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将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

棋士の分析

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〜 ライバルは誰? 〜 その1


『ヒカルの碁』で、私の好きな場面。(註1)

ヒカルは佐為が消えたことで、気力喪失。手合い(公式戦対局)を休んでいた。

しかし、佐為は自分の打つ碁の中に居ることを知り、佐為と会う唯一の方法は、対局することだと悟った。
 
ヒカルは、日本棋院へ向い、ライバルの塔矢アキラに「碁を続ける」ことを宣言しようとする。

その時、1階でヒカルに出会った職員の坂巻氏が、ズル休みの件を叱ろうとする。

一緒に居た桑原本因坊は、坂巻氏を制止して語った場面。


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アニメながら、桑原の爺さん、迫力有りますよねえ〜

好きだな〜(笑)



<続く>


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【註解】

註1.『ヒカルの碁』で、私の好きな場面。

 アニメ『ヒカルの碁』第70(局)話『佐為がいた』

 進藤ヒカルは佐為が消えたことで、ヤル気を失い、手合い(公式戦対局)を休んでいた。

 しかし、佐為は自分の打つ碁の中に居り、佐為と会う唯一の方法は、対局することだと悟った。

 そして、日本棋院へ行き、ライバルの塔矢アキラに「碁を続ける」ことを宣言した。

 桑原本因坊と日本棋院職員の坂巻(さかまき)氏との会話。


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【『ヒカルの碁』とは】

『ヒカルの碁』は、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした日本の少年漫画。

日本棋院所属の女流棋士・梅沢由香里が監修を務めた。

『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1999年(平成11年)2・3合併合から2003年(平成15年)33号にかけて連載された。

話数の数え方は「第○局」。




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【参考】


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【「藤井聡太四段の強さとその背景」過去の記事】



【歴代連勝記録分析の記事】


【関連記事】


15.羽生永世七冠を理解する7つのポイント(註1)

 (5)将棋ソフトと棋士の存在意義

   〜 まとめ 〜

【結論】

名人を上回る将棋ソフトの出現は

棋士の存在意義と魅力を再確認させてくれた。

それは、

棋士と云う名の天才達が、日々、切磋琢磨し、凌ぎを削って勝負する世界に在り、

そこから多くの学べる点が、生れることである。

将棋ソフト同士が何千万局対戦しようが、学ぶ点は指し手だけである。

すなわち、棋士の存在意義は、盤上ではなく、棋士自身に在る。


*----------- *----------- *

元来の”棋士の存在意義”は、
将棋は、スーパーコンピュータでも計算が及ばない神の領域に達する奥深いゲーム。(註2)

その頭脳ゲームで頂点に位置する名人は、神と崇められた。

すなわち、名人の指し手は、深謀遠慮、叡智を超越した神秘的な表現であり、それは金銭に換算できないものである。
であった、と、思う。

ならば、名人を上回る将棋ソフトの出現は、最大の意義が否定されることなのか。

畢竟、この世の中は、人間が支配している。

従って、いくらAI(人工知能)が発達しようが、所詮、人間の道具である。

そして、将棋界は、天才集団である。

その天才達が、日々、切磋琢磨し、凌ぎを削って勝負する。

天才達の努力、研鑽、勇気、苦悩・・・

そして、喜び、賞賛、嫉妬、絶望・・・

様々な感情が交錯する中、天才達は、試行錯誤した上、決断し、前進して行く。

その全てが、我々一般社会の参考となる。


梅田望夫氏が語っている。(註3)

「日本最高の知性は、将棋界の棋士の方々です。」

「将棋界でこれから起こることは、

私たちの社会の未来を考えるヒントに満ちています。」


さらに、故・米長邦雄永世棋聖の将棋界史上最高の名言がある。


重ねて言う。

”棋士の存在意義”は、棋士=人間同士の戦いにある。

従って、

今後の将棋界は、それを如何に通訳するか、伝えるか。

その技術が、重要な技術の一つとなる。


ただ、良い棋譜を後世に残すだけではない。

ただ、将棋人口を増やすのが目標ではない。


どう考え、如何に努力し、苦悩し、勇気を振り絞って立ち向かい、そして、敗れたのか。

そして、どう反省し、工夫し、再度、挑戦したのか。

その姿や思考の過程が、新しい”将棋の魅力”となる。

「良い棋譜を残す」と言う。

人間の「良い棋譜」とは、必ず、棋士の心境、経緯、背景などの解説を伴わなけば、意味が無いのである。


さて、我らが 羽生善治 永世七冠。

これらのことを、若い頃から、既に悟っていた節がある。

「悟っていた」が誉め過ぎだとしても、結果は、そうなっている。

それも、海外にも目を向けて。

その証拠が、『決断力』を始めとする数々の著書、チェスの熟達、外国語の習得である。


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【註解】

註1.羽生永世七冠

 今回より、表題を「羽生名人はなぜ強いか」から「羽生永世七冠はなぜ強いか」に変更します。

註2.スーパーコンピュータでも計算が及ばない神の領域に達する奥深いゲーム。

 将棋は、10の220乗通りの指し手の分岐があり、大型コンピュータでも、人間の初心者に全く歯が立たなかった。(昭和50年(1975年)頃)

 1980年代中頃には、パソコン用の将棋ゲームソフトが市場に出回り始めたが、アマチュアの20級程度と言われた。

註3.梅田望夫氏が語っている。

 羽生善治王座の『第56期王座就位式』での梅田望夫氏の祝辞。

 平成20年11月18日(火)、東京都千代田区『帝国ホテル』

 「グーグルに対抗できる日本最高の知性というのは、実は産業界にいるのではなくて、ここいる羽生さんなのでしょう。

 そして羽生さんだけでなく将棋界の棋士の方々の、毎日の切磋琢磨の中で行われている研究と勝負の蓄積が結果として表現しているものは、

 グーグルが挑戦していることと、本質的にまったく一緒なのです。

 将棋界でこれから起こることは、私たちの社会の未来を考えるヒントに満ちています。

 羽生さんが将棋を通して表現しようとしていることの重要なひとつは、まさにこのことだと思います。

 羽生さんはは、そういった現代社会の情報についての最先端の在り方を表現してきた。

 私たちも、そろそろそのことに気づかなければ、羽生さんに申し訳ないのではないか。そう私は強く思うのです」

  典拠:『シリコンバレーから将棋を観る』 梅田望夫著 p.211〜212


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【参照】
「はじめに」



15.羽生永世七冠を理解する7つのポイント(註1)

 (5)将棋ソフトと棋士の存在意義

   〜 将棋の魅力と棋士の存在意義 〜

「将棋を指すファン」が抱く「将棋の魅力」の第1は、
自分の成長が実感できること
と書いた。

スポーツに喩える。

来る日も来る日も、一人黙々と100mダッシュを繰返す。

最初、16秒で走っていたのが、15秒、14秒、13秒と段々と早くなると、自分の成長が実感できる。

しかし、この直向(ひたむき)な練習は、全て、試合に勝つ為である。

試合に勝つ。

それは、人間の相手に勝つことである。

それが、世界新記録であろうと、なかろうと。

物騒な話だが、AI(人工知能)を利用した戦争では、無人戦闘機、無人艦船、無人戦車、ロボット歩兵などが、戦う。

敵が、人間の兵であれば、勝敗は明らかである。

しかし、相手も同様のハードを使用して、AI同士の戦いになったら、一体、どうやって勝敗を決めるのか。

戦場が焦土化するだけ・・・

では、戦場が何処かに因って、勝敗が決するのか。

結論を書く。

畢竟、この世の中は、人間が支配している。

と、人間は、自惚れ、そう錯覚している。

デカルトの「我思う、故に我在り」の通りだ。(註2)

喜びや悲しみを感じ、それに対価を支払うのは、人間である。

従って、いくらAI(人工知能)が発達しようが、

所詮、人間の道具でしかない。


棋士の存在意義は、人間同士の戦いにある。

戦争が、人間同士・・・でなければ意味がないのと同様。

その戦いから学ぶことに意義があるのだ。


梅田望夫氏が語っている。(註3)

「日本最高の知性は、将棋界の棋士の方々。毎日の切磋琢磨の中で行われている研究と勝負の蓄積が、結果として表現しているものは、グーグルが挑戦していることと、本質的にまったく一緒なのです。」


AbemaTVの(株)サイバーエージェントの経営者、藤田晋氏も、羽生さんの著書『決断力』は経営を行う上で、大変示唆深い、と語っている。


イメージ 1
左:羽生さん  右:藤田社長



『決断力』で羽生さんが述べていることは、羽生さん一人では成し得なかった。

将棋界と好敵手が居てこそ生まれた教訓なのだ。


梅田氏は

「将棋界でこれから起こることは、

私たちの社会の未来を考えるヒントに満ちています。」

と締め括った。

正しくその通り。

従って。

一昨年に起った「カンニング疑惑」の不祥事。

あれを対岸の火事と見縊(みくび)る勿(なか)れ。

あの拡大版が、将来、必ず、一般社会に起る。

その時、お粗末な顛末だった、では済まされない。


<続く>

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【註解】

註1.羽生永世七冠

 今回より、表題を「羽生名人はなぜ強いか」から「羽生永世七冠はなぜ強いか」に変更します。


註2.我思う、故に我在り

 フランスの哲学者・デカルトの『方法序説』にある「私は考える。だから私は存在する」という意味のことばから。

 【読み】 われおもう、ゆえにわれあり

 【意味】 あらゆる存在は疑うことができるが、そう考えている自己の存在だけは疑うことができない。


註3.梅田望夫氏が語っている。

 羽生善治王座の『第56期王座就位式』での梅田望夫氏の祝辞。

 平成20年11月18日(火)、東京都千代田区『帝国ホテル』

 「グーグルに対抗できる日本最高の知性というのは、実は産業界にいるのではなくて、ここいる羽生さんなのでしょう。

 そして羽生さんだけでなく将棋界の棋士の方々の、毎日の切磋琢磨の中で行われている研究と勝負の蓄積が結果として表現しているものは、

 グーグルが挑戦していることと、本質的にまったく一緒なのです。

 将棋界でこれから起こることは、私たちの社会の未来を考えるヒントに満ちています。

 羽生さんが将棋を通して表現しようとしていることの重要なひとつは、まさにこのことだと思います。

 羽生さんはは、そういった現代社会の情報についての最先端の在り方を表現してきた。

 私たちも、そろそろそのことに気づかなければ、羽生さんに申し訳ないのではないか。そう私は強く思うのです」

  典拠:『シリコンバレーから将棋を観る』 梅田望夫著 p.211〜212


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【参照】
「はじめに」



15.羽生永世七冠を理解する7つのポイント(註1)

 (5)将棋ソフトと棋士の存在意義

   〜 将棋の魅力 〜

「観る将」が抱く「将棋の魅力」(註2)

私は、囲碁に関しては完全なる「囲碁を観るだけのファン」である。

打てないにも拘らず、特定の囲碁番組なら朝から晩まで観戦しても飽きない。(註3)

しかし、将棋の「観る将」の気持ちは、ちょっと想像がつかない。

よって、「観る将」の抱く「将棋の魅力」が、書けそうにない。

但し、少なからず、提言したいことがある。


プロ野球ファンの多くは、茶の間で観戦するだけのファンである。

このファンと「観る将」は同族だろうと思う。

将棋界にとって「観る将」が増えたことは、大いに喜ばしいことである。

同時に、今までと違った技術が必要になった、と思う。


その第一は「大盤解説を大いに研究しなければならない」ことである。

「観る将」にとって、指し手の中身は、二の次である。
観戦ファンを楽しませる話芸(技術)が最重要となる。
かと云って、お笑い芸人に成れと望んでいるのではない。

キーワードは、「比喩」「形容」「感動」である。

この件は、改めて、別の記事で書く。

鈴木大介九段、木村一基九段、藤井猛九段が良い手本だ。

最近では、高見泰地五段か。

第二に、棋士自身が、魅力的でなければならない。
女性ファンに対しては、外見が魅力の一つ。

清潔感があって身奇麗でなければならない。

所作が魅惑的、神秘的でなければならない。

所作において歴代最高の棋士は、中原誠十六世名人である。

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[ 左:中原誠 右:米長邦雄 ]


或(ある)いは。

個性的であること。


例えば、囲碁の趙治勲先生が、個性的な典型である。(註4)

蓬髪に、クシャクシャのハンカチを握りしめて対局する。

清潔感に欠けるが、大盤解説でのユーモアたっぷりの話は、人を惹く。

それでいて、解説の中身も鋭いのだ。

イメージ 2

まあ、通算タイトル獲得数が歴代最多の二十五世本因坊である。

当然だ。


以上の2点が、「観る将」が抱く「将棋の魅力」に繋がるのではないか、と思う。


<続く>

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【註解】

註1.羽生永世七冠

 今回より、表題を「羽生名人はなぜ強いか」から「羽生永世七冠はなぜ強いか」に変更します。


註2.「観る将」

 「観る将」とは「将棋を観るだけのファン」で将棋を指さない。

 将棋のルールもよく知らないにも拘らず、毎月『将棋世界』誌を購入し、タイトル戦の前夜祭に参加する。

 棋士や女流棋士の着物に興味を惹かれて雑誌を購入する妙齢の女性も居るらしい。この人達もファンである。 


註3.特定の囲碁番組

 私の云うところの特定の囲碁番組とは、趙治勲二十五世本因坊が出演している場合か、囲碁棋士vs囲碁ソフトの番組。

それなら視聴する。


註4.趙治勲(チョウチクン)

  生年月日:1956年6月20日。現61歳。

  出身地:韓国釜山広域市

  名誉名人・二十五世本因坊。日本棋院所属。血液型はB型。木谷實九段門下。

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【参照】
「はじめに」



15.羽生永世七冠を理解する7つのポイント(註1)

 (5)将棋ソフトと棋士の存在意義

   〜 将棋の魅力 〜

「将棋の魅力」について10年前に考え、手強いことに苦労した記憶がある。

改めて今回考えてみたが、驚いた。

10年前は「将棋を指す人」だけだったのだが、今は、「観る将」こと「将棋を観るファン」が出現したことだ。

そして、いつの間にか、私も「観る将」に変身してしまっていたことに二度驚いた。

よって、2つに分けて考えた。

先ず「将棋を指すファン」が抱く「将棋の魅力」


(将棋と云っても、「本将棋」と「詰将棋」「挟み将棋」「歩回り」などがある。今回は「本将棋」を対象とする。)

1.自分の成長が実感できること。
 10級から9級、8級・・・そして、初段、と、自分の成長が実感できること。

 まあ、これは、将棋だけに限らないが、なんと云っても、一番の魅力である。
2.勝ったときの爽快感。
 「勝つ」と云うことは、スポーツであれ、何であれ、嬉しい。

 この気分の良さを味わいたいから、空腹すら忘れて没頭してしまう。

 従って、子供に興味を抱かせたいなら、負けてあげることが大切。
3.難しい局面を打開したときの爽快感。
 難しい局面を打開したとき、数学の問題やパズルを解いたのと同じ様な爽快感がある。
4.終盤のハラハラドキドキする興奮。
 将棋は逆転のゲームで、終盤の僅か1手で逆転する。(註2)

 薄氷を踏む思いで指すゾクゾク感が、堪らない。

 これは、麻雀のぶつかり合いのときの心境に似ている。
5.格闘技に似た喜びと悔しさ。
 将棋は、格闘技に似ていると謂われる。

 負けたときの悔しさは、他のゲームと比肩し難い。

 その分、勝ったときの喜びは一入(ひとしお)である。

 従って、仲良くしたい女性と将棋で遊ぶのは得策ではない。

 喧嘩になる。

 囲碁なら、仲良く遊べる。ハハハ


<続く>

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【註解】

註1.羽生永世七冠

 今回より、表題を「羽生名人はなぜ強いか」から「羽生永世七冠はなぜ強いか」に変更します。


註2.将棋は逆転のゲーム

 将棋の特殊性は、取った駒の再利用にある。

 これに因って、終盤一挙に複雑化し、逆転が起こり易くなっている。

 囲碁は、プロでも終局直後、どちらが勝っているか判らず、地を数えて、初めて勝敗が判明する場合が偶(たま)にある。

 勝敗の差を1目差、2目差、5目差などと言う。

 半目差だったら、「惜しいなあ」「紙一重だったなあ」「接戦だったなあ」と言う。

 すなわち、負けた側の悔しさが半減する。

 ところが、将棋の場合、歩一枚足りなくても、負けは負け。

  歩一枚は、囲碁の1目差とは全く違う。天地の差がある。

 従って、「紙一重」なんて言葉はお世辞にしかならず、勝てば嬉しいが、負かされると、

 自分の能力を全面否定されたみたいなショックを受ける。


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【参照】
「はじめに」




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