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安中市簗瀬の「不動山聖明寺」の草創年代に就いては詳らかでない。
不動山聖明寺本堂
安中志や市誌など紐解いても、古くは浄土宗の称名寺の旧跡で、
無住の不動堂が有った所に、安中藩主の板倉佐渡守の招請で、
瑞巌和尚が、元禄十年(1697)二月に復興したとあるだけ。
しかし、それより先の元禄六年(1693)春二月、
潮音禅師が、瑞巌和尚に招かれて、七日の説戒会を開いているので、
それ以前に、開山されていたことは事実である。
一説に天和三年(1683)に開山したともあるが、
明治時代の聖明寺山門 中村不折のスケッチ集から
それもはっきりしない。
とにかく、瑞巌和尚がここに招請されると、
旧跡を改めて「不動山聖明寺」を開山し、やがて堂宇も整ったところで、
本山の黒瀧山不動寺から、本師潮音禅師を迎えての説戒会と思われる。
『潮音禅師年譜』の元禄六年(1693)の条に、
「・・・ 瑞巌に請われ聖明寺に赴く 七日の結制上堂の請いに参礼聴法の者は、
日夜絡繹(らくえき・往来が連なること)し
師が説戒を為すに、受けるもの萬余人 八景を標して記詠す。 ・・・ 」とある。
その「不動山八景」の七言絶句の詩偈は、
鎌倉長慶寺の「松ヶ岡文庫に所蔵される
『潮音語録』四十二巻本の内「潮音禅師詩偈集」に残されている。
松ヶ岡文庫所蔵の『潮音禅師語録』四十二巻本の一部
「元禄癸酉仲春 応瑞巌首座請 遊不動山 賦八景詩」と題し、
「千株松」 「碓氷川」 「礒古城」 「妙義峯」
「中野谷」 「日野山」 「浅間山」 「小黒瀧」の八景を詠んでいる。
それを此処に揚げると長くなるので、詩偈は後日の機会に譲ろう。
磯部温泉から見た対岸の聖明寺 山本有所の磯部八景から
寺域は磯部温泉の対岸、碓氷川の崖上にあって、一条の滝が落ちており、
「滝山」とも呼ばれ、「磯部八景」の一つに数えられている。
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