地震情報 2019年12月5日 23時56分 気象庁発表
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晴耕雨読

一週間、ブログ更新が出来ないくらい、忙しい。

最近、雨の日は家で暢(の)んびりする積りのアルバイトを始めたが、今週は、雨の日も仕事だった。

晴耕雨読を実感出来るなんて、嬉しい悲鳴である。

先週、初めて漱石を手にした。

なぜ今頃?

母乳を口にしたことが勿(な)い子供じゃないか、って?

でも、大人になってもオッパイは・・・(笑)

だから、遅いということはない。(笑)

小学卒業の時の女教師と中学生時代の女教師が悪いんです。

前者は私に『新約聖書』を手渡し、後者は『月と六ペンス』を薦めた。

以後、読書嫌いになった。

「読んだか?」と訊(き)いて呉れてたらなぁ。

えっ?!

私が悪い?

良い先生じゃないか、って?

ハハハ

『坊ちゃん』は、都会の青二才が田舎生活に苦労する話。

『三四郎』は、田舎出の学生が狼狽(うろた)える話。

ああ、若い頃に読むんだった。

フフフ
『 城の崎にて 』は、18歳以下に読ませるべき本ではない。

孫が生れてから読んで、丁度いいくらいだ。

だから、50歳以下禁止の本。


『 城の崎にて 』は、タバコと同じ。


タバコは美味しいか?

と、子供に質問しないだろう。


小学生が、

「 鼠の首に串を刺して、石を投げるのが面白そう。僕もやってみたい。 」

と、発表したら、先生はなんと答えるのか。


否定する?


だが、その口で、夏休みの昆虫採集を褒めることに、矛盾を感じないか。


きっと、今の先生は、何の痛痒も感じないだろう。


脳が硬直化し、心は乾き切っているのだから。



『 トム・ソーヤーの冒険 』『 ガリバー旅行記 』『 ファーブル昆虫記 』

読書は、年齢に応じた楽しいものがいい。


*----------*-----------*
【引用箇所】

「鼠は一生懸命に泳いで逃げようとする。鼠には首の所に7寸ばかりの魚串が刺し貫してあった。
 頭の上に三寸程、咽喉の下に三寸程それが出ている。鼠は石垣へ這上がろうとする。
 子供が二三人、四十位の車夫が一人、それへ石を投げる。却々当らない。
 カチッカチッと石垣に当って跳ね返った。見物人は大声で笑った。」

*----------*-----------*
【城の崎にて】


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【参照】

『 小僧の神様・城の崎にて 』 志賀直哉著 新潮文庫 平成25年2月25日 80刷


イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
笑福亭鶴瓶をご存知と思う。

私は同じ世代なので彼を若い頃から知っている。

二十歳そこそこでテレビに出てきた。(注1.)


『 突然ガバチョ! 』なんて深夜番組を今でも憶えている。(注2.)

アフロヘアーの鶴瓶の話に腹を抱えて笑った。


名前に「 笑福亭 」が付くのだから当然、落語家だろと思っていたら、落語は一切出来ないと言う。

明石家さんまも同じである。


二人は、日常の自分の身の周りの出来事を喋り笑わせるのが上手い。

かと言って、一人だけで1時間も喋る訳ではない。

番組の司会者的役割をする。(今で言うMC)

相方とかゲストとかが居れば、そのエピソードなどを広げるのが巧み。

表層的な人物像ではなく、内面を引出して笑いへ変換するのが上手い。



しかし、私は、二三年で消える芸人だろうと思っていた。

おそらく世間も皆、そんな風な目でしか見ていなかったと思う。


その理由は、厳しい修業を経ないで、若くして売れてしまったから、基礎がないだろう、と。



ところが、どうだ。

今や、二人とも、お笑い界の大御所である。

デビューから四十年である。

一つの業界で四十年間トップを維持するには、優れた理論と芸がなければ成し得ない。


『 すべらない話 』で一躍有名になった兵動大樹が、鶴瓶を評している。(注3.)

「 この世界に入って、後戻りのきかない頃になって、あの芸の凄さが解る 」

誰にでも真似出来そうで、出来ないと言うのだ。



『 鶴瓶・上岡パペポTV 』で共演していた上岡龍太郎曰く。(注4.)

鶴瓶はテレビ時代の申し子だと言う。


自分達が教えられた話し方は、短い言葉で端的に状況を説明し、お客さんにその場面に遭遇させる。

それを磨くのが修業だった。勉強だった。

要するに、ラジオで漫才や落語をやることを前提としたもの。


一方、鶴瓶の話し方は、「ガーッ」「キキーッ」「ピシッ」などの擬音語、擬態語を使い、手振り、身振りを使う。
無駄も多い。

やや頭の悪い大人、あるいは子供の喋り方である。

昔なら、芸人として駄目としたもの。不合格。

ところが、視聴者はその話にリアリティ(真実味)と親しみを感じて引き寄せられる。

それを解ってやっている。

鶴瓶とさんまは、新しい話芸を開拓した、と上岡は説く。



ここまでが前置き、『 城の崎にて 』に戻る。


『 城の崎にて 』を谷崎潤一郎は、無駄な表現や言葉はない、と評した。

ならば、上岡の時代のラジオを前提とした話芸と云うことになる。

が、しかし、逆で、鶴瓶の話し方なのではないか。

それは、吉行淳之介が指摘した様に、無駄があるからだ。

「 淋しかった 」を二度繰り返すより、他の文章表現があったはずだ、と吉行は指摘する。

言わば、この部分が鶴瓶の擬音語、擬態語に当る。



どちらにしても、吉行が、谷崎の四十年後に反論を掲げてくれたお蔭で、さらに『 城の崎にて 』は面白くなった。





イメージ 1
アフロヘアーの鶴瓶 昭和57年当時


イメージ 2
現在の鶴瓶


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【プロフィール】

笑福亭鶴瓶(しょうふくてい つるべ)昭和26年12月23日生、63歳、男性

日本の上方噺家(6代目笑福亭松鶴門下)、タレント、俳優、歌手、司会者、ラジオパーソナリティである。
本名、駿河 学(するが まなぶ)

最近になって落語家として高座に上るようになった。

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【城の崎にて】


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【注解】

注1.二十歳そこそこでテレビに出てきた。

 それまでは、師匠の笑福亭松鶴(しょかく)の鞄持ちだったのである。
 当時は、落語を勉強しており、寄席の高座に上がっている。
 この頃、さんまと出会い、以来の遊び仲間である。
 
注2.『 突然ガバチョ! 』

 毎日放送ほかで昭和57年10月5日から昭和60年9月24日まで、
 毎週火曜日の22:00-22:54に放送されていた公開バラエティ番組。


注3.兵頭大樹の語り

『兵動大樹のほわ〜っといい感じ』 平成26年7月xx日放送 ABCラジオ 12:00〜15:00

 笑福亭鶴瓶の弟子がゲストで出演。
 その際の兵動の話
 「鶴瓶師匠の話芸って、素人のときにテレビで観ていると、簡単そうに見えるんですよね。
  ところが、この世界に入って、後戻りのきかない頃になって、あの芸の凄さが解る」

注4.『 鶴瓶・上岡パペポTV 』

 笑福亭鶴瓶と上岡龍太郎を出演者として讀賣テレビ放送制作、日本テレビほかで、
 昭和62年(1987年)4月14日から平成10年(1998年)3月31日まで、放送されていたトーク番組。
 お笑い芸人の間では、伝説の番組。


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【参照】

『 小僧の神様・城の崎にて 』 志賀直哉著 新潮文庫 平成25年2月25日 80刷
前回、『 城の崎にて 』は、死のオンパレードだ、と書いた。


では、死には、どんな種類があるか。


先ず、自然死。

次に、事故死。

三番目に、殺人。

そして、最後が自殺。

これだけ。

(私の分類で、医学的分類とは異なります。)

自然死には、病死、安楽死も含めよう。

そういう意味では、「しぜん死」か。


事故死の原因には、色々ある。

交通事故、自然災害などなど。


殺人こそ千差万別。

ただ、動物は、生きるため、自分を守るため、に相手を殺す。

しかし、人間は違う。



動物と人間の決定的違いは、この殺人にある。


いやいや、自殺だろうか。



だが、自殺ほど面白くない題材も少ない。


殺人の方が、圧倒的に、小説やドラマとして、面白い。



私は、『 范の犯罪 』に興味をそそられて、全集で読んだ。



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【城の崎にて】


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【参照】

『 小僧の神様・城の崎にて 』 志賀直哉著 新潮文庫 平成25年2月25日 80刷


イメージ 1
范は、支那サーカスのナイフ投げ。的に両手を拡げるのが妻。昔の彼氏に嫉妬した范は・・・
WEB上で高校生が、『 范の犯罪 』を志賀は、なぜ引用したのか、という疑問を呈していた。

関係ないじゃあないか、というニユアンスである。

しかし、ここに志賀の意図が伺える、と私は思う。

なぜなら、『 城の崎にて 』は、死のオンパレードだからだ。

実線で描いた円は、半径を結ぶ2点さえ解れば、同じものがコンパスで描ける。

志賀の頭の中には、数千枚に上る原稿を点とする実線円がある。

それを削ぎに削ぎ落として、幾つかの点だけにした。

何一つ無駄はない。


先ず自分が列車に撥ねられた、これは事故死である。


志賀の祖父、母は青山の墓地で安らかに眠りについている。

自然死だ。


一疋の蜂が玄関の屋根で死んで居た、これは、今で言う過労死だ。

それも、放って置かれた。

いつの間にか、雨水で流された。

読経して死者を墓に葬るのは、人間だけだ。


『 范の犯罪 』という短編小説。

これは、嫉妬に狂う夫が、妻を殺した、殺人である。

それも結婚前の彼氏に嫉妬してだ。

なぜ、男を殺さなかったのだろうか。

おっと、脱線。(笑)


志賀は言う。

この時は、范の気持を主に書いた。

今度は、殺された妻の立場で書きたいと。

面白い。

題材として、未来永劫使えそうだ。

范の妻の立場も、志賀の描いた円の一点に違いない。


次に、大人や子供達のネズミのなぶり殺し。

私なんかも、幼い頃、トンボに糸を結びつけて飛ばしたものだ。

最後は、頭か胴体が切れて死んでしまう。

あれを連想した。

惨たらしいことをするものである。


『 范の犯罪 』の殺人は、人間しか起さない。

ネズミの嬲り殺しは、大勢で、遊び半分に、後悔や、反省のない、 リンチ殺人だ。

これまた、人間しかやらかさない殺人だ。


動物は、自分が生きるために、敵を殺すだけだ。


さらに、自殺も人間だけの行為だ。




最後に、脅かす積りで投げた石でイモリを殺してしまう。

志賀はそそくさとその場を後にした。

その後姿が、轢逃げ犯人のそれと重なって映る。



范の妻は、泉下で夫を恨んでいないかも知れない。

なぶり殺しにされたネズミ達は、子供達に腹を立てただろうか。


最初の列車事故は、自分自身の不注意が原因である。

恨むなら自分だ。


志賀は、ネズミの嬲り殺しに目を背けた。

にも拘らず、イモリを殺した。


イモリは、志賀を恨んだに違いない。

このとき、私には、イモリがゴジラのごとく巨大に映った。



『 城の崎にて 』は、死の背景を分類して紹介しているのである。

書かれていないのは、喧嘩殺人や戦争、保険金殺人、幼女誘拐殺人、自爆テロなど。


さて、皆さんは、どの殺人が、どの死が、一番赦せないと考えますか?


あるいは、人間と動物と、どっちが愚か。


そんな辺りが、志賀の円の中に囲まれていそうな気がする。


イメージ 1

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【城の崎にて】


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【参考】


 話の中で自分の作品の「范の犯罪」が出されてきますが、なぜ自作をここで引用したんでしょうか?


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【参照】

『 小僧の神様・城の崎にて 』 志賀直哉著 新潮文庫 平成25年2月25日 80刷

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