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認知症介護の禁句
この書庫の INDEX
・「生きていれば・・・」 ・「みんな、寝てる時間ですから」 ・「早くしてくれないと女性利用者が入れなくなります」 ・「名札が付いているからわかるでしょ。」 ・「ちゃんとありますから心配しなくても大丈夫ですよ」 ・「心配しないで、怖くありませんから」 ・「少しはガマンして寝てください」 ・「さっき行ったばかりでしょ」 ・「こんなんで家に帰れると思ってるの」 ・「いつも散らかしてばかり」 ・「20代の人が着るみたいね」 ・「なんであんな物をとっておくのですか」 ・「そんなに若くないのですから」 ・「心配しなくてもいいんじゃないの」 ・「何を食べているの!」 ・「そんなものを包んで汚いでしょ!」 ・「いつまでそんなことをやっているのですか」 ・「もういいですよ、手はきれいになりましたよ」 ・「どこへ出かけるつもりですか」 ・「またいつもと同じその話ですね」 |
★認知症介護の禁句
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介護現場で私自身が直面した認知症状を示す高齢者へのコミュニケーションの実例集。良い対応・まずい対応などを書き溜めておりますが、「こんなのもどうですか?」というのがあれば、ぜひご教授賜れれば幸いです。
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■認知症介護の禁句 「生きていれば・・・」
⇒ 78歳で一週間前に特養に入所した女性利用者。
ご主人とともに好きな畑仕事をしながらの田舎暮らしをしていましたが、昨年ご主人が他界。 気分が落ち込み、畑にも出れなくなり、終日家の中に閉じこもり、寝ていることが多くなり ADLが低下。離れて暮らす息子さんたちの心配などから特養への入所となりました。 そんな女性利用者がある夜、深夜の1時過ぎにホールのソファーに一人腰掛けていました。 気付いたワーカーが「眠れないのですか」と尋ねると、女性利用者は「私はダメな 人間なんです。
子供たちに迷惑をかけないためにも死んだほうがましなんです。」とつぶやきました。 × 自殺でも考えられたら大変だと直感的に思ったワーカーは・・ ○○さん、生きていたらきっといいことがありますよ。 がんばってくださいね。 (女性利用者は下を向いたまま、何も返事を返さなかった。) ◎(背中に優しく触れながら・・) ○○さん、ずいぶんお辛い想いをされて来られたんですね。 お気持ちはよくわかります。私たちも○○さんの元気がないことがとても心配です。 ここでの生活はつらくないですか?寂しい時や辛い時はいつでも声をかけてくださいね。 ※悲観的に考えてしまう高齢者への「心」を察した声掛けを工夫しよう! |
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■認知症介護の禁句 「みんな、寝てる時間ですから」
⇒ 夜間になると悲観的になってしまう79歳の特養の入所女性。
その日も夕食後居室で臥床しましたが、10〜20分ごとにコールが頻繁になります。 コールの理由は「おトイレ」「のどが変」「誰かがのぞいた」など様々です。 はじめの数回は訪室し丁寧に対応していましたが、あまりにも頻回になり 夜勤担当の若いスタッフがとうとう言ってしまいました。 × ○○さん、さっきこちらに来てから10分も経っていませんよ。 みんな、寝てる時間ですから、少しは我慢して寝てくださいね。 (女性利用者は「私はダメな人間なんじゃないかと思ったら寂しくて・・・」と泣き始めました。) ◎ ○○さん、眠れないほど不安なんですね。 気持ちが落ち着くまで私がそばにいましょうね。 お背中でも擦りましょうか。 ※悲観的に考えてしまう高齢者への「心」を察した声掛けを工夫しよう! |
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■認知症介護の禁句 「早くしてくれないと女性利用者が入れなくなります。」
⇒ デイケアの午後の一般浴のときのお話です。
その日は先に男性利用者が入り、後から女性利用者が入浴という順番でした。 お風呂にあまり入りたがらない73歳の男性利用者が脱衣場でずっと座っていました。 声をおかけすると「わかったよ、いま入るから。」とお答えにはなるのですが、いっこうに 行動がすすみません。 その日、入浴の外介助の担当だった若いスタッフがしびれをきらして言ってしまいました。 × ○○さん、限られた時間で男性も、女性もはいるんですよ。 早くしてくれないと女性利用者が入れなくなります。 (その男性利用者は、怒って脱衣場から出て行ってしまいました。) ◎ ○○さん、お風呂に入られますか。 お洋服を脱がれるのを少しお手伝いしましょうか? 時間は気にされなくていいですよ。 困ったことがあったら、気軽にお声をかけてくださいね。 ※認知症高齢者の生活の「不安」や「不満」を理解しよう! |
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■認知症介護の禁句 「名札が付いているからわかるでしょ。」
⇒ デイサービスのときの出来事です。
認知症のある女性利用者が途中で荷物を入れてあるロッカーのほうに歩いて 行きました。 気付いたスタッフがあとを追っていくと、その女性は 「私の鞄はどこに入っていますか?ちゃんとあるかしら?」 と尋ねました。 スタッフはトイレに立とうとしている他の利用者さんのことも気になっていました。 「名札が付いているからわかるでしょ。」 と言って、その女性を残してホールのほうに戻ってきてしまいました。 女性利用者は、しばらくロッカーの前で立ち往生していました。 × ○○さん、名札が付いているからわかるでしょ。
(と言って、その女性を残してホールのほうに戻ってきてしまいました。 女性利用者は、しばらくロッカーの前で立ち往生していました。) ◎ ○○さん、お鞄ですね。 ○○さんのロッカーはここですよ。開けてもいいですか? 大事な鞄があって良かったですね。 これからも、困ったことがあったら、気軽にお声をかけてくださいね。 ※認知症高齢者の生活の「不安」や「不満」を理解しよう! |



