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昔の女友達の写真があったので、掲載する。 モデルをしており、撮影が終った後にプライベート用に撮って貰った写真とのこと。 もう、四十年も昔の写真だ。 だから、当然、彼女は、今。 おばあちゃんである。(笑) 彼女には、歴とした「 彼 」が居た。 だから、私とは、友達だった。 まあ、正直に告白すると、私は彼女に一目惚れしていた。 いや、一目惚れしていたのだと思う。 なぜ、断定できないかと言うと、それに気付いたのが、随分遅かったからだ。 私のような田舎モンからすると、高嶺の花だったので、無意識のうちに諦めていたのだ。 彼女は、鼻っ柱が強く、年上の私にもタメ口だった。 二人で話すときも、終始気圧されていた。 ただ、「 彼 」が出来る前に、小さな事件が起こった。 私は、随分後になって、 ああ、もしかして、あれは事件だったのか と悟ったのだが・・・ 阪急沿線に、私が、しばしば、立ち寄る友達のブティックが在った。 ある日の夕方、そのブティックで、偶然、彼女と出会い、帰りに、近くの喫茶店に入った。 確か、「 キリマンジャロ 」というコーヒー専門店じゃあなかったろうか。 奥の小さなテーブル席に向い合せで座る。 彼女は、足を組み、細長い二本の指にタバコを挟んで、いつものように、気取って吸った。 世間話を少しした後、彼女はポーチから板チョコを取り出して、テーブルに置き、私のほうへ滑らせた。 そして、 「 あげる 」 と、一言だけ。 特に美味しそうなチョコレートでは無さそうだ。 パチンコの景品で沢山取ったから、皆に配っているのだろう、と直感した。 それに、チョコレートを食べたい気分ではない。 だから、私は、面倒臭そうな表情( 今でも憶えているほど )を浮かべて 「 要らん 」 と、彼女へ突き返した。 簡単に「 あっ、そう 」と仕舞うだろうと予想していたのに、気の強い彼女は、引き下がらない。 たとえ相手が男でも、自分の主張は通す、と言わんばかりの口調で、 「 ええやん。取っときいや 」 と、再度、板チョコを押してきた。 気の弱い私は、渋々受け取った。 くれる理由を彼女に聞きもせず。 今から考えると、くれる理由自体よりも、なぜ私は彼女に訊ねなかったのか、その方が不思議だ。 ところが、何日か経って、ふと、気付いた。 あの日は、バレンタインデーだったのではないか、と。 しかし、まさか、彼女がバレンタインチョコをくれるはずが無い。 大体から、あの日に出会ったのも、偶然だし、・・・友達皆に配った一枚に違いない。 ( この当時、未だ「 義理チョコ 」の言葉は無かった。 ) そう一人で考え、納得していた。 何一つ、疑問に思わず、次に出会ったとき、憶えてすらいなかった。 と、まあ、私の勘違いかも知れない自慢話である。 【追記】 もう、四十年も昔の写真だから、本人以外誰も判らないだろう。 彼女は、さんさんタウン(阪急塚口駅前)1番館1階の「ジュン&ロペ(Jun & Rope)」の店員だった。
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想い出
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もう30年も昔、私は兵庫県伊丹市に住んでいて、当時、西中学校付近に在った『 ビッグボーイ 伊丹店 』 ( だったと思う ) というレストランでウェイターのアルバイトをしていた。 私はそこで6ケ月程務めていたのだが、その時に一緒に働いていたウェイトレスの女の子の一人が 最近想い出されて仕方が無い。 ショートカットヘアで、身長160cmを少し超えるスタイルの良い、鈴木杏樹に似た子だった。 確か短大生だと聞いたような気がする。 一度だけ、ロッカーで30分ほど喋ったことがある。 しかし、名前も、住所も、大学の名前も、全く記憶に無いのだ。 その日、仕事が終ってロッカー室に入ると、彼女が丁度出勤前で居た。 彼女は授業が終わってからアルバイトに来ていたのだ。 小さなテーブルを挟んで椅子に腰掛けて喋った。 あとで考えると不思議なことだった。 私は仕事が終わって帰るだけだから、時間はあったのだが、 彼女の出勤時間は、いったい何時だったのだろうか、と。 それから私が惜しまれながらレストランを辞め(本当に・・笑)てから、 一二ヶ月後、偶然、阪急塚口駅構内で彼女と遭遇した。 私は、気付かず通り過ぎようとしたのが、彼女の方から声をかけ、呼び止めてくれたのだ。 神戸線の下りホーム。夕方のラッシュで混雑していた中で、である。 私は大して急いでいなかったにも拘わらず、二言三言喋って別れたのだ。 きっと彼女も急いでいなかった、と、思う。 それが最後だった。 今頃、どうしているのだろうか。 今更、会いたいとか、そんな下心は全く無い。 会うなら、30年前でなければ、ダメだ。 今、彼女はどんな男性と結婚し、幸せに暮らしているのだろうか、と気にかかるのだ。 最近、幼なじみ、同級生、担任の先生、若い時に出会った人、それから、ポ〜ンと飛んで、 『 同時代の人 』 が、気にかかるようになった。 『 松田聖子 』 もその一人で、『 同時代の人 』 を感じるに最も顕著だ。
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