将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

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 羽生善治名人が十九歳の時に、日本経済新聞夕刊(平成元年九月二十一日)に「挑戦、男が男を賭けるとき」というテーマで手記を寄せていた。
 「勝負の世界では「これでよし」とする消極的姿勢になるのが一番怖い。常に、前進を目指さぬ限り、そこでストップし、ついには後退が始まるからである。私は間もなく満十九歳を迎えるが、
今から二三年が棋士として最も大切な「基礎」固めの期間と自覚している。

 将棋の力も体力と同じで、その基礎は二十代初期までにほぼ固まるもの。それ以降も努力と精進で、いわゆる将棋の「芸」は向上するとしても、基礎的な力の養成にはならないからである。

 情報化社会とかで、世相の変化はめまぐるしいものがあるが、今の将棋の変化と進歩はそれ以上に急ピッチともいえる。これからの十年はおそらく過去の何十年分にも当たる変容を遂げるのではあるまいか。

 六歳で将棋を覚え、小学生の頃にプロ棋界の存在を意識した私は、早熟といわれた。しかし、将来は六歳以下の幼児たちが、どんどん将棋を指すということになるかも知れない。そうなれば競争は激しくなり、それにつれて将棋の戦法的進歩のテンポも加速される。
その結果、現在の将棋は十年後には全く通用しないということになりかねない。

 そうした将棋の進歩に取り残されないためにも油断は禁物、絶えず前向きな勉強が必要になる。」
 これを三十代、四十代の棋士が言うのなら、当り前だ。
しかし、十九歳の羽生さんは、当時、将棋の新しい時代を作っている当人、三十代、四十代の棋士を焦らせている張本人なのだ。
その彼が「取り残されないためにも」とは・・・。

米長永世棋聖は、当時、これを壁に貼って、毎朝朗読したと書いていた。(注1.)

*----------*----------*
【注解】
注1. 『人生一手の違い』 米長邦雄著 祥伝社 1989年12月25日発行

迷うことのみ多かりき

 先日、友人に、本当に好きな女性を芸能界で言うと誰か、と問われて、ハタと困った。

 迷うはずは無い。即答できると思っていたのに、出来なかったのである。

 以前は、吉永小百合と司葉子と即答していたのに、

 いや、大原麗子も去年から好きだし、原節子も最近惚れてしまった。

 若尾文子の若い頃も良いよなあ。

 大田裕美も捨てがたい。

 う〜ん、年齢も性格もバラバラじゃあないのか?

 大体から、どれだけ知ってるんだ?

 良く研究した上で結論を出したのか?

 ああ、即答できる人は幸せだ。

 将棋の羽生善治さんが、NHKの「プロフェッショナル」の中で答えている。

 「若いときは迷いが無かった。

  しかし、勉強し、知識を増やし、経験を積むと、判断材料が増え、迷う。」
 なるほどー。
 しかし、勝負に措いては、迷わない方が断然有利なのだそうだ。

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