将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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11月19日以来のブログ更新です。

日産自動車のゴーン会長が、不当逮捕されると云う言語道断の事件があって、

私は、ブログを書く気力を失っていました。

まあ、そのことは、また書きます。


さて、この一ヶ月、色々ありましたが、羽生さんが、とうとう無冠になってしまいました。

何故羽生さんは、最後の一冠を失ったのか?

ここからは、熱狂的な羽生ファンである、私の負惜しみです。

一番の理由は、100期目のタイトルを各新聞社が欲しがり、

異常に騒いだからです。

私に言わせれば、全く意味がない。

もし、タイトル獲得数を祝うなら、

故・大山十五世の80期を超えたときに騒ぐもの。

ところが、その時は全く騒がれなかった。

羽生さん、聡太君ブームに便乗した100期目の空騒ぎ。
どこかの新聞社が残念がり、どこかの新聞社が喜ぶことになる。

依怙贔屓(えこひいき)と受取られる。

ちょっと嫌気が差した。

そして、「将棋の質の普及」に傾注することに決めた。


何だ!怪(け)しからん!

とお怒りになる勿れ。


決して態(わざ)と負けた訳ではありません。

以前にも同じ行動をとって居ます。

森内当時名人と争った名人戦の最中、中国に指導対局に行っています。

関係者は驚いた。

普通なら次局の為に作戦を練ったり、研究したりするものだからです。


しかし、「将棋の普及」は、重要な仕事で、羽生さんにしか出来ないことがある。

若い人には、出来ないこと。

他のベテラン棋士にも出来ないことがある。


「将棋の普及」は、ファンの裾野を広げるだけではありません。

また、ゲームの一つとして広めることでもありません。

すなわち、日本文化として広めることが重要なのです。

この認識がないと愚かな発想をする。

例えば、駒の文字をローマ字にしようなどと言う安易な発想がそれです。

漢字のままの駒で憶えて貰うことが大切で、それを理解して貰う。

その為には、棋士自身が将棋の歴史に精通し、外国人に説明する必要がある。

その際、通訳に頼るのではなく、自ら英語やフランス語で説明するべきなんですね。

従って、将棋で勝つことも大切ですが、それと並行して、色々な知識を身につけることも重要な訳です。

羽生さんは、100期になんか全く拘っていない。

将棋の勝敗については、聡太君を先頭に若手に任せよう、と。

自分は、将棋の「質」の普及に傾注することにしたんです。



イメージ 1
失冠した羽生前竜王



イメージ 2
広瀬新竜王


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【ニュース冒頭】

羽生善治竜王(48歳)に広瀬章人八段(31歳)が挑戦する第31期 竜王戦 七番勝負 第7局は

平成30年12月20日(木)9時、山口県下関市「春帆楼」で行われ、

翌21日、18時49分、167手で先手、広瀬が勝った。

結果、広瀬がシリーズを制し、初の竜王位を獲得した。

敗れた羽生竜王は、失冠し、自身27年振りの無冠となった。

持時間:各8時間

消費時間:▲広瀬7時間7分、△羽生7時間59分

主催:読売新聞社

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斎藤七段、おめでとう!

お互いに負けられない気持ちが強く、全て熱戦でした。

敗れたとは云え、中村前王座の真摯な姿は、感動を呼びました。

東西のイケメン同士の戦いは、女性ファンを惹き付けた。

そして、外見だけじゃあなく、

棋士の内面の美しさをも披露した。

藤井聡太君の将棋界への貢献は多大ですが

それに負けず劣らず、今回の二人は、素晴しい!

良い五番勝負でした。


さて、本局。

鈴木大介九段が、指摘したのが、83手目▲7四歩の局面。


〔図1. 83手目▲7四歩まで〕
イメージ 1


ここで、後手の中村は、△6八歩▲同飛としてから△7一飛と引いた。

しかし、鈴木九段は、強気に△7七歩成とすべきだった、と嘆く。

この指摘は局後の感想戦でも検討された。

どうも、これを分水嶺に、逆転したらしい。


さあ、これで、東西のタイトル数が4対4となった。(註1)

益々、面白くなって来ましたね。



イメージ 2



イメージ 3


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【註解】


註1.東西のタイトル数が4対4となった。(平成30年10月31日現在)


 東=東京・将棋会館所属

  竜王・・・羽生善治(48歳 竜王、A級)
  名人・・・佐藤天彦(30歳 竜王戦2組、名人)
  叡王・・・高見泰地(25歳 竜王戦4組、順位戦C級2組)
  棋王・・・渡辺明(34歳 竜王戦1組、順位戦B級1組)

 西=関西将棋会館所属

  王将・・・久保利明(43歳 竜王戦1組、順位戦A級)
  棋聖・・・豊島将之(28歳 竜王戦1組、順位戦A級)
  王位・・・豊島将之(28歳 竜王戦1組、順位戦A級)
  王座・・・斎藤慎太郎(25歳 竜王戦3組、順位戦B級1組)


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【対局概要】

第66期 王座戦 五番勝負 第5局

▲ [挑戦者]斎藤慎太郎 七段(25歳) vs △中村太地王座(30歳)

対局日:平成30年10月30日(火)

場所:山梨県甲府市「常磐ホテル」

結果:109手で斎藤七段の勝ち

五番勝負は、挑戦者斎藤七段の3勝2敗で、王座奪取。本人のタイトルでもある。

開始時刻:9時

終局時刻:21時39分

持時間:各5時間

消費時間:▲斎藤慎4時間53分、△中村太4時間59分。

昼食休憩:12時10分から13時
夕食休憩:18時10分から19時

主催:日本経済新聞社

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棋士は寡黙なので、解り難いが、

ああ見えて!闘志満々なのだ!

皆、負けず嫌いで、勝負師なんです!

本局の千葉七段も、順位戦の対戦表が届いたときから

手薬煉引いて、聡太君斬りに闘志を燃やしてた!

はい!絶対、間違いないです!

そう!聡太君と対戦する相手は、皆、この心境なんです。

更に、もう一つ。

千葉七段は、実力者です。

その実力を示したのが△4七角。

驚きましたね〜


【図1. 43手目△4七角まで】
イメージ 1


普通は、歩か銀です。

持駒に無いとは云え、角!?

気前が良いなあ。

しかし、解説の三枚堂六段と黒沢五段は、先手が角を貰っても使い道が無いと説く。

更に後手の囲いは、先手陣より遼に堅い、と。

これ、殆ど、決め手級に近い好手です。


う〜ん!

聡太君、順位戦、初黒星かあ?


ところが、ここから聡太君、妙手を捻り出す。

81手目、なんと▲6九角!


【図2. 81手目▲6九角まで】
イメージ 2


角には角の妙手?

この▲6九角、如何にも、工夫した妙手に映る。

それは、千葉が一番感じただろう。

△4六馬と、誤る。

先手の▲4六同銀が、なんと、最終盤、相手の玉の詰めろに大きく貢献した。

聡太くん、強い!!


*----------*----------*
【ニュース冒頭】

第77期 順位戦 C級1組 6回戦

▲藤井聡太 七段(16歳 31位)vs △千葉幸生 七段(39歳 9位)

対局日:平成30年10月23日(火)

対局場所:関西将棋会館「水無瀬の間」

開始時刻:10時

持時間:各6時間(チェスクロック使用)切れたら1手60秒未満の秒読み。

結果:111手で先手藤井の勝ち

終局時刻:23時15分

消費時間:▲藤井5時間50分、△千葉6時間。

勝った藤井は5勝0敗、敗れた千葉は3勝2敗となった。

主催:毎日新聞社、朝日新聞社

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観ました?封じ手局面!

王者の貫禄でしょう?


17時40分過ぎ、△7六金打に広瀬が▲7六同銀と取った局面。


【図1. 59手目▲7六銀まで】
イメージ 1


羽生さんは、この局面を1日目の指し掛けとし、封じた。

驚きでしょう!?

次の一手は、△7六同銀に決ってる。

ならば、相手は、一晩中、その先を読むことが出来る。

封じ手って、次の手を解らない様にして、公平を期する為の工夫なのに・・・

棋士の中には、封じる側が絶対有利とし、一つの戦術と考えている者もいるくらいです。

勿論、羽生さん、百も承知。

羽生さんは、昔から、封じ手に対して無頓着なんです。

まあ、それにしても、敵に沢山の塩を送ったものだ。


更に驚いたのが将棋の内容。

図1以降、△7六同銀(封じ手)▲7七金打△同銀成▲同銀で図2。


【図2. 63手目▲7七同銀まで】
イメージ 2


この局面、駒の損得は、先手の金一枚と、後手の角と桂馬の二枚換え。

後手大きく駒損です。

ところが形勢は、ほぼ互角。

この大局観に控室の棋士全員が、驚いた。

だって、皆、後手を持ちたくないからです。

羽生さん、元気です。

頑張れ、羽生竜王!

このまま防衛!

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【ニュース冒頭】

羽生善治竜王(48歳)に広瀬章人八段(31歳)が挑戦する第31期 竜王戦 七番勝負 第2局は

平成30年10月23日(火)9時、福岡県福津市「宮地嶽神社」で行われ、

翌24日、19時35分、150手で後手、羽生竜王が勝った。

七番勝負第2局を羽生が制して開幕から2連勝。

持時間:各8時間

消費時間:▲広瀬7時間59分、△羽生7時間56分

第3局は11月1-2日(木・金)にかけて「鹿島神宮」(茨城県鹿嶋市)で行われる。

主催:読売新聞社

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【参照 シリーズ「封じ手の駆引き」】


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【参照 「封じ手とは」】
【将棋用語】封じ手(ふうじて)

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三段相手に、七段は、楽勝だったのでは?

なんて、トンデモナイ!

知ってます?

聡太君、井上一門に分が悪いんです。(註1)

出口三段も井上門下。

当然ながら、一門挙げて作戦を練った!?(^^)

それだけに、本局の進行は不気味でしたね。



【図1.57手目▲4五角まで】
イメージ 1


ここまでの消費時間が、藤井55分に対して、出口は、僅か3分。

3分ですよ〜!

「研究範囲内です!」と宣言しているようなもの。

まあ、普通なら、対戦相手は、疑心暗鬼に陥る。

しかし、聡太君は、平然と少考を繰返し、自分の読みで進める。

聡太君の心境を代弁すると、
角換腰掛銀は、最終盤まで研究されていても不思議じゃない。

研究手順のど真ん中に嵌って、負かされたら、それはそれで仕方ない。

だが、そんなことは、10局に1局も無い。

全ての変化を押さえる研究なんて有り得ないから。

では、研究の御利益とは、何か?

それは、相手が疑心暗鬼から動揺し、凡ミスをすること。

それを咎めることが、御利益なのだ。

研究者側の勝因の殆どが、これだ。

しかし、ある程度のところまで付いて行けば、研究者側も、必ずミスをする。

辛抱すれば・・・チャンスはある。

図1の局面で、出口君は、14分の考慮で△8四飛としたのだが、代えて△4一飛が良かったのではないか、と控室の検討。

この後、二十数手進んで、聡太君が▲4三歩と垂らしたのが図2の局面。


【図2.79手目▲4三歩まで】
イメージ 2


先手聡太君、既に必勝の形勢。

この間、出口君は、疑問手を連発した様なのだ。

う〜ん、解らない。

何故、出口君は、一度も長考しなかったのか?

図2時点の消費時間は、藤井2時間7分に対して、出口は、僅か32分。

もう手遅れである。

まさか、全て研究手順、なんてことは、ないだろう。

明らかに劣勢だ。

ならば、途中、研究手順から逸れたところで長考するべきだ。

その為に時間を残してたんだろうから。

理解できない。


最後は、大差となった。

研究とは、面白いものだ。

棒暗記したって、実践では半分も役に立たない。

自分の読みを加えて、身についていなければ、応用が利かない。

それどころか、相手の研究に嵌ったときには、

無抵抗で匙(さじ)を投げることになる。

従って、自分の読みを鍛えることが、勝利への近道なのだ。

研究手順は二の次だ。

むしろ、研究と称するが自分の読みを鍛え、

新しい手筋を発見することが目的だ。


まあ、この程度のこと、出口三段は、百も承知。

だから、尚更、不思議でならない。

敢えて、憶測する。

研究手順から逸れた時点で、取り返しのつかない大差だったのかも知れない。

あるいは、大差は錯覚なのに、悲観したのかも知れない。

だが、これでは、四段に成れない。

もう少し、粘るべきだ。


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【註解】

註1.井上一門に分が悪い

イメージ 3


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【ニュース冒頭】

第49期 新人王戦トーナメント 決勝三番勝負 第2局

▲藤井聡太 七段(16歳)vs △出口若武 三段(23歳)

場所:関西将棋会館「御上段の間」

日時:平成30年10月17日(水)

開始時刻:10時

持時間:各3時間。切れると1手60秒の秒読み。

結果:105手で藤井の勝ち

決勝三番勝負は、聡太君の2連勝で決着した。

優勝した聡太君は、現在16歳2ケ月で、森内俊之九段(当時四段)が昭和62年(1987年)に17歳0カ月で

果たした新人王戦の最年少優勝記録を31年振りに更新した。

終局時刻:15時0分

消費時間:▲藤井2時間15分、△出口1時間16分

主催:しんぶん赤旗

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【プロフィール】

藤井聡太(ふじい そうた)七段(16歳)

 2002年7月19日生。16歳。愛知県瀬戸市出身。杉本昌隆七段門下。
 2016年、四段。2018年、七段。棋士番号は307。
 棋戦優勝は1回。

出口若武(でぐち わかむ) 三段(23歳)

 1995年4月28日生。23歳。兵庫県出身。井上慶太九段門下。
 2007年、6級で奨励会入り。2013年、三段。

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【参考】

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