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〜 歴史に残る引退記者会見 〜
いや〜、流石、イチローですね。
85分間もの会見だったそうですが、飽きさせませんでした。
プロですね。
壮大な引退記念試合は、私の記憶にあるのは、長島茂雄(巨人)唯一人です。
しかし、今回は、それを上回りました。
記者会見の談話は、興味深い話で満載でしたが、その中でも最も印象に残ったのは、
「元来、野球は頭を使うもの。それがここ数年、頭を使わなくなった。
その流れは変えられないが、日本の野球だけは、頭を使うものであって欲しい。」
どう云う意味かと云うと、
MLBの世界には、ある映画の影響を受けて、数年前から分析専門の者を雇う様になった。(註2)
「この選手への配球はこの様に、守備位置は右に3m寄り、後ろへ5m下る」
なんて細かい指示が監督やコーチに示される。
その分析に従うと、勝率がグンと上ったのである。
と、なると、各球団が採り入れるのは、自然の流れである。
長年、将棋ファンの皆さんなら、直ぐにピンと来たに違いない。
要するに、AI(人工知能)である。
即ち、この話は、野球だけに留まらないのである。
イチローは野球の面白味が薄れる、と危惧しているのである。
流石、イチロー!面白い!
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【ニュース冒頭】
MLBマリナーズのイチロー外野手(45歳。本名:鈴木一朗)が、平成31年3月21日、プロ野球選手としての第一線から引退することを表明した。
この日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕第2戦に9番右翼で先発出場したイチローは、4打数無安打で8回裏に守備についた直後に交代。
その際には、超満員の観衆から大きな拍手を受け、チームメイトから抱擁を受けた。
菊池雄星投手や愛弟子のディー・ゴードン内野手が涙する様子もテレビで放送された。
記者会見の一部
記者質問:野球の魅力はどんなものでしょうか。
イチロー:団体競技なんですけど、個人競技というところですかね。これが野球の面白いところだと思います。
チームが勝てばそれでいいかというと、全然そんなことはないですよね。個人として結果を残さないと、生きていくことはできないですよね。
(中略)
2001年にアメリカに来てから2019年現在の野球は、まったく違うものになりました。
頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような。
選手も現場にいる人たちも皆感じていることだと思うんですけど、これがどう変化していくか。
次の5年、10年、しばらくはこの流れは止まらないと思いますけど。
うーん。(野球は)頭使わないとできない競技なんですよ、本来は。でもそうじゃなくなってきているというのがどうも気持ち悪くて。
ベースボール、野球の発祥はアメリカですから、その野球が現状そうなってきているということに危機感を持っている人っていうのが結構いると思うんですよね。
だから、日本の野球がアメリカの野球に追従する必要なんてまったくなくて、日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしいなと思います。
アメリカのこの流れは止まらないので。
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【註解】
註1.ある映画の影響を受けて、・・・
『マネーボール』(Moneyball)は、2011年のアメリカ合衆国の映画。
マイケル・ルイスによる『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』を原作とし、オークランド・アスレチックスのGM、
ビリー・ビーンがセイバーメトリクスを用い経営危機に瀕した球団を再建する姿を描く。
ベネット・ミラーが監督し、ブラッド・ピットがビーンを演じた。
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