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希望のまち東京in東部読書会第21回「緑の資本論」
希望のまち東京in東部は2016年11月5日(土)、読書会第21回「緑の資本論」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。中沢新一『緑の資本論』を取り上げた。 『緑の資本論』は2001年の911同時多発テロの衝撃から書かれた。中沢新一はキリスト教とイスラム教の対立をストレートに考え、切羽詰った思いで『緑の資本論』を書いた。中沢新一の書籍は文学的に読める。中沢新一の敵も多い。オウム真理教に同情的な発言をしてバッシングされた。 イエス・キリスト自身はキリスト教徒とは思っていない。キリスト教は実質的にパウロ教と言われている。三位一体は父と子(キリスト)と聖霊を一体とする考えである。325年のニケーア公会議と381年の第一コンスタンティノープル公会議で認められた。キリスト教の宗派には三位一体を否定する宗派もある。 ギリシア神話の神は人間臭い。仏教では神を論じない。方便である。古代インドではバラモン教があった。それに対する批判として仏教が生まれた。ヒンズー教は、その後である。老子は実在を疑問視される。道教は儒教よりも古い。儒教が生まれたことで対抗するために思想が明確化されたのではないか。孔子とブッダの年代が重なることが面白い。正常とは何かという発想がないと病は認識されない。神の時代には病はない。 古代における貨幣は国家が価値を保証するのではなく、貨幣そのものに価値があった。貝殻や金属が貨幣になった。金が好まれる。光り輝き、腐食しない。希少性に惹かれる。精神分裂にならないと金儲けできないのではないか。アメリカは精神科医が商売になる。日本では違法な向精神薬が販売されている。精神科に通うことがビジネスパーソンのステータスになっている。 一神教は自己増殖を否定する。ここの自己増殖は自然に増えるものではない。男性と女性による生殖は自己増殖ではない。だから同性愛を否定する論理になる。シェイクスピアの「ベニスの商人」にはユダヤ人に対する否定的な感覚が含まれている。ユダヤ教の方が一神教として徹底している。キリスト教の三位一体は妥協である。 物が分かるとは平面ではない。立体である。現代日本人は宗教に対して認識が甘い。信じることができない。何でもいいから楽に生きられるようにしたい。辛いことを避けて楽に生きた方が良い。宗教家は世界最初の心理カウンセラーではないか。 先物取引、空売り、空買いは江戸時代の日本が生み出した。大阪の堂島米会所で取引されていた。実体経済から浮き上がった取引である。英語でヘッジと言う。リスク回避である。江戸時代の日本には独立採算制の国家があった。米本位制であった。江戸時代に高度な経済システムがあった。江戸時代のシステムは洗練されていた。 西日本と東日本では金本位制と銀本位制に分かれていた。幕末の日本は世界で最も金の価値が低い国であった。金の価値に対する認識が遅れていた。格差社会は世の中が変わる前兆である。幕末も格差が生まれていた。大半の名君は質素倹約で藩財政を立て直した。薩摩や長州は金融システムを利用(悪用)した。 ダライ・ラマは声がいい。指導者としての魅力がある。ローマ法皇に対する関心と似たようなものがある。中華人民共和国は大躍進政策で経済が破綻した。大量の死者が出た。インテリを全部切ってしまった。何が起きたか分からないうちに始まり、分からないうちに終わった。カンボジアのポルポト政権も恐ろしい。 戦後日本には毛沢東シンパが多かった。竹内好は是々非々で評価しなければならない。当時は情報が入っていなかったという事情は汲む必要がある。 毛沢東はレーニンの信奉者で、レーニンの路線から外れる政策を嫌った。イデオロギー的にはレーニンであるが、手法はスターリンである。粛清を続けたからソ連の崩壊が早まった。スターリンは自国民を犠牲にしてヒトラーの野望を食い止めたことは事実である。第二次世界大戦で最大の戦死者を出した国はソ連である。 希望のまち東京in東部第22回読書会「イスラーム経済」
中沢新一『緑の資本論』からイスラーム経済を取り上げます。 日時:2016年11月26日(土)午後2時〜4時 場所:希望のまち東京in東部事務所 参加費:300円 希望のまち東京in東部読書会は発表者がレジュメを配布して説明し、それを受けて参加者が自由に議論する方式です。書籍の用意や事前の通読は必須ではありません。お気軽にご参加ください。皆様、是非足をお運びください。 http://www.hayariki.net/tobu/ |
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