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さて、本局。 後手渡辺の△6七銀打に対して、木村が、▲7九金と引いたところ。 【図1.81手目▲7九金まで】 要するに、受け切り勝ちを狙う魂胆。 後手の持駒は歩のみ。 ド素人の私には、後手必敗としか見えない。 角銀交換で駒損。 自分の飛車は1四に蟄居。 相手は馬を二枚作り、飛車は一見働かなさそうだが、2二玉を間接的に睨んでいる。 後手投了間近か?! ところが、ここから渡辺が勝ってしまう。 プロの大局観とは、実(げ)に恐ろしきものなのか。 *----------*----------* 【ニュース冒頭】 第77期 順位戦 B級1組 7回戦 ▲木村一基 九段(45歳)VS △渡辺明 棋王(棋王 34歳) 日時:平成30年10月18日(木) 場所:東京・将棋会館 開始時刻:10時 持時間:各6時間 結果:100手目で後手渡辺の勝ち リーグ成績は、勝った渡辺が、6勝0敗。敗れた木村は、3勝3敗となった。 終了時刻:23時18分 消費時間:▲木村5時間38分、△渡辺5時間26分 主催:毎日新聞社、朝日新聞社
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予選、本戦、一般棋戦
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聡太君、最後の新人王戦です。 優勝して欲しいですね。 新人王戦優勝者は、将来活躍する若手の登竜門と呼ばれるが、本当である。 決勝の相手は、出口若武奨励会三段だそうですから、これは、七段としては負けられません。 頑張れ聡太君! さて、本局。 青嶋五段か、63手目▲1三歩と垂らしたところ。 【図1.63手目▲1三歩まで】 解説の大平六段と高野四段によると後手優勢だそうですが、素人目から観ると、難しい様に映る。 ところが、後手の聡太君、28分の熟考で、ジッと△5四銀と打った。 【図2.64手目△5四銀打まで】 これが決め手級の好手だそうです。 へえ〜っ!? って、感じですよね。 ▲1三歩は、△同香とさせて▲1二歩と垂らすのが目的。 △2二銀と引いて受けると▲4五歩で角道と5六銀が働いて、後手不利。 よって、△5四銀と打っておけば、▲1二歩と垂らされても無視して、 △5五歩とし、先手の銀を捕獲できる。 では、△5四銀に▲1五香とすれば、どうか。 と金が作れる・・・筈である。 ところが、予定通り、▲1五香とすると、△1三桂で芳しくないらしい。 では、△5四銀に先手の銀の逃げ道を作ればどうか。 ▲6六歩、▲3六金、▲4八金、或いは、▲6五銀打など。 その場合、△1三香と垂らした歩を払われて、▲1二歩と垂らしても△2二銀と引いて受かる。 ▲4五歩に対して、△5四銀が守りに働くからだ。 青嶋は、▲3六金と上部を厚くしつつ、銀の逃げ道を作った。 これで、まだまだ長い終盤が始った、と思ったが・・・ 数手後、聡太君、突然、ギアチェンジ! △5六飛と銀と刺し違えて、あっと云う間に、先手玉を寄せてしまった。 高野四段は、素直な性格なのだろう。 いや、サービス精神が旺盛なのだろう、本音を吐露してくれた。 *----------*-----------* 【ニュース冒頭】 第49期 新人王戦トーナメント 準決勝 ▲青嶋未来 五段(23歳)vs △藤井聡太 七段(16歳) 場所:関西将棋会館「水無瀬の間」 日時:平成30年9月25日(火) 開始時刻:10時 持時間:各3時間。切れると1手60秒の秒読み。 結果:114手で藤井の勝ち 決勝三番勝負では、出口若武奨励会三段と対局する。 終局時刻:16時30分 消費時間:▲青嶋2時間39分、△藤井2時間10分 主催:しんぶん赤旗 *----------*-----------* 【参考】 |
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う〜ん、第2局に続き良い将棋でしたね〜 この感動は、将棋ファン歴四十年の私だからこそ味わえる、と思う。 ここ一二年のファンとの差だ。 この差を埋めるのが解説者の大事な仕事。 従って、話術が必要なのだ。 深浦は、知る人ぞ知る執念の棋士。 しかし、第2局の231手での逆転負けは、かなり堪(こた)えた。 逆転勝ちは山ほどあるが、逆転負けなんて、数えるほどしか無い。 悔しかったでしょうねー。 今日の敗戦は、前局を引き摺ったことが起因した様にすら映る。 広瀬、よくぞ勝ちました。 さあ、羽生竜王との七番勝負。 羽生さん、防衛して欲しいなあ。 *----------*----------* 【ニュース冒頭】 第31期 竜王戦 決勝トーナメント 挑戦者決定戦三番勝負 第3局 ▲広瀬章人 八段(1組優勝 31歳)vs △深浦康市 九段(2組2位 46歳) 放送日時:平成30年(2018年)9月6日(木)10時 結果:91手で広瀬の勝ち 勝った広瀬八段が挑戦者決定三番勝負を2勝1敗で制して、羽生善治竜王への挑戦権を獲得。 七番勝負第1局は、10月11-12日に渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で行われる。 終局時刻:21時40分 消費時間:▲広瀬4時間30分、△深浦4時間59分。 持時間:各5時間 主催:読売新聞社
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近藤五段、作戦練って来ましたね。 近藤は、研究テーマの一つである局面に誘導した。 先手▲4五桂に聡太君は、24分考えて△4二銀とした。 【図1.46手目△4二銀まで】 ここまでの消費時間は、▲近藤20分、△藤井1時間15分。 1時間以上、聡太君が使わされている。 図1以降の従来の攻め手順は、 ▲1五歩 △同歩 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩 ▲3四飛 △4四歩 ▲1二歩 △同歩 ▲2二歩 △同玉 ▲1一角(想定図2) 【想定図2.59手目▲1一角まで】 聡太君は、この後用意されているであろう近藤の手を探って、時間を使った。 ところが、近藤が指した手は・・・ 単なる飛車先交換だけ。 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩 ▲2八飛 そして、本当に用意していた手は、この後にある。 恐らく、後手は△8六飛から先手同様に飛車先交換してくる。 大体から、それくらいしか手がない。 この後▲1五歩から仕掛けるのが第2の作戦だったに違いない。 ところが、なんと、後手聡太君は、△8五歩と継ぎ歩攻めをして来た。 「う〜ん」 近藤は、予想していなかった手に驚いたものの、ここからが勝負。 ならば、やはり持時間の差だけ、自分が有利と気を取り直した。 私は、今回は、流石に近藤に敗れたかな、と思った。 だって、近藤は、デビュー以来、勝率7割。 佐々木勇気六段に勝るとも劣らない新鋭ですからね。 しかし、結果は、聡太君の終盤の追い込みが鋭く、84手で勝ち。 強かった。 相手の誘いに乗って、勝っちゃうんだから。 堂々たる勝利です。 *----------*-----------* 【ニュース冒頭】 第49期 新人王戦トーナメント 準々決勝 ▲近藤誠也 五段(22歳)vs △藤井聡太 四段(15歳) 場所:関西将棋会館「水無瀬の間」 日時:平成30年8月31日(金) 開始時刻:10時 持時間:各3時間。切れると1手60秒の秒読み。 結果:84手で藤井の勝ち 終局時刻:17時23分 消費時間:▲近藤2時間57分、△藤井2時間54分 主催:しんぶん赤旗
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