足」強さの度合い その7「将棋ソフトを活用」part2 その8「将棋ソフトを活用」part3 その9「将棋ソフトを活用」part4 その10「老獪」 その11「将棋ソフトを活用」part5 その12「将棋ソフトを活用」part6 その13「真価はこれから」 その14「100局までの勝率が目安」 その15「相手の得意形で指す」 その16「羽生三冠の評価」 その17「羽生三冠の評価」追記 その18「強運」 【歴代連勝記録分析の記事】 *----------*----------* |
棋士の分析
[ リスト ]






若いって気持ちの持ちようなんだなとつくづく思います。状況を認める柔軟性。自分のこととして考えます
昨年、は2016年になるはずですが、平成16年になってしまってます
恐らく疲れていたのでしょう
2017/7/30(日) 午前 0:21 [ 恋奨励会6級 ]
恋奨励会6級さん
平成16年を平成28年に訂正しました。
有難うございます。
2017/7/30(日) 午後 0:49 [ 銀桂一行 ]
その19を今日読みました。
私の名前が載っていたんですね。
気づきませんでした〜。
銀桂さんに呼んでいただいて良かったです。
おまけに、こんな記事にしていただいて、紹介した甲斐がありました。
1日の研究時間が3時間で、将棋漬けの先輩棋士たちに勝つのですから
とてつもない天才ですね。
銀桂さんの仰る【聡太関数】なるものが、彼の頭の中にあるのかも
知れませんね。
2018/3/21(水) 午後 8:15
トリトンさん
こんばんは。
いや〜、驚きました。
去年の7月だったんですねえ。
ほんの二三ケ月前の話だった印象です。
有難うございました。
そうそう、リンクのご指摘有難うございました。
早速、修正します。
2018/3/21(水) 午後 10:34 [ 銀桂一行 ]