将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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私の独断と偏見に因る「将棋史上の名言」を以前発表した。

今回、新たに追加したい名言が生れたので、更新する。


それは、先の第2回 将棋電王戦最終日の記者会見での谷川会長の言葉だ。(注1.)


「 精神力の重要性をコンピュータに教わるとは思ってもいなかった。 」


この言葉を、「将棋の名言 6位以下」の第6位に、新規登録した。

ベスト5位以内に入れようか迷った程だ。

第7位以下とは、かなりの差がある。

僅差の6位ではない、堂々の第6位だ。


*----------*----------*
【注解】

注1.「 精神力の重要性を・・・ 」

  谷川浩司 日本将棋連盟会長の最終日記者会見での挨拶

  「 特に印象に残ったのは第三局であり、通常は形勢が苦しくなると心が折れてしまう。
    しかし、苦しくなっても、読み筋に穴が開いても、現時点での最善手を追求していく
    ――コンピュータにとっては自然なことかもしれませんが、なかなか人間には難しい。
    精神力の重要性をコンピュータに教わるとは思ってもいなかった。」




仕事にしろスポーツにしろ、現場の先輩から怒鳴られ小突き回されて、身体で憶えるという

純日本風の憶え方、教え方が多い。

この教え方の顛末が「 体罰 」で、今、社会問題になっている。

すなわち「 やり方 」から入る方法である。

この「 やり方 」に没頭してきた人間は、

「 やり方じゃあないよ。今のやり方が必ずしも正しいとは限らないんだ。」

「 まず、契約条項に目を通してごらん。」

「 目的をきちんと理解したら、無駄なことはしなくていいんだよ。」

と言う言葉に、衝撃を受ける。

目から鱗。
勿論、理論だけでは現場は回らない。

毎日の現場での仕事は、そんなことを言っていたら、機能しない。

諸先輩、関係者に対して平身低頭、尊敬の眼差しで教えを請わなければならない。

なぜなら、虐めがあるからだ。


しかし、根本には、

「 なぜ? 」

「 これがベストか? 」

の考えを持っていなければ、唯の丁稚である。

男たるもの丁稚になってはいけない。


余談だが、丁稚は、幼い頃から苛めに遭い、性質が歪む。

丁稚は、卑しいのである。

と、山本夏彦先生が書かれていた。(注1.)


閑話休題。

将棋を最初に憶えるときも、我々は、先ず、「 やり方 」から入る。

そして、その面白さに夢中になる。

とっかかりは、これで良い。

しかし、途中、どこかで、少なくともプロの養成機関の最初に、理論を教える方が良いと思う。

残念ながら、私の知る限り、全く教えていないはずだ。


はあ?

今更、将棋の目的?

王さんを取ることじゃあないか、一言で終り、簡単。

わざわざ、時間を割いて、授業形式で教えることなんかない。

大体から、そんなこと、自分で考えたらいいんだ。

と、却下されるかも知れない。
だが、じゃあ、その王さんを取る為には、何が一番大切か?

将棋を最短で勝つ為には、何が一番重要か?

将棋を確実に勝つ為には、何が一番のコツか?

将棋の指し手の「 場合の数 」は、何通りあるか?

人間が時間内に比較検討できる「 場合の数 」は、何通りだろうか?

将棋で一番重要な技術は何か?

将棋を指す人間にとって心の動揺は勝敗にどれくらい影響するか?

精神力はどうやれば鍛えられるか?


こういったことを皆でデスカッションしながら考えることは、棋力向上に大いに役立つはずだ。
私は最近やっと囲碁を習い始めた。

独学である。

入門書を読み、後は you-tube の囲碁入門番組を観た。

入門番組は、将棋もそうだが、まず、道具の説明をして、ルールを教えて、それで終り。

さあ、後は、実践を沢山やりましょう、という感じだ。

これだと、いつまで経っても9路盤から卒業できない。


将棋はまだいい。

最初に40枚の駒が並んでいて、指し手の可能性は数通りしかないからだ。

しかし、囲碁は9路盤でも、有力そうな手が約30通りある。

要するに、カリキュラムがないのだ。

初心者から初級者、低段者、高段者、そして、プロまでの段階的な教育課程が無い。

なぜ、無いのか?


理由は、将棋理論、囲碁理論が確立されていないからだ。

「 やり方 」から入る慣習が、長年に亘り連綿と背景にあるからだ。

そろそろ、日本の将棋囲碁も、教え方の革命をやるべき時期に来たのではないだろうか。
スポーツも同じである。

この理論に戻ることが、取りも直さず、「 体罰問題 」の解決の根本かも知れない、と思っている。
*----------*----------*
【追記1】

丁稚は、卑しい職業である。

そうなったのは、丁稚の責任ではなく、先輩の責任である。

先輩が、苛めるからである。

職業に貴賎あり。(注2.)

新聞記者は、今も昔も賤業だ。

他にも、不動産屋、芸人、ホステス・・・

蓋し名言である。

たった一言で、今の世の中を語っている。

朝日新聞、テレビ朝日は、シナの言いなりに、数年前同様、安倍首相を筆撃口撃しているのである。

朝日は、きっと本性が丁稚なのだろう。


*----------*----------*
【注解】
注1.丁稚は、卑しいのである。

  『xxxxx』 山本夏彦著 xx文庫 19xx年x月x日発行 p.xxx〜xxx


注2.職業に貴賎あり。

  『日常茶飯事』 山本夏彦著 中公文庫 1978年4月10日発行 p.136〜140
『将棋史上最高の名言ベスト5』を発表した中で、『番外編』を3つ挙げたのだが、他にも面白そうなものが
あり、今後も発掘されそうなので、今回、新たな記事にしてみた。
ベスト5の記事の中で挙げた『番外編』が、次の3つだ。

 「 名人なんてゴミみたいなもんだ、俺は、ゴミに集るハエだ 」 升田幸三

 「 今にわかる 」 坂田三吉・・・弟子の「なぜ1手目に端歩を突いたか」の質問に答えて


色紙及び川柳部門を設ければ、

 「 強がりが 雪に転んで 周り見る 」 升田幸三

が、断然第1位か。
この3つを「番外編」として挙げた。


今回、新たに3つ加えたい。
「 男なら立った以上、入れてくださいではなく、書いて下さいだろう 」 升田幸三 (註1.)

「 別れた女性から何も言われない。これが一番の私の自慢だ。」木村義雄  (.)

「 汚い方法を使っても構わないなら、勝つのは簡単だ。対局の前日、対戦相手の奥さんに『 旦那が浮気してるよ 』と耳に入れるだけでいい。 」芹澤博文  (註3.)

昭和の将棋界の両巨頭、犬猿の仲ではあったが、二人とも、素晴しい。

升田のユーモア振りは、政財界に留まらずGHQもねじ伏せたほどだ。(『棋士升田幸三の痛快な発言』)

当時の将棋ファンが、まるで自分のことのように拍手喝采しただろう様子が目に浮かぶ。


木村の言葉は、平成の時代だとマスコミの非難に遇いそうだが、現実は今も昔も変らない本質だ。

木村が付き合った女性が、大変頭が良く性格の良い人だったことが窺い知れる。

そして、その女性達を見初めた木村の人間性が素晴しいのだろうと察せられるのだ。


人物像で言えば、大山康晴が女性関係に縁遠いのはすぐ分るが、升田幸三が意外だ。

方や木村義雄は、「急行の止まる駅には女性がいる」と噂されるほど艶聞には事欠かなかったそうだ。

羨ましい話だ。


米長邦雄は、木村派であろう。

中原誠、谷川浩司は、女性に縁遠いが、大山とは異質だ。

あっ!中原は違ったか・・・(苦笑)


では、我らが、羽生善治は、どうか。

同じような人間が、思い浮かばない。

歴史上でも思い浮かばない。


そうそう、一度、棋士を歴史上の人物に当て嵌めるアンケートをやってみて欲しいものだ。

大山康晴が徳川家康で異論がないのは間違いないと思うが・・・。

*----------*----------*
【註解】

註1.「麦長君、お供せよ」これが升田の私への決まり文句であって、米長と言われようが麦長と言われようが
大先輩からのお声掛かりであれば、喜んで従うよりない。
ある時、中野駅近くを二人で歩いていると選挙の立候補者が絶叫している。
「お願いします。お願いします。今度の投票日には、○○に入れてください」。
よく見かける光景だが、こんな時にすかさず升田流のサービスが出る。
「米長君、おかしいではないか。男なら立った以上、入れてくださいではなく、書いて(掻いて)下さいだろう」
どうしてこんなユーモラスなセリフが咄嗟に口から出るのか、不思議である。

   『将棋の天才たち』 米長邦雄著 講談社 2013年2月発行  p.9〜10


註2.大名人と若僧が口を利くなど恐れ多いことだが、こう聞いてみた。
「木村先生の生涯の自慢とは何でしょうか?」すかさず答えが返ってきた。
「名人を取られたときのことだ。収入が3分の1になってね。わたしゃあタバコ銭にも困ったくらいだった。
生活の質を下げることは難しいことなんだよ。それまで付き合っていた女性達に話をしてね。納得して別れて
もらったが、誰一人文句を言う女性はいなかった。別れた女性から何も言われない。これが一番の私の自慢だ。」
 ( 中略 )
「米長君。男として一番大切なことはこれなんだよ」

   『将棋の天才たち』 米長邦雄著 講談社 2013年2月発行  p.66

註3.〔出典不明〕 追加:2013.12.26


私の独断と偏見で選んだ将棋の名言を、前回、ベスト5まで紹介した。
今回は、第6位以下を紹介する。
基準は、将棋以外にも広く通じ、人間にとって、日本にとって有益な言葉を上位とした。

【将棋史上の名言 第6位以下】

「 精神力の重要性をコンピュータに教わるとは思ってもいなかった。 」(註13.) 谷川浩司

「 弟子をとるとしたら、根性のある子 」(註14.) 羽生善治

「 子供に将棋へ興味を持たせる方法は簡単。負けてあげること」(註1.) 羽生善治

「 人生も将棋も、話し合いである 」(註2.) 升田幸三

「 自分自身を信じることが、一番難しい 」 羽生善治

「 落ちる将棋に偉いところがあるんや 」(註3.) 坂田三吉

「 チャンスに強い若者、ピンチに強いベテラン 」(註4.) 羽生善治

「 制約があるから素晴しい智恵が生れる 」(註5.) 羽生善治

「 運・勘・技・根が揃うと勝てる 」(註2.) 升田幸三



「 名人制度の改革の責任は、もし間違っていたら、私一人が負う 」(註6.) 関根金次郎

「 将棋は勝負だ。勝負の道は厳しくなければいけない。」(註6.) 木村義雄

「 反省はするが、後悔はしない 」(註7.) 不明



「 日本が(戦争に)悲惨な負け方をした最大の原因は『肩書き』です。・・・
  将棋の世界でも同じだ。 」(註6.) 木村義雄


「 将棋四百年の歴史の中で従来の定跡が根本的に否定されたことはない。でもそういう可能性が
  残されているような気がする。その可能性は求めて行きたい。 」(註8.) 羽生善治

「 宗看、看寿の詰将棋を解いたら四段になれる 」(註9.) 米長邦雄

「 研究会には、自分達より、強いか、情熱がある人でないと入れない。」 森下卓

「 将棋の要所は、好手を指すことではなく、悪手を指さないこと 」(註10.) 保木邦仁

「名人に香を引くまで帰らん」升田幸三
「銀が泣いている」坂田三吉・・・関根八段に挑んだ五番勝負の第一局目
「名人を1年間預からせていただきます」谷川浩司・・・史上最年少21歳で名人獲得の記者会見
「ファンの人に申し訳ないし、羽生さんにも申し訳ない」谷川浩司・・・羽生七冠誕生の感想戦
「棋士全員にとって屈辱です」森下卓・・・羽生七冠誕生の時
「新手一生」升田幸三
「将棋は体力である」板谷進
「3手の読み」原田泰夫
「駒得は裏切らない」森下卓
「将棋は歩が命」芹澤博文
「矢倉は将棋の純文学だ」米長邦雄
「兄貴たちは頭が悪いから東大に行った」米長邦雄 (注11.)
「棋は心なり」木村義雄「棋は人なり」大山康晴「棋は力なり」升田幸三 (註12.)
「中原は強くない。負ける人はみんな勝手に転んでいるんだ」森けい二 (註15.)

*----------*----------*
【註解】
註1.「絆 〜次世代に伝える将棋の心〜」 2012年8月19日 於:ロイヤルパーク・ホテル
   主イベントの「島研トークショー」の中で参加者の質問に羽生さんが答えた。

註2.将棋は「 運・勘・技・根 」が揃うと勝てる。
   「 人生とは 」の質問に、
 「 話し合いですね。将棋でも指したり指されたり。話し合いが無いと言うことは、人生から外れておる。」
 と答えている。

  出典:NHK『お元気ですか』 インタビュアー鈴木健二 1987年放送

註3.「 落ちる将棋に偉いところがあるんや、落ちない将棋なんて将棋やない。」坂田三吉

  『勝負』 升田幸三著 成甲書房 2001年2月10日発行 p.191
  ( 1970年サンンケイ新聞社より刊行された同書名の復刊 )

註4.「 チャンスに強い若者、ピンチに強いベテラン 」

  『四十歳からの適応力』 羽生善治著 扶桑社新書  2011年4月1日発行 p.23

注5.「 制約があるから素晴しい智恵が生れる 」 羽生善治

  将棋には様々なルールの制約があります。
  例えば、ニ歩を打ってはならない、行きどころのないところに駒を打ってはならない、
  歩を打って玉を詰めてはならないなどです。
  俳句や短歌などでも文字数の明確な制限があります。

  『四十歳からの適応力』 羽生善治著 扶桑社新書  2011年4月1日発行 p.213

注6.関根金次郎、木村義雄の名言の出典

 「名人制度の改革の責任は、もし間違っていたら、地獄の責苦を受けようとも私一人が負う。」
   関根金次郎
 「 将棋は勝負だ。勝負の道は厳しくなければいけない。厳しいとはどういうことか、
   その人の地位、名誉、生活に密接な影響がなければいけない。玄人になった以上は
   それがヒシと身に堪えるものでなければいけない。」 木村義雄・・・順位戦制度導入のとき
 「 日本が(戦争に)悲惨な負け方をした最大の原因は『肩書き』です。
   戦争指導者は『肩書き』で埋め尽くされていた。『肩書き』の無い者はいかに優秀な
   考えを持っていても実力を完全に発揮する事は不可能だった。
   将棋の世界でも同じだ。 」 木村義雄

  『20世紀のファイルから−証言・あの時、あの人−』シリーズ
  『第72話:棋士列伝』
  制作:東北新社/ヒストリーチャンネル・ジャパン 2004年6月19日放送

注7.「 反省はするが、後悔はしない 」

  『大局観』 羽生善治著 角川書店 2011年2月発行  p.22

注8.「 将棋四百年の歴史の中で従来の定跡が・・・ 」

  『人生、惚れてこそ』 米長邦雄・羽生善治共著 クレスト社  1996年3月28日発行 p.221

注9.「 宗看、看寿の詰将棋を解いたら四段になれる 」

  『四十歳からの適応力』 羽生善治著 扶桑社新書  2011年4月1日発行 p.193

注10.「 悪手を指さないこと 」

 2012年6月7日 公開シンポジウム「人とITとの共創」
 講演「将棋プログラムBonanzaの仕組み」 保木邦仁氏
 於:明治大学アカデミーコモン

注11.「兄貴たちは頭が悪いから東大に行った」

 これは、米長が言ったのではなく、故芹澤博文九段の作り話。

 『王より飛車が好き』 芹澤博文著 サンケイ出版 1984年12月15日発行  p.8

注12.「棋は心なり」「棋は人なり」「棋は力なり」

 これは、誰かの作り話だろうが、なかなか出来栄えが良いと芹澤が褒めている。

 『王より飛車が好き』 芹澤博文著 サンケイ出版 1984年12月15日発行  p.18

注13.「 精神力の重要性をコンピュータに教わるとは思ってもいなかった。 」追加:2013.6.10

 第2回 将棋電王戦最終日の記者会見での谷川会長の挨拶の中の一節。

注14.「 弟子をとるとしたら、根性のある子 」追加:2013.10.28


注15. 「中原は強くない。負ける人はみんな勝手に転んでいるんだ」追加:2015.5.23

 昭和53年 第36期 名人戦の挑戦者となった森けい二八段(当時)がインタビューに答えて。


私は、昔、米長邦雄会長が嫌いだった。

その理由は、私が一目惚れした加藤一二三九段のことを悪く言うからだった。

ところが、先日米長会長が逝去されて、気付いたのだが、どういう訳か、氏の数々の言葉が、

私の胸に深く刻まれていた。嫌いだったハズなのに・・・。


記憶が定かでないのだが、多分、昭和55年か56年の夏だったと思う。

私がサラリーマンになって2年目、京都の社員寮で暮らしていた頃。

或る日、寮が購読していた『 京都新聞 』の夕刊がふと目に入った。(注)

タイトルを防衛した米長三冠(当時)のインタビュー記事が載っていた。


 「 サラリーマンと貴方を比べたら、何段くらいの差があるでしょう? 」

と言うような主旨の質問だったと思う。

それに対する米長三冠の答えが、若い私には衝撃的だった。
 「 サラリーマンは謂わばアマ初段を目指して一生懸命やっているわけで、

   私は、プロ八段だ。比べようがないでしょう。 」
気の短いサラリーマンなら、この言葉に腹を立てるだろう。

しかし、事実だ。

将棋を憶えて初段くらいになり、二枚落ちでプロと指したら、直ぐに解る。


将棋を囲碁や釣り、ゴルフ、何んでも良い、好きな趣味に置き換えれがば良いのだ。

サラリーマンに抵抗があれば、公務員に置き換えれば良い。


好きな将棋になら寝食を忘れてまで一生懸命打ち込むが、同じ位に仕事に臨んでいるだろうか?

上司から言われて嫌々残業していないだろうか?

将棋ならしないような、簡単なミスを日常茶飯事にしていないだろうか?


昭和56年だから、もう三十年前の記事だが、この言葉は、私に蜘蛛の糸の如く纏わり着いた。

これが、将棋史上最高の名言ベスト5に入れる理由だ。

*----------*----------*
【追記1】

二十年前、森安秀光八段が亡くなったとき、マイクを向られ、一言を求められた米長九段がテレビに映った。
どんな内容だったか忘れたが、見事な返答だと、感銘を受けたことだけは、印象に残っている。

私は、その頃、休日になると『森安将棋センター』に通っていた。
センターは、八段のお父さんお母さんも手伝っておられ、家庭的な雰囲気で、私も親しくさせて頂いた。
だから、あの当時のご家族が、悲痛な状態だったことを知っている。
米長九段のあの言葉に、八段のご家族が手を合せて感謝されたであろう気持ちがよく解った。

以来、私は、米長九段を尊敬するようになったのだ、と思う。

*----------*----------*
【追記2】

十数年前、林葉騒動で、中原十六世が窮地に陥ったとき、棋士総会での加藤九段の発言が、中原を救った。
中原の将棋界への功績は大きく、あの程度の個人的なことで、損なわれるものではない。
従って、将棋連盟は、カバーすべきだ、というニュアンスのことを言い放った。

特に中原と親しいわけでもない加藤の意見だったので、説得力があったようだ。
米長九段は、そのとき以来、加藤九段と心の中で和解した。
私は、米長邦雄という男が如何に信用できるか、感心すると同時に、安堵したことを記憶している。

*----------*----------*
【追記3】
 この「 サラリーマンはアマ初段 」は、将棋史上第5位の名言と位置付けた。
 野球で言えば、同じく5番だ。
 名言は、その時代や、世代によって、打順が入れ替るだろう。
 しかし、この5番打者は、1番から4番がいくら交代しようが、永久不動だ。
 1番3番に昇格することもないが、6番以下に落ちることも絶対ない、という珍しい打者だと思う。

*----------*----------*
【注解】
 一年前、京都新聞本社へ出向いて、この記事を探したのだが、見付けられなかった。
 もしかしたら、『西日本新聞』だったかも知れない。
 誰かご存知の方がいたら、どうか教えて欲しい。


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