将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

大盤解説、観戦記

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 50歳以上のベテラン棋士で解説が巧いのは、何と言っても、青野照市九段、大内延介九段、
米長邦雄永世棋聖、淡路仁茂九段、内藤國雄九段である。

 青野九段と淡路九段は別格だが、ベテラン棋士はどうしても最新戦法を知らない場合が多い。
自分の得意戦法か、または、最新情報の関係ない力将棋になると歯切れが良いのだが、
自分の指さない戦型であったり、8五飛車戦法とか、角換り腰掛銀とか、最新情報を知らないと
恥をかく戦型になると、無口になってしまう。
これが玉に瑕。

 第50回NHK杯戦 神谷七段対森内八段戦の大内九段の解説は見事であった。
対局中の解説もさることながら、感想戦も時間内にピタリと収めた進行の仕方は、
ベテラン棋士の特権を生かした名采配であったと言える。

この大内九段の解説は、「NHK杯戦解説ベスト3」に入ると思う。

【第1図】

 イメージ 1

ここで、先手神谷七段の指し手を当てて頂きたい。
最初、大内九段は
「 うん?・・・想像を絶しますね。森内さんもビックリしたんじゃあないかなあ。・・・有難いような 」
と評価していなかった。

しかし、次第に
「 う〜ん。指されてみれば『なるほど』という手ですね 」

聞き手の中倉彰子女流初段の 「 後手がアイサツすると? 」 の質問に、

すかさず大内九段は、「(後手)負けますね 」 と答えた。

大絶妙手だったのである。
感想戦でも 「 神谷君の才能を示したねえ 」 と、褒めちぎっていた。

次の手が第一感で浮かべばプロ級であろう。
NHK杯戦、銀河戦などのテレビ将棋での解説、タイトル戦での大盤解説をプロ棋士が行うが、
気持ちのいい解説、聴き易い解説をする棋士と、反対に聞き辛い、不勉強さを露見して興味を
失わせる棋士。この二通りだ。

私の独断と偏見で、「名解説棋士ベスト10」を選出した。
但し、50歳未満の棋士が対象。

1位  木村一基 八段
2位  勝又清和 六段
3位  遠山雄亮 四段
4位  渡辺 明 竜王
5位  森下 卓 九段
6位  藤井 猛 九段
7位  鈴木大介 八段
8位  阿部 隆 八段
9位  高橋道雄 九段
10位 先崎 学 八段

この中に羽生二冠が含まれて居ないが、勿論、ベスト5に入る。

本当は、10年位前の森下卓九段が、私の中では断トツで1位だった。


*----------*

例えば、

第46回NHK杯戦 米長九段 vs 丸山六段戦
第50回NHK杯戦 鈴木六段 vs 羽生五冠戦

の解説は、絶品であったと思う。

この解説を超える名解説は過去NHK杯戦で、私は見たことがない。

まず、本筋の最善手を示し、次善手を示し、その理由を説明する。
対局者が違う手を指した場合、その善悪を即座に説明する。
森下が気付かなかった絶妙手には感嘆と共に賞賛を惜しまない。
また、その絶妙である理由を論理的に解説する。

第1図
イメージ 1


鈴木六段対羽生五冠戦。

森下は、ここで ▲7五歩 と予想した。
▲7七桂は不利だから指さない、と説明した。

しかし、途端に鈴木六段が ▲7七桂を指した。

苦笑しながらも、「うーん、これは羽生五冠、△6五歩で有利です」と森下。

そして、後手羽生五冠は、予想通り△6五歩。

鈴木は桂馬を取り返せないまま、▲5八金〜▲5六銀と自陣を整備する。
どう見ても不自然な苦しい手順である。


第1図より

▲7七桂 △6五歩
▲同桂  △同桂
▲5八金左△8四歩
▲5六銀 △8五歩
▲9五角 △6三飛(第2図)


第2図
イメージ 2


次に △9四歩▲8四角△8三飛で先手の角が詰んでしまう。
先手鈴木六段が愈々指し手に窮したかに見えた。

さて、ここで鈴木六段が指した次の手とその次の手、2手を考えて頂きたい。

後手羽生五冠の応手も入れると合計3手である。

解説の森下九段は、感嘆賞賛を惜しまなかった好手である。

明後日、その指し手を当時の森下九段の解説でご案内します。
第2図以降の解説
第66期名人戦第4局 森内名人対羽生王座王将。先手羽生二冠。
第2局までの二人の対戦は、先手番が10連勝。
テニスのサービスゲームみたいな感じだった。
第3局は森内名人先手。またしてもサービスゲームキープかと、思わせたが、
40−0(フォーティ・ラブ)から徐々に追い上げられ、ブレイクされた。
歴史に残る大逆転負け。

そして、第4局、今度は羽生二冠のサービスゲーム。
森内名人は絶対にブレイクしなければならない。
ここ2週間で全身全霊を傾け作戦を練ってきたことは、序盤早々から明白だった。
そして、封じ手も明らかに作戦のうち。
森内名人が封じた。

2日目、大盤解説会場に行く予定をしていたけど、夕方近くになっても序盤戦のような状況に、中止。
本当はそれが理由ではない。
投了の瞬間までが、大盤解説場へ行くと生々しいので怖かったのだ。
行く勇気が湧かなかった。第3局までは耐えられたが・・・。
という訳で、自宅でネット観戦。名人戦棋譜速報(有料)では動画サービスもある。

夕方時点、私の棋力では、後手森内名人優勢にしか見えない。
指し手が遅々として進まないとき、動画サービスが嬉しい。
1時間以上もの長考で、対局者は何に悩んでいるのだろうか?
どんな手を読んでいるのだろうか?
きっとそれを教えてくれるハズ。
ところが・・・。

北浜七段の話は、歯切れが悪く、「うーん」と唸ってるばかり。
何じゃこりゃあ。
説明にも解説にもなっていない。
余計にイライラしてしまう。
彼は次期Aクラス候補の強豪で、詰将棋選手権でも昨年優勝、今年3位だから、アマの私がとやかく言うレベルでない。
遥か彼方の神様のような棋力であることは十分承知だ。
その彼が唸るのだから判断が難しいのは、想像がつく。
しかし、・・・。

棋譜コメント担当の片上五段は、40手目後手1四歩、先手1六歩、後手7三角の手順に
「もはや理解不能」と書いていたが、
私には、そのコメントが理解不能。
イメージ 1

後手1四歩は1三桂の余地を作ったのではないか?
後手7三角は8四角と覗く手と8二玉と寄る手の為に上がったのではないか?
そんな変化は有り得ないのか?
もっと噛み砕いて教えてくれ。

渡辺竜王も「先手、指す手が無い」とインタビューに応えていた。
しかし、いくらでも駒を移動させる箇所は有るじゃないか、とアマの私は思うのだ。
「有効な指し手が無い」の意味なのだろうけど、・・・。

では、先手が端歩を突いたり、玉を下がったりしたら、
一体後手森内名人は、どう咎めるのか。
それを教えて欲しい!

NHKの名人戦速報での解説では、必ず美人女流棋士が聞き手に選ばれる。
男ばかりの中には絶対必要不可欠だが、如何せん棋力が高すぎる。

どうもアマ五六段を対象に喋っているいるとしか思えない。
アマ初段以下も大切にして欲しい。
大方の女性ファンは、初段にも達していない人が多いんだから。

出来れば元気のいい、物怖じしない小学生の子を数人観客として出演させてくれないか。
棋力は初段位が丁度いい。
そして、自由に質問させて欲しい。
名案だと思うが如何。

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