将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

将棋界の統計

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昨日、棋王戦の最終局が決着し、渡辺棋王の防衛で終った。

来週、将棋大賞が発表されるだろう。

しかし、その前に、私の独自の評価による将棋大賞を発表する。

今期もまた、羽生竜王が最優秀棋士です!


羽生さんが、15点でトップ。

2位が、渡辺棋王で11点。

天彦名人と久保王将が10点で3位タイ。


羽生さんは、王位と王座を失冠したが、竜王を奪取。

まあ、五分五分でしょう。

気の早いファンは、聡太君が大賞じゃあないかと推すでしょうが、まだまだ。

最低、タイトル2つか、名人か竜王を奪取してからです。

新人賞で十分ですよ。はい!


イメージ 1

【表の説明】
  平成24年〜平成29年度の6年間を各年度毎に、タイトル獲得及びリーグ入りなどを数値化した。
表は、過去2年間のみ掲載。平成29年度は、2018年3月30日現在までの数値。

  タイトル保持:名人・竜王=5、王将・王位=4、棋聖・王座・棋王=3
   (奪取したらタイトル点数、失冠したら=2)
名人・竜王挑戦者=3(但し、奪取したらタイトル5)、A級、竜王1組=2
  その他の挑戦者=2(但し、奪取したらタイトル点数)
  挑戦者リーグ入り、決勝トーナメントベスト8位以内=1
  他一般棋戦(銀河・JT杯・朝日・NHK杯) 優勝=2、準優勝=1

  叡王は今期からタイトル戦に昇格。高見六段と金井六段の両方を2ポイントとした。

*----------*

【八大タイトル戦 結果】

第75期 名人戦 七番勝負

 佐藤天彦名人(叡王 29歳) 挑戦者 稲葉陽 八段(29歳)
 4勝2敗 佐藤名人 防衛

第88期 棋聖戦 五番勝負

 羽生善治棋聖(王位・王座 46歳) 挑戦者 斎藤慎太郎 七段(24歳)
 3勝2敗 羽生棋聖 防衛

第58期 王位戦 七番勝負

 羽生善治王位(棋聖・王座 46歳) 挑戦者 菅井竜也 七段(25歳)
 4勝1敗 菅井七段 奪取

第65期 王座戦 五番勝負

 羽生善治王座(王位・棋聖 46歳) 挑戦者 中村太地 六段(29歳)
 3勝1敗 中村六段 奪取

第30期 竜王戦 七番勝負

 渡辺明竜王(棋王 33歳) 挑戦者 羽生善治 棋聖(47歳)
 4勝1敗 羽生棋聖 奪取

第67期 王将戦 七番勝負

 久保利明 王将(42歳)  挑戦者 豊島将之 八段(27歳)
 4勝2敗 久保王将 防衛

第43期 棋王戦 五番勝負

 渡辺明棋王(33歳)  挑戦者 永瀬拓矢 七段(25歳)
 3勝2敗 渡辺棋王 防衛

第3期 叡王戦 七番勝負

 金井恒太 六段(31歳) C級1組 竜王戦5組 通算 209勝 165敗 勝率0.559

 高見泰地 六段(24歳) C級2組 竜王戦4組 通算 156勝 98敗 勝率0.614

 この2人によってタイトルを争う。

*----------*

【一般棋戦 結果】


第25回 銀河戦

  優勝 久保利明 王将(初優勝) 準優勝 羽生善治 王座

第38回 日本シリーズ(JT杯)

  優勝 山崎隆之 八段(初優勝) 準優勝 豊島将之 八段

第11回 朝日オープン戦

  優勝 藤井聡太 六段(初優勝) 準優勝 広瀬章人 八段

第67回 NHK杯

  優勝 山崎隆之 八段(2度目優勝) 準優勝 稲葉陽 八段

*----------*----------*
【参照】






羽生さんの王位失冠は痛かったですけど、意外や意外、トップです。

もし、王座も失うようなことがあっても、竜王さえ奪取すれば・・・

今期の最優秀棋士賞、ほぼ頂きです!

なんてね。

毎年と違って、今年は点数の低い接戦である。

現実的にトップの可能性があるのは、5位の豊島までだろう。


10月9日末時点での中間点数

1位 14点 羽生棋聖・王座
2位 13点 渡辺竜王・棋王
3位 10点 天彦名人
4位 10点 久保王将
5位  7点 豊島八段


あと残されている棋戦は、竜王、王将、棋王、JT杯、朝日杯、NHK杯、叡王である。

叡王は今期からタイトル戦に昇格したので、年度末に加算する。

( 優勝者=3点、準優勝者=2点 )


上位5名の最大獲得可能点数を調べると、次のようになる。

 羽生棋聖 竜王5、棋王0、王将0、朝日2、NHK2、JT杯2、叡王3 現在点数に+14点=28点
 渡辺竜王 竜王-、棋王-、王将3、朝日2、NHK2、JT杯0、叡王3 現在点数に+10点=23点
 天彦名人 竜王0、棋王2、王将3、朝日2、NHK0、JT杯0、叡王3 現在点数に+10点=20点、
 久保王将 竜王0、棋王0、王将-、朝日2、NHK2、JT杯0、叡王3 現在点数に+ 7点=17点、
 豊島八段 竜王0、棋王2、王将3、朝日2、NHK2、JT杯2、叡王3 現在点数に+14点=21点、


従って、

今期の最優秀棋士賞は、誰にもチャンスがある。


ところで、

今期も七大タイトルのリーグまたはベスト8に全て入っている棋士が皆無だった。

すなわち、

若手が伸びてきて、群雄割拠の状況となった証である。



イメージ 1

【表の説明】
  平成25年〜平成29年度の5年間を各年度毎に、タイトル獲得及びリーグ入りなどを数値化した。
表は、過去2年間のみ掲載。平成29年度は、10月9日現在までの数値。

  タイトル保持:名人・竜王=5
  (奪取したらタイトル点数、挑戦失敗、失冠したら=3)
  王将・王位・叡王=4、棋聖・王座・棋王=3
  (奪取したらタイトル点数、挑戦失敗、失冠したら=2)
  
  A級、竜王1組=2
  挑戦者リーグ入り、決勝トーナメントベスト8位以内=1
  他一般棋戦(銀河・JT杯・朝日・NHK杯) 優勝=2、準優勝=1

  今期からタイトル戦に昇格した「叡王」は、年度末で加算する。


*----------*----------*
【参照】







聡太四段、今期の成績。

連勝だけでなく、対局数、勝数、勝率。

全て断トツ1位です。(6月11日現在)


藤井猛九段が「年間最少負け数記録を作るんじゃあないかなあ」と感心してましたが、

流石、目の付け所が良いですね。(注1)

本当に、流石です。

「確か、囲碁界では、30勝2敗があるらしいんですよ」

そう、その通り!(注2)

「将棋界はまだないんですよ」(注3)


この記録は、実に魅力的ですね〜

是非、聡太君、頑張って欲しい。


さて、前回、聡太君の連勝記録は、

「対戦相手から考えると、羽生、丸山に及ばない」

と、書いたが、詳しく見てみよう。


対戦相手の年齢、段位、当時の順位戦在籍クラス、年度勝率を集計し、一覧にしたのが、表1。


イメージ 1


聡太君の「クラス」別の欄

B1以上の棋士との対戦が、ゼロ。

<アの囲み>

これが一番の特徴です。


羽生さんの数値と比較すると一目瞭然!

「段位」は七段以上が68%!約7割!

<イの囲み>

「クラス」はB1以上が、45%!

<ウの囲み>

「勝率」も0.600以上が、41%!

<エの囲み>

七段以上の数々の強敵を倒したことは、明らか。

プロ生活7年目、七冠制覇驀進開始の年ですから、当然ですね。


丸山さんも凄い。

「段位」は七段以上が46%!

<オの囲み>

「クラス」はB1以上が、45%!

特にA級以上6人は凄い!

<カの囲み>

駒音を立てないのが不気味でしたが

いつもニコニコしていたので憎めませんでした。



*----------*----------*

【歴代連勝記録 ベスト7】表2.

イメージ 2

平成29年6月10日現在

*----------*----------*

【注釈】

注1.「確か、囲碁界では、30勝2敗があるらしいんですよ」

 囲碁界の年間最高勝率記録 昭和39年度(1964年度)

 年間最高勝率 坂田栄男 本因坊・名人・王座 44歳(当時)

 対局数 32局 30勝 2敗 勝率 0.9375


注2.「将棋界は5敗か6敗・・・」

 将棋界の年間最少負数記録 昭和41年(1966年度)

 年間勝率 歴代9位 大内延介

 対局数 33局 27勝 6敗 勝率 0.8182

 <年間勝率ベスト3>

イメージ 3


注3.藤井猛九段の話

 第75期名人戦 七番勝負 第2局 佐藤天彦名人 vs 稲葉陽八段

 平成29年4月20日・21日

 2日目 『ニコニコ生放送』

 解説:藤井猛 九段  聞き手: 山口恵梨子 女流二段

*----------*----------*
【過去の記事】


先週だけで、なんと5勝を加えて歴代単独2位、25連勝。

どこまで伸びるのでしょうか。

今後の対局相手が、

 瀬川晶司五段、藤岡隼太アマ、澤田真吾六段

の3人です。

28連勝の可能性は高い。

最後の澤田六段が強敵です。

2度目の対戦ですが、流石におめおめと連敗しないでしょう。

ただ、罷り(まかり)間違っても、アマチュアに連勝を止められたくないですね。

( 藤岡アマ、ごめんなさい。)


さて、連勝記録の中身を吟味しようとの試みです。

要するに、対戦相手が、強いのか弱いのか。

過去の記録に比べてどうなのか。


前回まで、先輩棋士の分析をしてきましたが、今回は、本命の聡太四段です。


イメージ 1
藤井聡太四段(14歳)


結論から書きます。

今回の聡太四段の連勝記録は、

新四段の連勝記録としては奇跡です。

但し、棋士全体の歴代連勝記録として見ると、

羽生、丸山には及びません。


理由は、ここまでの対戦相手にB級1組以上の棋士がいないからです。

しかし、現A級棋士が同じ25局を全勝できるか試しても、多分、1敗や2敗はするでしょう。

それでも勝率9割を超えることになります。

全勝できそうなのは、羽生三冠、渡辺竜王、天彦名人のトップ3じゃあないでしょうか。

従って、聡太四段の実力は、既にA級レベル、と評価して間違いない。

野球に喩えると、新人野手が25試合連続ヒット。打率4割超え。

新人投手で云えば、9者連続三振。

または、25試合連続セーブみたいなものです。


現在25連勝中で、どこで止まるか判りません。

しかし、先輩棋士の分析で解ったことですが、彼には、

これから、何度も、連勝記録のチャンスが訪れる

と云うことです。


*-----*


対戦相手の年齢、段位、当時の順位戦在籍クラス、年度勝率を集計したのが、表1。

B1以上の棋士との対戦は、ゼロ。

アマチュアが1人。

勝率5割以上の棋士と対戦したのが、延べ12人、25局中、48%。

勝率6割以上の棋士と対戦したのが、延べ5人、25局中、20%。

勝率7割以上の棋士と対戦したのが、延べ3人、25局中、12%。

要するに、B2以下の

若手強豪3〜8人と対戦し、撃破した

訳です。

ベテランなら兎も角、20歳代の先輩若手棋士は、

「直ぐ後ろから来る後輩は、早い段階でギャフンと痛めつけておきたい」

と、考えるのが健康思考。


況(ま)してや、マスコミで連日報道される注目の相手。

勝てば自分に注目が移る。

チャ〜ンス!!

皆、手薬煉引いて待ち構え、準備万端で戦ったに違い有りません。

その先輩棋士を悉く返り討ちにした。

ここに値打ちがあります!


但し、棋士全体の歴代連勝記録として見ると、羽生、丸山には及びません。(表2参照)

新人四段なので当然ですが、A級やタイトル保持者との対戦が有りません。

B1棋士との対戦も有りません。


しかし、今後数年、聡太君がC級1組、B級2組と順位戦を上った頃、

もう一度、連勝の記録を作る時があるんじゃあないでしょうか。

その時は、A級やタイトル保持者との白星も含まれるに違い有りません。


*-----*


では、連勝記録についての総括をします。

今回、調べて、あらためて分った。

連勝記録は、あまり重要ではないと云うことです。

なぜなら、「10連勝して黒星、また10連勝して黒星、そしてまた10連勝」の棋士は、

大活躍しているにも拘らず、記録上目立たないからです。


従って、タイトル獲得や一般棋戦優勝が最上位、次に年間の勝率。

こちらの方が遥かに価値が高いと云うことです。


*----------*----------*

【歴代2位 25連勝】表1.

イメージ 2


*----------*----------*

【歴代連勝記録ベスト4比較一覧】表2.

イメージ 3

平成29年6月10日現在

*----------*----------*

【歴代連勝記録 ベスト7】表3.

イメージ 4

平成29年6月10日現在

*----------*----------*

【ニュース冒頭】

将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14歳)がまた、無傷の連勝記録を更新した。

平成29年6月10日午前、東京・将棋会館で指された叡王戦予選で梶浦宏孝四段(21歳)を破り、

公式戦の連勝記録で丸山忠久九段(46歳)と並ぶ歴代2位の24連勝。

同日夜の都成竜馬四段(27歳)との対局にも勝利し、単独2位となる25連勝を達成した。


藤井四段の今後の対局予定

 6月15日(木) 順位戦C級2組 対戦相手=瀬川晶司五段

 6月17日(土) 朝日杯将棋オープン戦 対戦相手=藤岡隼太アマ

 6月21日(水) 王将戦予選 対戦相手=澤田真吾六段

*----------*----------*
【過去の記事】


昨日、叡王戦の四段戦が行われ、聡太四段が白星2つを稼いだ。

先週だけで、なんと5勝を加えて25連勝!

丸山の24連勝を抜いて単独2位に躍進しました。


さて、連勝記録の中身を吟味しようとの試みです。

要するに、対戦相手が、強いのか弱いのか。

過去の記録に比べてどうなのか。


と、云うことで、先ずは、先輩の記録から分析を始めました。


今回は、我らが羽生三冠(竜王・王座・棋王 22歳 当時)の登場です。

歴代4位 22連勝の分析を行います。


イメージ 1
羽生善治 三冠(王位・王座・棋聖 46歳 現在)


25年前、平成4年度(1992年度)に記録したものです。

羽生さんが22歳、順位戦 B級1組在籍。

15歳3ケ月で四段になっていますから、プロ棋士生活 7年目です。


対戦相手の年齢、段位、当時の順位戦在籍クラス、年度勝率を集計したのが、表1。

A級以上の棋士と対戦したのが、延べ3人。

B1以上の棋士と対戦したのが、延べ10人、22局中、45%!

勝率5割以上の棋士と対戦したのが、延べ13人、22局中、なんと59%です!

それどころか、勝率6割以上の棋士に絞っても、延べ9人、なんと41%!

要するに、3局中2局は、強豪と対戦していた。

凄い!

丸山も凄かったが、羽生さんの凄いところは、連勝記録ではありません。

年間通しての成果です。

当然ですが、タイトル戦に登場すれば、必然的に連勝は途切れる。

前年、平成3年度終了時のタイトル保持者は、

名人=中原誠。

竜王・王将・王位・棋聖・=谷川浩司。

王座=福崎文吾。

棋王=羽生善治。

明らかに、四冠の谷川が第一人者でした。


ところが、1年後、
平成4年度終了時のタイトル保持者は、

名人=中原誠。

王将・棋聖=谷川浩司。

王位=郷田真隆。

竜王・棋王・王座=羽生善治。

どうです、羽生さんが谷川を逆転しました。


竜王・王座を奪取し、棋王を防衛して3冠。

第26回早指し選手権にも優勝しました。

そして、順位戦B1からA級へ昇級。

愈々、名人位が手に届くところに来ました。


羽生さんが、七冠制覇したのが平成7年度ですから、その3年前。

七冠制覇の旗揚げの年だったんですね。

丁度、戦国時代から羽生時代へ交代する境目だったんです。


参考までに、前後の年度別勝率を見てください。

平成3年度(1991年度) 67戦 51勝 16敗  勝率 0.761

平成4年度(1992年度) 78戦 61勝 17敗  勝率 0.782

平成5年度(1993年度) 63戦 44勝 19敗  勝率 0.698



次回は、本題の藤井聡太四段の分析です。


*----------*----------*

【歴代4位 22連勝】表1.

イメージ 2

註:「段位」の「タイトル保持者」は中原名人、大山十五世の2人。
  「クラス」の「タイトル保持者」は中原名人1人。

*----------*----------*

【歴代連勝記録 ベスト7】表2.

イメージ 3

平成29年6月10日現在

*----------*----------*

【ニュース冒頭】

将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14歳)がまた、無傷の連勝記録を更新した。

平成29年6月10日午前、東京・将棋会館で指された叡王戦予選で梶浦宏孝四段(21歳)を破り、

公式戦の連勝記録で丸山忠久九段(46歳)と並ぶ歴代2位の24連勝。

同日夜の都成竜馬四段(27歳)との対局にも勝利し、単独2位となる25連勝を達成した。


藤井四段の今後の対局予定

 6月15日(木) 順位戦C級2組 対戦相手=瀬川晶司五段

 6月17日(土) 朝日杯将棋オープン戦 対戦相手=藤岡隼太アマ

 6月21日(水) 王将戦予選 対戦相手=澤田真吾六段

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【過去の記事】


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