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将棋界も昨日で平成24年度(2012年度)が終了した。 今日、待ちかねたかのように『第40回将棋大賞』が発表された。 これに異論は無い。 私の採点でも、渡辺だ。 私は、棋士の「 実力と活躍度 」ランキング表を名人戦が終了した段階で作るのだが、 名人戦は6月頃にならないと結果が出ないので、今日は、仮で平成24年度版を作成してみる。 結果は、 1位 21点 渡辺竜王・王将・棋王 2位 19点 羽生王位・棋聖・王座 3位 7点 久保九段 3位 7点 森内名人 3位 7点 郷田九段 2ポイント差で渡辺が羽生を抑え、今期の最優秀だ。 ご存知の通り、渡辺の今期後半の活躍が凄まじく、羽生との5ポント差を逆転した。 勿論、名人戦の結果如何では、羽生が再逆転する。 まあ、それにしても、羽生と渡辺が断トツである。 二人で七大タイトルのうち6つを占め、リーグまたはベスト8に全て入っているのも、この二人だけである。 この二人に、二十代の若手が絡んでくれば面白いのだが、・・・ 囲碁の井山裕太六冠(23歳)のようなニューヒーローの出現が待ち遠しい。 【表の説明】 過去6年間のタイトル獲得及びリーグ入りなど、安定した成績をどれだけ残しているか を数値化した。 表示したのは、第23期、第24期の2期分だけ。合計は今期を含め6期分だ。 タイトル保持:名人・竜王=5、王将・王位=4、棋聖・王座・棋王=3 (奪取したらタイトル点数、失冠したら=2) 挑戦者=2(但し、奪取したらタイトル点数) A級、竜王1組まはた挑戦者リーグ入り、決勝トーナメントベスト8位以内=1 他一般棋戦(銀河・JT杯・朝日・NHK杯) 優勝=2、準優勝=1 平成24年度は、平成24年4月1日から平成25年3月31日までのタイトル戦終了後の獲得、挑戦、失冠者である。 但し、名人位は年度を越えるがタイトル戦終了後の結果を反映した。 もし、七大タイトル全制覇し、一般4棋戦に優勝。完全制覇した場合、得点は35点である。 A級に所属せず、且つ日本シリーズに出場していない場合は、28点が最高得点である。 ちなみに、羽生が七完制覇した1995年度は、一般3棋戦だったので、33点満点中、31点だった。 これが、史上最高得点だ。 【平成24年度のタイトル戦一般棋戦結果】 第83期 棋聖戦 五番勝負(主催・産経新聞社) 羽生善治棋聖(王位 41歳) 挑戦者 中村太地六段(24歳) 3勝0敗 羽生防衛 第53期 王位戦 七番勝負(主催・新聞三社連合) 羽生善治王位(棋聖 41歳) 挑戦者 藤井猛九段(41歳) 4勝1敗 羽生防衛 第60期 王座戦 五番勝負(主催・日本経済新聞社) 渡辺明王座(竜王 28歳) 挑戦者 羽生善治王位・棋聖(41歳) 1勝3敗 羽生奪還 第25期 竜王戦 七番勝負(主催・読売新聞社) 渡辺明竜王(28歳) 挑戦者 丸山忠久九段(41歳) 4勝1敗 渡辺防衛 第62期 王将戦 七番勝負(主催・スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社) 佐藤康光王将(42歳) 挑戦者 渡辺明竜王(28歳) 1勝4敗 渡辺奪取 第38期 棋王戦 五番勝負(主催・共同新聞社) 郷田真隆棋王(41歳) 挑戦者 渡辺明竜王(28歳) 1勝3敗 渡辺奪取 第20回 銀河戦(主催・株式会社囲碁将棋チャンネル) 優勝 羽生善治王位・棋聖(通算7回目) 準優勝 阿久津主税七段 第33回 日本シリーズ(協賛・日本たばこ産業) 優勝 久保利明九段(初) 準優勝 羽生善治三冠 第6回 朝日オープン戦(主催・朝日新聞) 優勝 渡辺明竜王(初) 準優勝 菅井竜也五段 第62回 NHK杯(主催・日本放送協会) 優勝 渡辺明竜王(初) 準優勝 羽生善治三冠 第71期 名人戦 七番勝負(主催・毎日新聞、朝日新聞) 森内俊之名人(41歳) 挑戦者 羽生善治三冠(41歳) 4月9日から開始
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将棋界の統計
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棋士の成績が年齢と共に下降することは、前回、書いた。 全棋士の平均は、20歳で勝率7割から始まり、40歳で5割、70歳で2割のトレンド線を辿る。 というものだった。 しかし、この中には、羽生三冠の様にタイトルを毎年獲得する棋士も居れば、一生タイトルと縁の無い人もいる。 そこで次の様に3種類に色分けして、再度、「 勝率と年齢 」の関係グラフを描いてみた。 1.タイトル獲得経験棋士 2.順位戦A級経験棋士(タイトル獲得経験なし) 3.順位戦B級以下の棋士(タイトル獲得経験なし) 今回は、現在35歳〜66歳の棋士を対象とし、1990年〜2011年度の年度別勝率を基に作成した。 タイトル棋士は、18歳で勝率7割から始まり、40歳で5割5分、60歳で4割のトレンド線を辿る。【タイトル棋士の「勝率と年齢」の関係分布図】 A級棋士は、20歳で勝率7割から始まり、40歳で5割、60歳で3割のトレンド線を辿る。【A級棋士の「勝率と年齢」の関係分布図】 B級以下の棋士は、22歳で勝率6割5分から始まり、40歳で4割、60歳で2割のトレンド線を辿る。【B級以下棋士の「勝率と年齢」の関係分布図】 グラフは、上へ行くほど、勝率が高く、成績が良い。 右へ行くほど、年齢が高い。 真ん中に、斜め右下がりで、赤く太い線を引いている。 これが、「勝率と年齢」の関係を示すトレンド線である。 タイトル獲得経験棋士は、平均18歳で四段デビューする。 谷川九段、羽生三冠、渡辺竜王は15歳で四段だ。 藤井猛九段が、21歳で四段になり、後にタイトルを獲得したのは、異例と言ってよい。 A級棋士以上を目指すなら、20歳までに四段になる実力をつけなけらばならないようだ。 ちなみに、現在B級以下且つ19歳以下で四段になったのは、北浜健介七段、田村康介六段の2人だ。(注) *----------*----------* 【分布図の説明 補足】 現在、2012年12月31日時点での満年齢35歳〜66歳の棋士を対象とした。 1990年〜2011年度の22年間の棋士別年度別の勝率を1つのサンプルとした。 よって、現在35歳の人は、1990年度13歳だから、まだサンプルとしては存在しない。 現在66歳の人は、1990年度44歳のときの勝率が1つのサンプルとなる。 タイトル獲得経験棋士 21名 棋士別年度別サンプル数 433件 順位戦A級経験棋士 16名 棋士別年度別サンプル数 320件 順位戦B級以下棋士 102名 棋士別年度別サンプル数1846件 対象棋士数 139名 全棋士別年度別サンプル数 2599件 *----------*----------*
【注解】B級以下且つ19歳以下で四段になった棋士 北浜、田村の2人以外にも居るが、現在、満年齢35歳〜66歳で、なお且つ1990年以降の 勝敗データから探ったので、2人だけになってしまった。 1989年以前のデータがあれば、もっと増えると思う。 *----------*----------* 【参照】 「勝率と年齢」の関係。2008年〜2012年度。 |
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将棋は頭脳スポーツである。肉体的スポーツと違い、年齢を重ねても、成績には影響しないのだろうか。 経験の蓄積が、記憶力を始めとする肉体の衰えを上回り、良い成績を維持できるのだろうか。 棋士の「勝率と年齢」の関係を2008年〜2012年度の約4年半の勝敗から調べてみた。 【 結論 】 棋士は、年齢と共に、成績が下降する。 その下がり方は、20歳で勝率7割から始まり、40歳で5割、70歳で2割のトレンド線を辿る。 従って、経験の蓄積では、記憶力を始めとする肉体の衰えをカバーできない。 【棋士の「勝率と年齢」の関係分布図】 グラフは、上へ行くほど、勝率が高く、成績が良い。 右へ行くほど、年齢が高い。 真ん中に、斜め右下がりで、赤く太い線を引いている。 これが、「勝率と年齢」の関係を示すトレンド線である。 20歳の四段デビュー当時は、怖いもの知らずの勢いで、勝率7割が当り前だ。 しかし、年齢と共にクラスが上がれば、上位棋士と対戦が増え必然的に勝率は下がる。 また、同時に、記憶力などの年齢的衰えが成績に影響するようだ。 40歳で5割台、50歳で4割が平均的である。 グラフの中で名前が記入されている棋士は、例外的に勝率の高い者である。 勝率帯(勝率のクラス)とそれを構成する人数、構成比率、例外の棋士、代表する棋士を表にまとめた。 【勝率帯別構成比率表】 まるで地表の断面図の様だ。 各時代に活躍した棋士達の名前が並んでいる。 Aクラス(勝率0.667以上)は、おおよそ25歳以下で構成される。 広瀬章人七段、佐藤天彦七段、豊島将之七段、糸谷哲郎六段、稲葉陽六段、中村太地六段など15人。 このクラスに28歳の渡辺竜王が位置するのは当然だが、42歳の羽生三冠がいるのは、驚天動地である。 Bクラス(勝率0.60〜0.65)は、おおよそ26〜30歳で構成される。 阿久津主税七段、山崎隆之七段、村山慈明六段など16人。「渡辺世代」だ。 このクラスに43歳の佐藤康光王将、37歳の久保利明九段がいるのは流石だ。 Cクラス(勝率0.55〜0.59)は、おおよそ31〜35歳で構成される。 松尾歩七段など、19人。 年齢的に32歳の松尾は、妥当な位置だろうが、29歳の橋本崇載八段は期待外れだ。 49歳の島朗九段の名前がある。気付かなかったが、よく頑張っているようだ。 41歳の郷田真隆棋王、40歳の深浦康市九段は、実績と実力から当然の位置だろう。 Dクラス(勝率0.50〜0.54)は、おおよそ36〜40歳で構成される。 丸山忠久九段、先崎学八段、三浦弘行八段、木村一基八段、中田宏樹八段、藤井猛九段など25人。 明らかに「羽生世代」のクラスだ。 しかし、森内俊之名人が、肩を並べてこの位置では、タイトルが泣くのではないだろうか。 Eクラス(勝率0.40〜0.49)は、おおよそ41〜50歳で構成される。 大所帯のこのクラスから、勝率5割を下回る。 阿部隆八段、森下卓九段、南芳一九段、塚田泰明九段、高橋道雄九段、中村修九段など42人。 谷川浩司九段も名を連ねており、「谷川世代」の面々がずらりと並ぶ。 年齢的に50歳前後であり、妥当な位置なのだが、ファンとしては、ちょっと寂しい気がする。 せめて谷川だけでも、Dクラスに留まって欲しい。 38歳の鈴木大介八段の名前も見えるが、ちょっと早い。Dクラスへ戻るべきだ。 Fクラス(勝率0.30〜0.39)は、おおよそ51〜60歳で構成される。 森けい二九段、青野照市九段、加藤一二三九段、桐山清澄九段など26人。 このクラスは、「中原世代」だ。 Gクラス(勝率0.30未満)は、おおよそ61歳以上で構成される。 内藤國雄九段など23人。 *--------*----------* 【分布図の説明 補足】 2012年度は、11月10日現在の勝敗。 よって、2008年〜2012年度の約4年7ケ月の勝敗数を元データにしている。 過去4年間に対局があった棋士173名が対象。 過去4年間の合計勝敗数による勝率を算出。 年齢は、2012年12月31日時点での満年齢。 グラフに記入した名前は、例外的に勝率の高い棋士。 名前の後ろのカッコ内の数字は、年齢。 【勝率帯別表の説明 補足】 分布図と同様2008年〜2012年度の約4年7ケ月の勝敗数を元データにしている。 但し、過去4年間に対局があった棋士173名から異常値7名を削除し、166名が対象。 |
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将棋の棋士の「 実力と活躍度 」ランキング表は、名人戦が終了した段階で、前期分を作る。 そして、前期の最優秀棋士賞に誰が一番相応しいか検証する。 今日は、平成24年度の上半期分を作成して、最優秀棋士賞の有力候補を探ってみた。 9月27日、第62期 王将戦リーグのメンバーが出揃い、第38期 棋王戦トーナメントのベスト8も確定した。 また、第20期 銀河戦の決勝戦も放映された。 これで、ちょうど上半期の区切りである。 ここまでで、誰が一番活躍しているか。 結果は、表を見て判る通り、 1位 15点 羽生王位・棋聖 2位 13点 渡辺竜王・王座 3位 8点 郷田棋王 4位 7点 佐藤王将 5位 7点 森内名人 七大タイトルのリーグまたはベスト8に全て入っているのは、羽生と渡辺の二人だけ。 従って、当然、この二人が断トツである。 羽生と渡辺の2点差は、第20期 銀河戦に優勝した羽生の2点分だ。 もし、渡辺が優勝していれば、逆転している。 下半期に残されている棋戦は、竜王、棋王、王将、名人、JT杯、朝日杯、NHK杯である。 では、上位5名の最大獲得可能点数を調べると、次のようになる。 羽生王位・棋聖 竜王0、棋王3、王将4、名人5、JT2、朝日2、NHK2 現在点数に+15点=30点 渡辺竜王・王座 ------ 棋王3、王将4、名人5、JT0、朝日2、NHK2 現在点数に+15点=28点 郷田棋王 竜王0、------- 王将4、名人5、JT0、朝日2、NHK2 現在点数に+11点=19点 佐藤王将 竜王0、棋王3、------- 名人5、JT2、朝日2、NHK2 現在点数に+12点=19点 森内名人 竜王0、棋王0、王将0、------- JT0、朝日2、NHK2 現在点数に+ 4点=11点 タイトルを防衛し、新たに奪取した上で、一般棋戦に優勝すれば、羽生を逆転する可能性はある。 渡辺は、十分逆転できる。 3位の郷田、4位の佐藤、共に可能性はある。 佐藤と同じ4位の森内名人だが、棋王戦、王将戦で既に予選落ちしているので、逆転の目はない。 【表の説明】 平成19年〜平成24年度の6年間を各年度毎に、タイトル獲得及びリーグ入りなどを数値化した。
表は、過去2年間のみ掲載。平成24年度は、2012年9月27日現在までの数値。
タイトル保持:名人・竜王=5、王将・王位=4、棋聖・王座・棋王=3(奪取したらタイトル点数、失冠したら=2) 挑戦者=2(但し、奪取したらタイトル点数) A級、竜王1組まはた挑戦者リーグ入り、決勝トーナメントベスト8位以内=1 他一般棋戦(銀河・JT杯・朝日・NHK杯) 優勝=2、準優勝=1 【羽生王位・棋聖の平成24年度上半期の特筆すべき点】 タイトル通算獲得数 82期 史上第1位(2位 大山康晴 80期) 一般棋戦優勝回数 41回 史上第2位(1位 大山康晴 44回) 銀河戦 通算7回目の優勝 対局数 37局 今期 1位 勝 数 29勝 今期 1位 勝 率 .784 今期 4位 2012年9月27日現在 【上半期のタイトル戦一般棋戦結果】 第83期 棋聖位決定 五番勝負 (主催・産経新聞社) 羽生善治棋聖(王位 41歳) 挑戦者 中村太地六段(24歳) 3勝0敗 羽生棋聖 防衛 第53期 王位戦 七番勝負 (主催・新聞三社連合) 羽生善治王位(棋聖 41歳) 挑戦者 藤井猛 九段(41歳) 4勝1敗 羽生王位 防衛 第20回銀河戦(主催・囲碁将棋チャンネル) 決勝戦 阿久津主税七段 対 羽生善治王位・棋聖 142手で後手羽生が勝ち、優勝。通算7回目。 *----------*----------*----------*---------*----------*----------* 【参照】 |
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将棋界の頂点である名人と、A級棋士10名の計11名の年度別平均年齢を調べてみた。 (以下、名人を含め「A級」と呼ぶ) 平均値が示す年齢は、30歳から40歳まで。 A級に昇級するには、最低でも数年はかかる。 従って、二十代の若手2名、三十代から四十代の中堅が6名、五十代以上が2名で構成されるのが標準的だ。 単純平均年齢の史上最年少期 は、第63期 34.5歳 だった。 前期、51歳の青野九段が陥落し、34歳前後の羽生世代が7人を占めた。「A級羽生世代」の全盛期だ。(注1.) 最高齢者を除いた平均年齢の史上最年少期 は、第57期 33.2歳 これは、59歳の加藤九段を除き、28歳前後の羽生世代が6人を占めた。「A級羽生世代」の黎明期だ。(注2.) 逆に、最高値は、 単純平均年齢の最高値 42.5歳 第33期 最高齢者を除く平均年齢の最高値 40.9歳 第33期 いずれも、第33期だった。 私は、A級の中の最高齢棋士に注目している。 五十代以上が大概一人いて、この最高齢者が平均年齢を引き上げているのだ。 第38期〜第51期まで、大山十五世。57歳〜69歳。14年間 第52期〜第54期まで、有吉道夫九段。57歳〜59歳。3年間 第55期〜第60期まで、加藤一二三九段。57歳〜62歳。6年間 明らかに、この最高齢者を除く平均年齢の値が必要なことが分る。 その後、青野照市九段、高橋道雄九段、谷川浩司九段と続くが、52歳までだ。 大山、有吉、加藤よりかなり若く、影響度合いは下った。 しかし、近年、A級が高齢化したのではないか、と危惧する声を耳にする。 羽生善治(王位・棋聖)が棋界第一人者となって20年を超えた。 「大山時代」「中原時代」に続く、所謂、「羽生時代」だ。(注3.) 当然、A級も森内、佐藤、丸山、郷田、藤井など羽生世代が占めてきた。 その「 A級羽生世代 」も、当時、28歳だったが40歳になった。 従って、A級も必然的に高齢化した。 だが、ここ二三年変化が起きている。 3期前に「 絶対A級三羽烏 」と言われた佐藤康光が陥落した。 そして、2期前には、藤井猛が陥落し、前期、丸山忠久が陥落した。 いずれも、40歳前後だ。 やはり、最高齢者を除くA級平均年齢は、40歳を天井に下降するという法則には、逆らえないのか。 と、すると、愈々、世代交代が始まったのだろうか? それとも、このままA級羽生世代が50歳を迎えるのだろうか? 結論から言うと、 仮説1.第57期から始まったA級羽生世代は、成熟期を迎え、あと2年で終わる。と、もう1つ。 仮説2.A級は、羽生世代が、50歳に達するまで、6人以上で占め、終焉が見えない。の2つの仮説が考えられる。 先ず、仮説1.の「A級羽生世代が、あと2年で終わる」の根拠は何かと言うと、 単純平均年齢が今期 40.9歳となったからだ。 最高齢者を除くA級平均年齢も、39歳を超えた。 「単純平均年齢の最高値 42.5歳」に後2年で到達する。 「最高齢者を除く平均年齢の最高値 40.9歳」に、これにも、後2年で到達する。 この2つの指標が、後2年を示しているのだ。 従って、今期A級は、2名が若手と入れ替る、と思う。 すなわち、40歳以上の棋士2名が陥落し、B1組から30歳前後の若手が昇級するのだ。 具体的には、今期第71期 A級から 高橋九段、屋敷九段 が陥落 B1から 広瀬七段、山崎七段 が昇級 更に、翌第72期も A級から40歳代が2名陥落し、B1組から30歳前後の2名が昇級する。 そして、渡辺明が名人を奪取。 A級での羽生世代が4名以下となる。 と、予測される。 A級で羽生世代が4名以下になったら、A級羽生世代の終焉だ。 次に正反対の仮説2.「A級羽生世代は、終焉が見えない。 」 これは、過去の統計が通用しない。予測不能ということだ。 さあ、あと何年間、A級羽生世代が続くのだろうか? 来年3月、「将棋界の一番長い日」が楽しみだ。 追記 私は、羽生ファンなので、名人は永遠に羽生善治であって欲しいのが本心だ。 それと、谷川九段がA級から陥落しないことを祈っている。 *----------*----------* 【説明】 統計は、第30期〜第71期までの42期間のもの。 ここでの「A級」は、名人とA級棋士10人〜12人を加えた、計11人〜13人のこと。 年齢は、年度末3月31日時点での満年齢である。 例えば、橋本八段は、1983年3月3日生れなので、今期第71期(2013年3月31日)30歳となる。 谷川九段は、1962年4月6日生れなので、今期第71期(2013年3月31日)50歳となる。 「最高齢者を除くA級平均年齢」は、最高年齢者が2人の場合、1人だけを差引いて計算した。 第30期は、中原誠十六世名人が、A級初参加した年度、1970年4月〜1971年3月だ。 丁度、羽生善治が生まれたのも1970年。 中原は、翌31期、8戦全勝で挑戦者となり大山から名人を奪取した。24歳だった。 *----------*---------* 【注解】 注1.第63期 A級 羽生世代★ 7名 ★森内俊之 名人 34 ★羽生善治 四冠 34 ★佐藤康光 棋聖 35 谷川浩司 九段 42 ★丸山忠久 九段 34 ★三浦弘行 八段 31 鈴木大介 八段 30 ★藤井 猛 九段 34 久保利明 八段 29 ★深浦康市 八段 33 高橋道雄 九段 44 注2.第57期 A級 羽生世代★ 6名 ★佐藤康光 名人 29 谷川浩司 九段 36 ★羽生善治 四冠 28 ★森内俊之 八段 28 ★森下 卓 八段 32 中原 誠 十段 51 井上慶太 八段 35 島 朗 八段 36 加藤一二三 九段59 ★丸山忠久 八段 28 ★村山 聖 九段 29 注3.「羽生時代」と「A級羽生世代」 羽生一人に限定する「羽生時代」は、1992年度から始まった。 羽生は、竜王・王座・棋王の三冠、谷川は王将・棋聖の二冠となり逆転した年度だ。 順位戦の期で言えば第50期に当る。 羽生は、翌々期に名人も奪取し六冠となる。 しかし、A級を羽生世代が占めるようになるのは、それから数年後だ。
それは、最高齢者を除く平均年齢が史上最年少だった第57期から始まったと定義したい。 |




