将棋の茶店「芹沢鴨?」

将棋は大切な日本文化の一つ。将棋界が羽生(はぶ)さんを得たことは、天恵です。

映画とアニメ鑑賞

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日曜日、久々に映画館へ

佐藤浩市、熟練の味を感じさせました。


私は池波正太郎が好きで『 剣客商売 』を飽きもせずよく観る。(注1)

おはる役の小林綾子を始めほとんどが適役なのだが、佐々木三冬役に大路恵美をあてたのはミスキャスト。

寺島しのぶに交代して落着いた。


その寺島しのぶが主演と知って『 鬼平外伝 熊五郎の顔 』を、やや気が向かないまま観た。(注2)

いや〜、見逃さずに済んでヨカッタ〜!

思わず、番組宛に投書した。


以来、俳優の目や表情、しぐさなどの細かい演技に注意が行くようになった。

今回の映画『 起終点駅 ターミナル 』は、そういう観点からしても傑作だと思う。


イメージ 1

*----------*----------*


【出演】
 佐藤浩市 本田 翼
 中村獅童 和田正人 音尾琢真 泉谷しげる 尾野真千子

【原作】
 桜木紫乃「起終点駅 ターミナル」(小学館刊 直木賞作家)

【脚本】
 長谷川康夫

【音楽】
 小林武史

【監督】
 篠原哲雄

【主題歌】
 「ターミナル」My Little Lover (TOY’S FACTORY)


 追伸:

 一人暮らしの鷲田(佐藤浩市)が料理をする場面があるのだが、なかなかの腕前。

 佐藤浩市は撮影の合間も出演者、スタッフに料理の腕を振るったらしい。

 俳優ってプロですねえ。

 たが、過去、プロ棋士の役で指し手、駒の持ち方が堂に入っている俳優を観たことがない。

 残念である。


*----------*----------*
【注解】

注1.『 剣客商売 』

 主演:藤田まこと 原作:池波正太郎


注2.『 鬼平外伝 熊五郎の顔 』

 『 鬼平犯科帳 』の番外編

 出演: 寺島しのぶ、 小澤征悦、 星野真里
 監督: 井上昭
 発売日 2012/12/21 時間: 70 分

 ストーリーが良く出来ていて、私が審査員ならアカデミー賞脚本賞にする。

 寺島しのぶに主演女優賞だ。 
皆さん、映画『 マエストロ 』を観ましたか?

西田敏行の演技が素晴しいのは当然として、私は、この映画を観て愕然としました。


天籟(てんらい)の音



「 天籟を聞いたことがあるか? 」



オーケストのメンバーは、この「 天籟 」を聴きたいが為に演奏をしている。

生きている。

「 天籟(の音)」は、一人では奏でられない。



いいですねえ、素晴しいですねえ。

羨ましい。



イメージ 1



羽生名人は、著書にこう書いています。(注1.)

これ以上集中すると、もう元に戻れなくなってしまうのでは、

とゾッとするような恐怖感に襲われることもある


深く集中すると、ドアが現れるんだそうです。

そして、そのドアを開けると、もう二度と現実に戻れないだろうなあ、と・・・


怖いですねえ。


でも、それは、天才にしか見えない。

きっと、「 狂気の世界への扉 」に違いない。



「 スピードの向う側 」って聞いたことがありますか?

レーサーが、究極のスピードで走ったとき、見えるんだそうです。


これも「 天才の世界 」「 狂気の扉 」でしょうね。




私は、それを見、聴き、人生を終えることが出来るだろうか?



皆さんは、どうですか?



*----------*


私は、映画『マエストロ』を観て、もう一つ、感じたことがあります。


人が何かを成すには。

あるいは、生きるには。

夢が必要。

あるいは、高い目標がなければならない。


厳しさには。

思い遣りがなければならない。


従って、

夢も語れず、思い遣りの無い人に指導者(マエストロ)の資格はない。


「 なければならない 」とは、「 なければ楽しくない 」と言い換えても構いません。


*----------*----------*
【解説】

映画『マエストロ』

天道が香坂に
「音は一瞬にして消える。しかし、誰かと響き合えば、一瞬が永遠になる」
「この世で最も美しいものは音楽!」
香坂の亡き父(元、バイオリニスト)が遺した言葉「天籟」(音のない音。宇宙で響き合う天の音)
「天籟を聞いたことがあるか?」
と天道が問いかける。
香坂は、「天籟」夢に見、それを追い続ける。
天道は「父親を追って後ろを向いてばかりだ。前を向かなければ、人に響かない!」と香坂を叱る。

天道がメンバーに言う。
「これは私の妻だ。もうじき死ぬ。その前に、この女を皆の音楽で、逝かしてみろ!」
「逝かす」とは、セックスで昇天するときのことを指している。


【スタッフ】
監督:小林聖太郎
原作:さそうあきら
脚本:奥寺佐渡子

【キャスト】
松坂桃李(香坂真一 役)
miwa(橘あまね 役)
西田敏行(天道徹三郎 役)
古館寛治(阿久津健太朗 役)
大石吾朗(村上伊佐夫 役)

製作年:2015年
製作国:日本
配給:松竹、アスミック・エース
上映時間:129分

*----------*----------*
【注解】

注1.羽生名人は、著書にこう書いています。

 「これ以上集中すると、もう元に戻れなくなってしまうのでは、とゾッとするような恐怖感に襲われることもある」

   『決断力』 羽生善治著 角川書店 2005年7月発行  p.89
ヒットしたアニメに共通する点は、善人と悪人がハッキリしており、主人公が善人ということである。

例外として、『 デスノート 』 があるくらいだ。

要するに、『 遠山の金さん 』『 水戸黄門 』『 暴れん坊将軍 』と一緒である。

大方の漫画は、善悪が明確で、「 葛藤 」というものが無い。

悩まず、迷わず、目標に向って、ただ、只管に努力すれば良い。

あるいは、我武者羅に、迷うことなく悪人を成敗すればよい。

そういう設定でなければ、ヒットしない。


善悪、白黒を着け難いときに起こる「 葛藤 」を描写すると、面白味とスピードを欠くことになる。

何故なら、読者は主人公を単純に応援できなくなるからだ。
次へ次へと読み進めなくなる。
立ち止まって考え込んでしまう。

例えば、平成18年12月、東京で起こった猟奇事件。
夫を殺害し風呂場で切り刻んでバラバラにして、ゴミ袋に入れ近所のゴミ収集場所に捨てた。
犯人は被害者の妻、三橋歌織。

もし、これを『 遠山の金さん 』が裁いたら。

『 遠山の金さん 』の最後の見せ場。
お白洲の場で片肌脱いで桜吹雪の刺青を見せる場面。

「 三橋歌織!夫に暴力を振るわれていたとはいえ、殺してバラバラに刻むとは、言語道断!

情状の余地なし!

よって、市中引き回しの上、打ち首! 」

と、いつも通り判決を言い渡す。

その途端、

「 待った!!それは酷い!私が弁護します!」

と、正義面女性弁護士が横から出て来る。

金さんは、気圧されて、タジタジ、頭ポリポリ、誰か助けてくれないか、と、左右を見回すが
みんな、知らん顔。

こうなったら、番組は一発で終わりである。


意見は、読者や聴視者の立場、境遇によって、分かれる。
場合によると、主人公の選択を否定する読者も半分は現れるだろう。
そうすると、主人公も作者も困るのである。

その上、見終わった後も、暫くモヤモヤした後味の悪さが残るだろう。

ところが、『 ヒカルの碁 』には、この「 葛藤 」が存在しながら、清涼感が残るのだ。

そして、人間と、人間の歴史における遠大な結論が語られている点が素晴しい。

私が傑作中の傑作と推す点である。
*----------*----------*
【続編を書かなかった理由】  追記 2013.12.26

『 ヒカルの碁 』は『日中韓ジュニア北斗杯』編を単行本化したのを最後に終了した。アニメ化はされなかった。非常に残念である。当然、読者もスポンサーも続編とアニメ化を望んだ。
しかし、作者が頑なに拒んだのだ。
一体何があったのか。
理不尽な韓国人どもが、出版社、放送局、作者へ、クレームを洪水の如く寄せたのが原因だ。
韓国の子供が負ける場面が気に入らないとほざくのだ。アホである。
『巨人の星』で大リーガーが、キリキリ舞いさせられたからって、米国人がクレームをつけたりしない。
最初は、我儘で身勝手な質の悪いクレーマーだろうと、対応していた。
ところが、いくら説明しても引き下がらない。あまりに酷いクレームのやり方に、出版社や放送局は、音をあげてしまった。
ストーリーを変更してくれと作者に頼んだ。
バカか!
お前らが理不尽なクレーマーに屈してどうするんじゃ!
作者は嫌気がさして続編を書くのを止めた。
これが、真相である。
*----------*----------*
【参考】




*----------*----------*

「鉄腕アトム」
「巨人の星」
「あしたのジョー」
「のたり松太郎」
「おれは鉄兵」
「空手バカ一代」
「六三四の剣」
「テニスの王子」
「ドラゴンボール」
「名探偵コナン」
「デスノート」

私が知っている大ヒット漫画である。

多くの作品が、少年向けのスポーツもの。
主人公が次々と現れる難敵を倒して行きながら成長する過程を描く。

努力、根性、そして成長がテーマ。
主人公は大らかな性格だが、決して賢くない、という設定のもの。

「ドラゴンボール」「のたり松太郎」「おれは鉄兵」がその代表。
これは読んでいて楽しい。

実録もの、自伝ものでは「空手バカ一代」がある。

主人公が非常に頭が良いという設定のもの。

「名探偵コナン」がその代表。
「デスノート」も知能の格闘という新しいジャンルを開拓した。


これらの漫画全てに共通する点は、善と悪がハッキリしており、主人公が正義である。

要するに、「水戸黄門」「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」と一緒。

ところが、『 ヒカルの碁 』 は、違うのである。

善悪だけとは、限らないのだ。


*----------*
【参考】





*----------*

実は、・・・ なにを隠そう、私は、自称漫画博士である。

今、『 ヒカルの碁 』 というアニメに嵌っている。

えっ?

古いなあ〜、って?

そうなんですよね。

最初に放映されたのは、かれこれ12年前なんですねえ。

三男が小学生の頃、熱心に観ていて、碁盤と碁石を買ってやったのは記憶にあるんですが、・・・

私は熱心じゃあなかったんですよね。残念!!


今、あらためて観てみると、
この『 ヒカルの碁 』は、全てのアニメの中で、最高傑作ではないか、と思っている。

イメージ 1


私が読んだ、数少ない漫画の中からの意見である。

古今東西遍く耽読した結果、とは、程遠いことは十分承知だ。

その上、少年漫画に偏っていることも明白である。

しかし、多分、恐らく、・・・ これ以上の漫画は無いだろう。


白眉なのは、『 佐為 』(さい)の人物設定である。

きっと 『 源氏物語 』 の光源氏を想定したのだろうが、これは大成功だ、と思う。

女性原作者(ほった ゆみ)ならではの発想だと思う。

宝塚ジェンヌ的で物凄く格好良い。



囲碁の専門用語も容赦なく出てくる上に、解説も無いのだが、

囲碁を全く知らない私でも、大いに興味が湧き、スリルを感じた。

本格的に囲碁を覚えようかという気にさせられる。


初めて観る人には、一つ注意する点がある。

第1話を絶対見逃してはならない、ということだ。


*----------*
【参考】





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