気になる将棋
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羽生さんが、NHK杯で7年振り11回目の優勝を成し遂げました。 パチ!パチ!パチ! 長かったですよね〜 毎年毎年、早々に姿を消してしまって・・・ 羽生ファンとしては、実に寂しい思いでNHK杯を観ていました。 ヨカッタ!ヨカッタ! 1位 羽生善治永世七冠 45回 2位 故・大山康晴十五世名人 44回 3位 中原誠十六世名人 28回 昨年末、竜王を失冠し、途絶えるところでした。 それが、このNHK杯に優勝し、辛うじて継続された。 チラッと調べたところ、故・大山十五世が、32年間継続していたと思われます。(註2) 恐らく、来期更新し、33年間継続すれば、これもまた歴代単独1位ではないか、と思う。 *----------*----------* 【註解】 註1.昭和62年度(1987年度)以降〜 羽生善治永世七冠は、昭和62年度(1987年度)に『若獅子戦』と『新人王戦』に優勝。 以降、毎年、一般棋戦優勝か七大タイトルのうち一つ以上を保持して来た。 よって、連続32年間(継続中)となる。 なお、将棋界の年度は、4月から翌年3月まで。 註2.故・大山十五世が、32年間継続していた 故・大山康晴十五世名人は、昭和27年度(1952年度)に第1回『全八段戦』に優勝した。 これを初優勝とした場合、昭和58年度(1983年度)NHK杯に優勝したのが最後。 この間、毎年、一般棋戦優勝か七大タイトルのうち一つ以上を保持して来たと思う。 よって、羽生さんと同じ連続32年間となる。 *----------*----------* 【ニュース冒頭】 平成31年(2019年)3月17日(日)放送 第68回 NHK杯 決勝戦 77手で先手の羽生九段の勝ち。 解説:佐藤康光 九段(49歳) 聞き手:藤田綾 女流初段(31歳) 持時間:各10分(対局時計使用)使い切ると1手30秒未満。 但し、1分単位で合計10回の「考慮時間」がある。
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今期の最終注目局は、3月14日(木)に行われるB級1組最終戦。 斎藤慎太郎王座(25歳)vs 渡辺明棋王・王将(34歳)戦です。 「斎藤の昇級が懸かってんだから、当り前エじゃあねえかッ!」って? 怒らないで下さい。 結果そうなったとしても、構わないんです。 A級復帰を早々と決めて消化試合。 全勝に拘る気概もあるが、そんなの二の次。 台頭する年下のタイトル保持者。 自分が名人を取るには、A級に居て欲しくない存在。 天彦にアッサリ先を越されが、あんなことは、二度と御免蒙る。 また、今後の対戦の為にも。 渡辺がここまで本気だったのか、と。 今後十年間、影響を齎(もたら)す一局です。 |
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「 時間責め 」とは、終盤、相手の残り時間が自分より遼に少ない場合にやる戦術。 例えば、持ち時間5時間の将棋で、夜9時頃、相手は1分将棋、自分は残り1時間。 時間の無い相手は、こちらの考慮時間を利用したい。 こちらが考えている時間に、次の手を考えたい。 よって、「 時間責め 」には、技術が必要なのだ。 近年発達した終盤技術の一つだろう。 因みに、棋士を挙げると、 糸谷哲郎八段は「 時間責め 」を堂々と標榜している。 関東の棋士では、鈴木大介九段、永瀬拓也七段が上手い。 豊島将之八段は、前述の理由で使わないと言っていた。 <続く> *----------*----------* 【「棋風と技術と作戦」シリーズ】 |
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羽生世代が台頭し始めた頃、平成6年(1994年)11月、▲青野八段 vs △S先生。 図1.先手の▲3四銀に対して、S先生が、△4ニ金引と辛抱した局面。 先手優勢である。 〔図1. △4ニ金引まで〕 この局面で、青野は「若手なら・・・きっと手を渡して勝つに違いない」 と考え、▲6五銀と攻防に出た。(註1) 〔図1. ▲6五銀まで〕 「真綿で首を絞めるような勝ち方が一番いいんです」と、 常日頃から言っている森下卓八段の言葉が、頭に浮かんだからだ。 結果は、勝ったのだが、局後、S先生の指摘で、▲6五銀に対して△4六銀打としていれば、容易に決らないことが解った。 逆に、S先生側が若手だったら、間違いなく△4六銀打としていたに違いない、と青野は背筋を寒くした。 思い付きの見様見真似でやると、大怪我をする。 羽生さんが、「ここ十年で、有利になってから勝ち切る技術がもっとも発達した」 と、著書『決断力』で語っている。(註3) 素人の私は、「勝ちきる技術」=「終盤力」とは、「詰将棋力」だろうと思っていた。 ところが、「詰将棋力」の一種類ではなく、複数の技術だったのだ。 「真綿で首を絞めるような勝ち方」も、その一つだ。 <続く> *----------*----------* 【注解】 註1.この局面で、青野は・・・ 典拠:『勝負の視点―研究と実戦の間』1995年10月27日発行 毎日コミュニケーションズ 著:青野照市 p.30〜33 註2.将棋は、優勢な方が手数をかけていると 典拠:『決断力』 羽生善治著 角川書店 2005年7月発行 p.23 註3.「ここ十年で、有利になってから勝ち切る技術がもっとも発達した」 「ここ十年で、いろいろな技術が発達したけれど、局面が有利になってから勝ち切る技術がもっとも発達した」 「ここ十年」とは、1995年(平成7年)当時なので、2018年(平成30年)現在から云うと、「30年前〜20年前」を指す。 典拠:『決断力』 羽生善治著 角川書店 2005年7月発行 p.82
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