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『ブルドーザー方式』とは。松原仁教授の「ゲーム情報学と歴史」の話から要約。 チェスのソフト開発者は、当初、チェスの強い人のところへ行って、どんな思考方法で 指し手を選んでいるのかインタビューし、それをプログラムに書き込んでいた。 しかし、この方式だと、チェスのプログラムが思い付く手は、悪い手ばかりで、良い手を捨てていた。 とっても弱かった。 1960年代後半、開闢から20年位経って、漸く(囲碁将棋で言うところの)アマ初段くらいになった。 1970年代の途中に、人間の真似をするんじゃあなくて、コンピューターらしく全部の手を読もうよ。 全部の手とは、ルール上、可能な指し手を全て洗い出して評価するという方式。 ハードウェアが進歩してメモリーもふんだんに使えるようになったのも、それを可能にした。 この方式に転換すると、コンピューターチェスが急に強くなった。 この方式をディープブルーの作者の比喩によると。 砂浜をカップルが散歩していて、彼女が大事な指輪を落としたことに気付いた。 人間は、指輪を探すのに、自分たちが歩いてきた足跡を辿って、その周辺を探す。 しかし、コンピューターは、ありったけのブルトーザーをチャーターして、砂浜の砂を全部 掬い取って、篩にかけ、指輪と同じ形状のものを探す。 これを『ブルドーザー方式』、または『身も蓋もない方式』と呼ぶ。 注:これは、「 将棋用語 」と言うより、「 コンピューター将棋用語 」と言った方が正しい。 *----------*----------* 【原典】 「将棋ニュースプラス」で配信されていた番組 「羽生善治特別対談・将棋を科学する。羽生善治×松原仁」 第6回 2007年05月xx日「ゲーム情報学と歴史」 「将棋ニュースプラス」は、BIGLOBEストリームがインターネットで無料配信していた将棋番組。
2006年5月19日から動画配信が開始され、毎週金曜日に映像が追加されていた。 2010年10月8日号をもって定期更新を終了した。 |

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