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プロ試験予選で椿と対戦したヒカル。 昼休み直前に打って手番が椿となった。 一緒に昼食をしようと強引に引っ張って行かれる。 気の進まない蕎麦を前に、椿の薀蓄を聞かされる。 通りで、俺に手番を譲ったんだなぁ? 結局、ヒカルは、椿に痛い黒星を喫してしまう。 局後に院生仲間の奈瀬に 「 なんであんな奴に負けたの?! 」 と訊ねられ、昼休憩の話をすると と発破をかけられる。 この場面の話は、昼食休憩のことで、封じ手のことではありません。 しかし、意味は同じです。 さて、皆さん。 皆さんが、もし、ヒカルの立場だったら、どんな気持ちだったでしょうか? *----------*----------* 【注解】 『ヒカルの碁』(ヒカルのご) ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした日本の少年漫画。 日本棋院所属の女流棋士・梅沢由香里が監修を務めた。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、 平成11年2・3合併号から平成15年33号にかけて連載された。 放送局:テレビ東京および系列各局 放送期間:平成13年10月10日〜平成15年3月26日 話数:全75話+スペシャル+特別編 【今回の場面】 第31局(第31話)「プロ試験開始」 平成12年度プロ試験予選。1日1局5日間、3勝した者から抜けて、1ケ月後の本戦に参加できる。 【今回登場人物】 進藤ヒカル(しんどう ひかる) 主人公。性格はやんちゃで無鉄砲、思ったことをすぐ言ってしまうトラブルメーカー。 小学6年生。 藤原佐為(ふじわらのさい) ヒカルの祖父の蔵にある本因坊秀策所縁の碁盤に眠っていた平安時代の天才棋士の霊。 椿俊郎(つばき としろう) 外来受験者。バイク好きのヒゲ男。声がデカイ。プロ試験以後は、建設現場で働く。 奈瀬明日美(なせ あすみ) ヒカルの2つ上の院生仲間。世話焼きだが攻撃的で剛胆で人一倍負けん気の強い美人女子高生。 ヒカルの研修仲間内では紅一点。昭和59年5月10日生、B型。 福井雄太(ふくい ゆうた) 愛称「フク」。ヒカルの2つ下の院生仲間。ヒカルの研修仲間内では院生1組で最年少である。 朗らかな性格で院生のムードメーカ的な役割を果たしている。早碁が得意。 飯島良(いいじま りょう) ヒカルの3つ上の院生仲間。棋力が伸びず進路について助言してくれる師匠がいないため、 プロを目指すか普通の人生を歩むかで悩んでいた。現実主義者。 キレ易い性格で、ヒカルを碁会所で鍛えた和谷を一方的に攻め立てた。 *----------*----------* 【シリーズ「封じ手の駆引き」】 |
将棋界の統計
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「封じ手の駆引き」で有名なエピソードと言えば、将棋界ではなく、隣の囲碁界の方だろう。 第2期 名人戦 第6局 藤沢秀行名人 VS 挑戦者坂田栄男九段(注1) 坂田が封じ手の定刻間際に着手。 自分に封じ手をさせようという坂田の作戦に怒った藤沢名人が、すかさず次の手を打つが、 坂田も間髪入れずに着手、藤沢に封じ手をさせた。 この盤外戦に動揺した藤沢はこの封じ手で悪手を打ってしまい、この碁を落とした。 次の第7局では、藤沢が定刻数秒前に打って坂田に封じ手をさせることに成功したが、 結局この碁にも敗れ、名人を失う結果となった。 これは、封じ手が好きとか、嫌いとかの問題ではなく、完全な盤外戦術 相手を動揺させようという魂胆 いや〜、迫力ありますよね〜 ワクワクしますよね〜 坂田栄男だからこそ、赦せるって感じ 役者ですよね〜 『 ヒカルの碁 』の桑原本因坊は、明らかに坂田がモデル。 いい味出してますよね〜 この盤外戦術も相手が、藤沢だったから、効果があった。 藤沢秀行って、破天荒な呑んべのダラシナイ男・・・じゃあないんです。 若い頃、--- まだ、競輪競馬や酒を知る前 --- 真面目を絵に描いたような男。 真摯に囲碁に向き合った棋士として有名なんです。 将棋界で言えば、古くは山田道美、現在では三浦弘行、郷田真隆ってところでしょうか。 こういう藤沢 VS 坂田のドラマとなると、もうコンピュータソフトの入る余地は微塵もありませんよね。 話は、どんどん横道に逸れちゃいますが、先日の王将戦 七番勝負 第2局(注2) 挑戦者郷田九段が大頓死を食らいましたよね。 最終盤での大ポカ、大チョンボ。 私は、あれがどうにも赦せなかった。 1日目が台無しじゃあないか、と。 確かに、郷田のポカも人間らしい証でしょう。 しかし、藤沢vs坂田のドラマに劣るような印象なんです。 皆さんは、どう思いますか? *----------*----------* 【注解】 注1.第2期 囲碁(旧)名人戦 挑戦手合 第6局 昭和38年9月21-22日 藤沢秀行名人 VS 挑戦者坂田栄男九段 藤沢は、当時を振返って、「盤外戦術ではなく、純粋に囲碁で勝負したかった」 というニュアンスの言葉を残している。 なお、囲碁の名人戦は、読売新聞主催で昭和37年〜昭和50年まで14期行われたのを旧名人戦。 昭和51年から朝日新聞主催に代り新名人戦と呼ばれている。 現在の第39期は、昭和51年を第1期としたもので、旧名人戦の期を引継いでいない。 注2.第64期 王将戦 七番勝負 第2局 156手までで渡辺王将の勝ち。 153手目郷田九段の▲3八銀が△4八銀を見落とした敗着。 代えて▲4一角なら先手勝ちだった。 頓死と言っていいだろう。 〔154手目△4八銀まで〕 *----------*----------* 【シリーズ「封じ手の駆引き」】 |
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私が知る限り、専門誌を含め「 封じ手の駆引き 」を分析した文章に、お目にかかったことがない。 正月休みに記事にしようと思っていたが、今になった。 何度かに分けて、ぼちぼちとアップして行こうと思う。 皆さんは、「 封じ手の駆引き 」と聞いて、誰が印象に残っていますか? 一度記憶を辿って見て下さい。 私は、数人思い浮びます。 まず、具体的な話の前に、対局者は、封じ手をどう捉えているのか。 その心理は、大きく分けて、3つ。 1.封じ手をするのは、好きだ。 2.封じ手をするのは、嫌いだ。 3.どちらでも良い。 この3つのうちの作戦面は、「 1.好きだ 」の人だけにあり、それは、 次の一手を一晩考えられる この1点に尽きます。 「 2.嫌いだ 」の人の理由は、何か。 1つ目の理由は、色々と考えてしまい、夜眠れなくなる。 2つ目の理由は、封じ手時刻を過ぎて長考できない。 この2点だけ、だと思います。 では、次回また。 第54期 名人戦 羽生名人vs森内九段 このとき森内は、初めての二日制。 封じ手番が回ってきた・・・ *----------*----------* 【シリーズ「封じ手の駆引き」】 |
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今期はわざわざ発表するまでもなく、最優秀棋士賞は羽生四冠に決定! と、思われるかもしれないが、これが意外と接戦なのだ。 渡辺二冠が先日、銀河戦に優勝した2ポイントが大きく、一気に羽生さんに迫った。 王将、棋王と防衛し、JT杯、朝日杯にも優勝すれば、逆転する。 但し、羽生さんが、王座を防衛した上で、NHK杯、JT杯、朝日杯のどれかに 優勝すれば、羽生さんの最優秀棋士賞は確定する。 私の独自の評点による今期の活躍度を測る。(9月末時点での点数) 1位 19点 羽生名人・王位・棋聖・王座 2位 16点 渡辺王将・棋王 3位 12点 森内竜王 4位 8点 郷田九段 5位 7点 佐藤九段 七大タイトルのリーグまたはベスト8に全て入っているのは、羽生、渡辺の2人だけ。 従って、当然、この2人が断トツ。 あと残されている棋戦は、棋王、王将、JT杯、朝日杯、NHK杯である。 では、上位3名の最大獲得可能点数を調べると、次のようになる。 羽生四冠 棋王3、王将4、朝日2、NHK2、JT杯2 現在点数に+13点=32点 渡辺二冠 棋王--王将--、朝日2、NHK0、JT杯2 現在点数に+ 4点=20点 森内竜王 棋王3、王将0、朝日2、NHK2、JT杯0 現在点数に+ 7点=19点 森内竜王は、可能性のある棋戦全勝しても、19点が最高。 よって、森内の可能性ゼロ。 すなわち、例年通り羽生と渡辺の一騎打ちとなったわけだ。 【表の説明】 平成22年〜平成26年度の5年間を各年度毎に、タイトル獲得及びリーグ入りなどを数値化した。
表は、過去2年間のみ掲載。平成26年度は、2014年10月3日現在までの数値。
タイトル保持:名人・竜王=5(奪取したらタイトル点数、挑戦失敗、失冠したら=3) 王将・王位=4、棋聖・王座・棋王=3 (奪取したらタイトル点数、挑戦失敗、失冠したら=2) A級、竜王1組=2 挑戦者リーグ入り、決勝トーナメントベスト8位以内=1 他一般棋戦(銀河・JT杯・朝日・NHK杯) 優勝=2、準優勝=1 【タイトル戦一般棋戦結果】 第72期 名人位決定 七番勝負 森内俊之名人(竜王 43歳) 挑戦者 羽生善治三冠(棋聖・王位・王座 43歳) 4勝0敗 羽生三冠 奪取 第85期 棋聖位決定 五番勝負 羽生善治棋聖(名人・王位・王座 43歳) 挑戦者 森内俊之竜王(43歳) 3勝0敗 羽生棋聖 防衛 第55期 王位戦 七番勝負 羽生善治王位(名人・王座・棋聖 43歳) 挑戦者 木村一基八段(41歳) 4勝2敗1持将棋 羽生王位 防衛 第22回 銀河戦 優勝 渡辺明二冠(王将・棋王 30歳) 準優勝 松尾歩七段(34歳) *----------*----------* 【参照】 |
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若手だけの直近6年度間の勝率ランキングを調べてみました。 〔表1. 年度別 勝率ランキング 7割以上、30歳以下のみ〕 想像通り、豊島七段が、6年間で5度、入っています。 次いで、稲葉七段が4度。 佐藤天彦七段、菅井五段が3度。 この4名に広瀬八段を加えた5名が、近い将来タイトルを争うのではないでしょうか。 ここに、阿久津八段、山崎七段を始め、他の若手が、絡めるかどうか、です。 中村太地六段は、意外にも1度しかないのですが、その1度がなんと8割を超えています。 8割超えは、この6年間で、全棋士中、彼の1度だけ。7年振りの好成績です。(注1.) 中村の場合、前期、前々期とタイトル戦に登場しているので、活躍していると言えるでしょう。 ブログ友達のトリトンさんが、勝率に注目していたのも頷けます。 過去10年間を調べてみたら、勝率7割を超える若手は、平均約6人。(注2.) 10人もの若手が、7割を超えた年度は、一度もありませんでした。 従って、 この活躍が一過性のものなのか、もう暫く続くのか、今後の注目点です。 *----------*----------* 【注解】 注1.当時7年振りの好成績 中村太地の年間勝率.851は、中原誠十五世に次ぐ歴代2位の快挙。 平成16年度 近藤正和五段の勝率.822以来の7年振りの8割超えだった。 注2.勝率7割を超える若手は、平均約6人。 過去10年間は、平均6.3人。過去15年間だと、平均5.9人。 過去15年間でも、10人の若手が、7割を超えた年度はない。 *----------*----------* 【表の説明】 平成20年〜平成25年度の6年間の勝率ランキング表を横に並べた。 勝率7割以上(実際は0.695以上)、当時の年齢30歳以下を対象とした。 順位は、今回対象者の中で、再度順位付けしたもので、元々の全棋士対象の順位ではない。
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