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であろう。 ところが、この3つの視点で、聡太四段の強さを探ってみたが、どれも当て嵌まらなかった。 この教訓は、アマチュア用に違いない。 プロ四段以上には通用しない。 考えてみれば当然である。 「強い人に教わりなさい」なんてナンセンスである。 名人・竜王を目指す者が、一体誰に教わるのか? えっ?!コンピューター? これは現時点では、有得ないと思います。 将棋ソフトと指し続けても強くなりません。 少なくともアマチュアは弊害の方が大きい。 次の詰将棋を解く訓練。 詰将棋と指し将棋とは違う。 詰将棋を解く訓練は、スポーツ選手の腕立て伏せやランニングに等しい。 「沢山指しなさい」と云っても、同程度の者と何百局指しても、棋力向上なんて有り得ない。 それは、アマ初段同士も、プロA級同士も同じ理屈である。 ここからは、私の強引な推測である。 『コツ』とは、大層な努力から生れるものでもなく、軽薄な感じのする言葉である。 小手先の技術のようなニュアンスである。 しかし、人生も仕事も、紙一重の差を圧倒的に有利に導いているのは、この『コツ』ではないか。 その『コツ』を掴んでいる人に三跪九叩しても、簡単には教えてくれない。 やっとの思いで聞き出した内容は、宮本武蔵の『五輪の書』並みの秘伝かと思いきや 「 な〜んだ、そんなことか 」と、つい馬鹿にしてしまいそうになる事柄なのだ。 皆が知っていて、軽んじていることなのである。 常識中の常識。 毎日見聞きしていることなのである。 直ぐにでも真似して実践出来ることなのである。 ところが、『コツ』を掴んでいる人は、観る角度が、やや違うのである。 そして、ほんの少しの工夫を加えているだけなのである。 例えば、同じ食材、同じ調味料、同じ台所で作ったカレーなのに、あの人のは、格段に美味しい! これが『コツ』である。 *----------*----------* 【語源】 『コツ』とは物事をするための大切なポイント、要領、勘所のこと。 語源は漢語の「骨(コツ)」 骨(ほね)は体の中心にあり、体を支える役目を果たしていることから、人間の本質や素質などを意味する。 そこから、要領や勘所をも意味するようになり、物事の本質を見抜き、自分のものにすることを「コツを掴む」と言う様になった。 *----------*----------* 【藤井聡太四段 炎の七番勝負〜New Generation Story〜】 師匠の杉本昌隆七段(48歳)は、七番勝負では羽生善治三冠(46歳)などトップ棋士がずらりと並ぶが 「全部負けてしまうかもしれないが、逆に全部勝ってもそんなに驚かない」とコメントした。 弟子に取った時から「びっくりするくらいの才能を持っていた」と認める逸材だけに、デビュー以来の好調ぶりも想定内だ。 「最年少四段の記録を打ち立てたわけですから、次は最年少のタイトルを期待しています」と語る。 【七番勝負の対戦相手と勝敗】 結果:藤井聡太 四段(14歳)の6勝1敗 第1局 vs △増田康宏 四段(19歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第2局 vs △永瀬拓矢 六段(24歳) 114手で後手永瀬の勝ち。 第3局 vs △斎藤慎太郎 六段(22歳) 91手で先手藤井の勝ち。 第4局 vs △中村太地 六段(28歳) 117手で先手藤井の勝ち。 第5局 vs ▲深浦康市 九段(45歳) 122手で後手藤井の勝ち。 第6局 vs △佐藤康光 九段(47歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第7局 vs △羽生善治 三冠(46歳) 111手で先手藤井の勝ち。 *----------*----------* 【「藤井聡太四段の強さとその背景」過去の記事】 【歴代連勝記録分析の記事】 |
棋士の分析
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であろう。 よって、この3つの視点で、聡太四段の強さを探ってみる。 今回は、「3.沢山指しなさい 」を考えてみる。 これが私の最も興味を惹く点で、2回に分けて書く。 二十数年前、羽生世代が台頭とした背景には、練習量があった。 「研究会」と称していたので、当時の先輩達は、研究手順で勝つ目的の集まり、 とばかり勘違いしていたのだが、 実は、練習対局が目的だった。 要するに「 沢山指しなさい 」を実践していただけのことなのだ。 これに因って、先輩との差を埋めた。 勿論、練習量だけではなく、羽生世代は、優秀な子供の中でも従来以上に、優秀な子供達だったことも背景にあるだろう。 現在では、糸谷哲郎八段を筆頭として広瀬章人八段、中村太地六段など超優秀な頭脳の持主が将棋界に入って来ている。 しかし、聡太君は、高々14歳。中学2年生である。 沢山指すと言っても、時間的、肉体的に限界がある。 従って、他の三段より対局数が多いとは思えない。 では、先輩棋士との研究会で勉強していたのか? 以前も書いたが、彼は関西奨励会所属だが、愛知県在住の中学生なのだ。 従って、関西の若手棋士と頻繁に研究できる環境だった訳ではない。 大体から、対局数の多さや経験が棋力を向上させるのであれば、 77歳で現役最多対局数を誇る(2500局)加藤一二三九段が最も強い棋士であるはずだ。 まあ、加藤先生を引き合いに出すのは無理があるにしても、40歳半ばの羽生世代はどうか。 羽生世代と聡太四段は、30年もの歳の差がある。 即ち、30年分の局数の差があるのだ。 1日1局と見積もっても、約10000局に上る。 公式戦だけに絞っても、年間40局として1200局もの経験の差が生じている。 これは埋めようが無い。 「 沢山指す 」ことが、強くなる秘訣だと定義するなら、 聡太四段は、どんなに足掻いても、羽生世代に勝てない、と、結論される。 ところが、「炎の七番勝負」で、現役A級3人に対して堂々たる勝利を収めた。 【結論】 では、一局一局の内容か? 即ち、「量」より「質」か? 次回は、その点を探ってみる。 *----------*----------* 【補足】 「3.沢山指しなさい 」は、序盤から終盤まで、様々な局面を沢山経験し、自力で考え、対応力を身につけることが目的だ。 しかし、これは「1.強い人に教わりなさい 」で説明した様に、一局を振り返って、どこが悪かったのか、良かったのか、 指摘して貰う人が居なければ、肥しにならない。 いくら沢山指しても、大幅に強くならない。 自分一人の研究では、独善的な判断で限界がある。 よって、研究会が、必然的に発生したのだ。 *----------*----------* 【藤井聡太四段 炎の七番勝負〜New Generation Story〜】 師匠の杉本昌隆七段(48歳)は、七番勝負では羽生善治三冠(46歳)などトップ棋士がずらりと並ぶが 「全部負けてしまうかもしれないが、逆に全部勝ってもそんなに驚かない」とコメントした。 弟子に取った時から「びっくりするくらいの才能を持っていた」と認める逸材だけに、デビュー以来の好調ぶりも想定内だ。 「最年少四段の記録を打ち立てたわけですから、次は最年少のタイトルを期待しています」と語る。 【七番勝負の対戦相手と勝敗】 結果:藤井聡太 四段(14歳)の6勝1敗 第1局 vs △増田康宏 四段(19歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第2局 vs △永瀬拓矢 六段(24歳) 114手で後手永瀬の勝ち。 第3局 vs △斎藤慎太郎 六段(22歳)91手で先手藤井の勝ち。 第4局 vs △中村太地 六段(28歳) 117手で先手藤井の勝ち。 第5局 vs ▲深浦康市 九段(45歳) 122手で後手藤井の勝ち。 第6局 vs △佐藤康光 九段(47歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第7局 vs △羽生善治 三冠(46歳) 111手で先手藤井の勝ち。
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であろう。 よって、この3つの視点で、聡太四段の強さを探ってみる。 今回は、「2.毎日、詰将棋を解きなさい 」を考える。 これに関しては、100点満点であろう。 彼は、12歳から3年連続、詰将棋解答選手権で優勝したのだから、申し分ない。(注1) 詰将棋に措いては、プロ棋士全員の頂点に立っていると云って過言ではない。 だが、「 詰将棋の解答能力=指し将棋の強さ 」ではない。 過去に詰将棋の得意な新人棋士は、数多(あまた)居た。 最右翼は、『高速の寄せ』の谷川浩司九段であろう。 しかし、新四段当時は、終盤で逆転勝ちする将棋、すなわち「荒削り」であった。 まあ、人間を引き合いに出すまでも無い。 将棋ソフトは、二十年前から詰将棋に措いては人間を凌駕していた。 しかし、指し将棋においては、アマ初段の棋力すら無かった。 ところが「藤井四段は序盤中盤もしっかりしている」と、解説者は驚きを隠さず口を揃え、 対戦した羽生三冠も、第一声がそうであった。 師匠の杉本八段によると、「ここ半年で序盤中盤が強くなった」と語っている。 【結論】 詰将棋の解答能力が、彼の強さの支え、背景、自信であることは事実だろうが、 イコール指し将棋の強さの根幹ではない。 *-----------*-----------* 【注解】 注1.詰将棋解答選手権 チャンピオン戦の結果 第1回(2004年2月22日) 1位:宮田敦史四段 2位:東野徹男アマ 3位:上野裕和四段 第2回(2005年3月6日) 1位:宮田敦史五段 2位:柳田明アマ 3位:神谷崇アマ 第3回(2006年3月21日) 1位:宮田敦史五段 2位:篠田正人アマ 3位:上野裕和四段 第4回(2007年5月5日) 1位:北浜健介七段 2位:谷川浩司九段 3位:広瀬章人五段 第5回(2008年5月5日) 1位:宮田敦史五段 2位:黒川智記奨励会4級 3位:北浜健介七段 第6回(2009年3月29日) 1位:宮田敦史五段 2位:広瀬章人五段 3位:斎藤慎太郎奨励会三段 第7回(2010年3月22日) 1位:船江恒平奨励会三段 2位:井上徹也アマ 3位:広瀬章人五段 第8回(2011年3月27日)東京:1位:井上徹也アマ 2位:中村太地五段 3位:広瀬章人王位 大阪:1位:斎藤慎太郎奨励会三段 2位:船江恒平四段 3位:長谷治彦アマ 第9回(2012年3月25日) 1位:斎藤慎太郎奨励会三段 2位:黒川智記奨励会初段 3位:竹中健一アマ 第10回(2013年3月31日) 1位:宮田敦史六段 2位:山田康平アマ 3位:折田翔吾奨励会三段、井上徹也アマ 第11回(2014年3月30日) 1位:若島正アマ 2位:竹中健一アマ 3位:宮田敦史六段 第12回(2015年3月29日) 1位:藤井聡太奨励会二段(12歳) 2位:山田康平アマ 3位:宮田敦史六段 第13回(2016年3月27日) 1位:藤井聡太奨励会三段(13歳) 2位:黒川智記奨励会三段 3位:若島正アマ 第14回(2017年3月26日) 1位:藤井聡太四段(14歳) 2位:池永天志奨励会三段 3位:宮田敦史六段 (段位・肩書は大会当時のもの) *----------*----------* 【藤井聡太四段 炎の七番勝負〜New Generation Story〜】 師匠の杉本昌隆七段(48歳)は、七番勝負では羽生善治三冠(46歳)などトップ棋士がずらりと並ぶが 「全部負けてしまうかもしれないが、逆に全部勝ってもそんなに驚かない」とコメントした。 弟子に取った時から「びっくりするくらいの才能を持っていた」と認める逸材だけに、デビュー以来の好調ぶりも想定内だ。 「最年少四段の記録を打ち立てたわけですから、次は最年少のタイトルを期待しています」と語る。 【七番勝負の対戦相手と勝敗】 結果:藤井聡太 四段(14歳)の6勝1敗 第1局 vs △増田康宏 四段(19歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第2局 vs △永瀬拓矢 六段(24歳) 114手で後手永瀬の勝ち。 第3局 vs △斎藤慎太郎 六段(22歳)91手で先手藤井の勝ち。 第4局 vs △中村太地 六段(28歳) 117手で先手藤井の勝ち。 第5局 vs ▲深浦康市 九段(45歳) 122手で後手藤井の勝ち。 第6局 vs △佐藤康光 九段(47歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第7局 vs △羽生善治 三冠(46歳) 111手で先手藤井の勝ち。 *----------*----------* 【「藤井聡太四段の強さとその背景」過去の記事】 【歴代連勝記録分析の記事】 |
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藤井聡太四段の強さは、並みの新四段どころではない。 A級並み、否、名人竜王と戦っても、軽く勝ち越すのではないか、と期待させる逸材だ。 それは、表面上の勝敗だけではなく、内容が図抜けているのが理由だ。 感想戦を観て同じ印象を抱いたのは、私だけではないだろう。 恐らく、先輩棋士は全員、衝撃を受けたに違いない。 低段者を相手に「 終盤で逆転勝ちする荒削りな小僧 」が連勝しているだけ、と、 先輩棋士は高を括っていた。 ところが、全く違う。 序盤・中盤に隙がないどころか、上手い。 そんな、馬鹿な!? 有り得ない! 突然、14歳の、異次元の、七冠棋士が出現した印象なのだ。 「 青天の霹靂 」とは、正に是だ。 先輩棋士、全員、雷に打たれて棒立ちなのである。 *----------* この藤井聡太君が、何故こんなに迄強いのか? 烏滸がましい、と承知だが、その強さの背景を分析してみる。(読み:おこがましい) であろう。 よって、この3つの視点で、聡太四段の強さを探ってみよう。 今回は、「1.強い人に教わりなさい 」を考えてみる。 師匠の杉本七段は、聡太少年と随分指したらしいが、特別恵まれた環境だったとは思えない。 羽生三冠や、渡辺竜王が師匠ではないのだ。 杉本七段の談話「自分は聡太四段と指すと、とても楽しいのだが、あまり局数を重ねると悪影響を及ぼすのではないか、と思い控えた」と吐露していた。 では、聡太四段は先輩棋士との研究会で勉強していたのか? 答えは、否。 彼は関西奨励会所属だったとは云え、愛知県在住の中学生なのだ。 従って、関西の若手棋士と頻繁に研究できる環境だった訳ではない。 *----------*----------* 【補足】 「1.強い人に教わりなさい 」の一番良い方法は、プロ棋士にマンツーマンで指導してもらうことだ。 大事なことは、局後、どこが悪かったのか、良かったのか、指摘して貰うことで、これが重要なのだ。 *----------*----------* 【藤井聡太四段 炎の七番勝負〜New Generation Story〜】 師匠の杉本昌隆七段(48歳)は、七番勝負では羽生善治三冠(46歳)などトップ棋士がずらりと並ぶが 「全部負けてしまうかもしれないが、逆に全部勝ってもそんなに驚かない」とコメントした。 弟子に取った時から「びっくりするくらいの才能を持っていた」と認める逸材だけに、デビュー以来の好調ぶりも想定内だ。 「最年少四段の記録を打ち立てたわけですから、次は最年少のタイトルを期待しています」と語る。 【七番勝負の対戦相手と勝敗】 結果:藤井聡太 四段(14歳)の6勝1敗 第1局 vs △増田康宏 四段(19歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第2局 vs △永瀬拓矢 六段(24歳) 114手で後手永瀬の勝ち。 第3局 vs △斎藤慎太郎 六段(22歳)91手で先手藤井の勝ち。 第4局 vs △中村太地 六段(28歳) 117手で先手藤井の勝ち。 第5局 vs ▲深浦康市 九段(45歳) 122手で後手藤井の勝ち。 第6局 vs △佐藤康光 九段(47歳) 95手で先手藤井の勝ち。 第7局 vs △羽生善治 三冠(46歳) 111手で先手藤井の勝ち。 *----------*----------* 【歴代連勝記録分析の記事】 |





