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将棋界独特の専門用語や、慣習がある。 「 打つ 」は囲碁の場合に用い、「 囲碁を指す 」とは言わない。 インタビュアーが無神経に「将棋を打つ」と使った塗炭に、長年の将棋ファンは興味を失う。 しかし、実際、盤上にパチンと音を立ててるじゃあないか、と指摘されたら返す言葉がない。 それに、持駒を盤上に打つとき「打つ」と表現するのでは? と問われても返答に困る。 では、何故、長年の将棋ファンは拘るのか? それは、囲碁に対する嫉妬なのであります。 どうも、昔から、囲碁の方が高尚で、将棋は縁台将棋に代表される様に庶民的だからでしょうか。ハハハ お赦しあれ。 〔縁台将棋の風景〕 次に「 羽生 」は「 はぶ 」と読む。 お間違いない様、お願い申し上げます。
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将棋用語
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『 将棋界の一番長い日 』とは、名人挑戦者とA級から陥落する運命の2名が決まる最終戦のこと。 毎期、最終第9回戦は、A級10名による全5局が一斉に行われ、陥落に絡む棋士が、 瀬戸際の血の滲むような戦いを繰り広げる。 この日は、東西の将棋会館に多くの棋士と関係者、マスコミが集り、タイトル戦並の賑わいを見せる。 陥落と言う悲壮な戦いでありながら、見守る棋士達は、皆、尊敬の念を抱いており、 自分もあの席に座り、注目されたいと願う。 挑戦も陥落も最終戦を待たずに確定してしまうこともあるが、大概は最終戦に決まる。 よって、全5局が終了するまで目が離せない。 語源は、大宅壮一著『日本のいちばん長い日』(文藝春秋社 初版昭和40年)である。 東宝創立35周年記念作品として昭和42年(1967年)に映画化にもなった。 タイトルの「日本のいちばん長い日」とは、昭和天皇や閣僚たちが御前会議において降伏を決定した 昭和20年(1945年)8月14日の正午から、国民に対してラジオ(日本放送協会)の玉音放送を通じて ポツダム宣言の受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を指している。 *----------* 【直近の例】 第74期は、名人挑戦が佐藤天彦八段(7勝1敗)と行方尚史八段(6勝2敗)の対局で、 佐藤が勝てば挑戦確定。逆に行方が勝てばプレーオフ再決戦に持ち込める。 と、理想的な直接対決となった。 一方、陥落の方は、久保利明九段、森内俊之九段、広瀬章人八段、郷田真隆王将の中から2名が 勝敗の結果で決まる、と云う状況で最終9回戦を迎えた。 結果は、佐藤天彦が勝ち名人挑戦者。 陥落は、久保と郷田に決った。
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日本将棋連盟では「 棋士 」が元来の資格であり、四段から給料(報酬)が貰えるプロ。 従って、棋士=プロであり、「 プロ棋士 」と呼ぶのは正式には無く、通称である。 三段までは「 奨励会員 」と呼ばれ、三段リーグの成績上位者2名が晴れて棋士(四段)となれる。 奨励会員は、アマチュア(以下アマ)でもなくプロでもない。 アマの棋戦に参加できない規程があるからだ。 奨励会員になるには、受験に合格しなければならないが、小学生(12歳まで)でアマ四段程度の実力と 棋士の推薦がなければ受験できない。 ここには男女の区別はなく、女性の棋士誕生の可能性はあった。 里見香奈が挑戦するまで、過去、女性では奨励会1級が最高だった。 「 女流棋士 」の制度は、女性だけに適用されるもので、「 棋士 」の制度から分離されたものである。 よって、日本将棋連盟には「 棋士 」(通称「 プロ棋士 」)と、女性だけに認められた 「 女流棋士 」(通称「 女流プロ 」)が存在する。 段位は、棋士の場合、四段から始まり九段まで。 奨励会員は、6級から三段まで。 女流棋士の場合、3級から始まり六段まで。 アマでは、10級から七段までのようだ。 従って、四段と云っても、プロ棋士四段、女流プロ四段、アマ四段の3つが存在し、実力が異なる。 女流プロ四段は、大体奨励会1級程度。 アマ四段は、奨励会6級から3級程度だろうか。 常連のアマタイトル保持者(五六段)になると、奨励会初段程度だろうか。 アマのトップクラスがプロ棋士(四段クラス)と対戦すると、統計上、勝率3割である。 今では、プロ棋士がアマに負けても話題にならないが、30年前では大事件であった。 A級棋士がコンピュータ将棋ソフトに敗れたことに匹敵するほどだった。
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『ブルドーザー方式』とは。松原仁教授の「ゲーム情報学と歴史」の話から要約。 チェスのソフト開発者は、当初、チェスの強い人のところへ行って、どんな思考方法で 指し手を選んでいるのかインタビューし、それをプログラムに書き込んでいた。 しかし、この方式だと、チェスのプログラムが思い付く手は、悪い手ばかりで、良い手を捨てていた。 とっても弱かった。 1960年代後半、開闢から20年位経って、漸く(囲碁将棋で言うところの)アマ初段くらいになった。 1970年代の途中に、人間の真似をするんじゃあなくて、コンピューターらしく全部の手を読もうよ。 全部の手とは、ルール上、可能な指し手を全て洗い出して評価するという方式。 ハードウェアが進歩してメモリーもふんだんに使えるようになったのも、それを可能にした。 この方式に転換すると、コンピューターチェスが急に強くなった。 この方式をディープブルーの作者の比喩によると。 砂浜をカップルが散歩していて、彼女が大事な指輪を落としたことに気付いた。 人間は、指輪を探すのに、自分たちが歩いてきた足跡を辿って、その周辺を探す。 しかし、コンピューターは、ありったけのブルトーザーをチャーターして、砂浜の砂を全部 掬い取って、篩にかけ、指輪と同じ形状のものを探す。 これを『ブルドーザー方式』、または『身も蓋もない方式』と呼ぶ。 注:これは、「 将棋用語 」と言うより、「 コンピューター将棋用語 」と言った方が正しい。 *----------*----------* 【原典】 「将棋ニュースプラス」で配信されていた番組 「羽生善治特別対談・将棋を科学する。羽生善治×松原仁」 第6回 2007年05月xx日「ゲーム情報学と歴史」 「将棋ニュースプラス」は、BIGLOBEストリームがインターネットで無料配信していた将棋番組。
2006年5月19日から動画配信が開始され、毎週金曜日に映像が追加されていた。 2010年10月8日号をもって定期更新を終了した。 |

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